絡繰乱舞夢日記
第弐拾弐話
「熱き血潮」














            今日も盗みなどを犯した者を捕らえる岡引。

            有能ゆう吉は続々と捕らえていく。


ゆ 「(;`ー´)うーん。私が捕まえる側でいいのかな・・・・・。」

鉄 「ガハハハハハハハ。そういえばネズミ小僧ゆう吉は最近出没せんのう。(笑)
    ワシが黒須藩南町奉行所奉行 
  鉄漢音鉄兵衛である!!

ゆ 「( `ー´)全然意味わかんないけど。」


鉄 「時に、新人はドコ行った?」



            と、遅れてやってくる新人岡引「らふぃ」

ら 「ちょっと待ってくださいよ〜。歌姫あいこの歌を聴いてたら遅くなりました。」

鉄 「オマエ・・・・・明日から毎日、超絶な訓練を取り入れた方がいいな。」
ら 「((((;゜Д゜))))!!」


            ちなみに歌姫あいこはたまに黒須殿に来る歌姫。
            らふぃは狂人的なほどに崇高しているらしい。

ら 「(`・ω・´)そんな暇あったら、歌聴いてますよ。」

ゆ 「(;`ー´)・・・・・。(滝汗)」

鉄 「ゆう吉、こやつの教育は任せたぞ。」
ゆ 「( ゚д゚)!!えーっ。」



            と、隙あれば歌を聴いている「らふぃ」。

ゆ 「(;`ー´)こりゃ、重症だ。」





            またある日。

            盗賊星兎が予告して来た事件の日も遅刻。


ゆ 「(;`ー´) 君ねぇ・・・。」
ら 「時間を忘れるくらいの歌なんですよ。ぜひ聴いてくださいよ。」



















            轆轤屋
ゆ 「(=_=)=3 はぁーーー。」


            酒を呑む休日のゆう吉。

ロ 「あらあら、今日の肴は溜息かしら?(洒落たダミ声)」
か 「なんでも、部下が微妙らしいな。」

ロ 「なんだか、奉行所って聞いてる分じゃ怪しいのねぇ。オッサンとか。(切ないダミ声)」
か 「刺せばいいだろう・・・・・。」

ゆ 「うーん・・・・・。」






ら 「あ、ゆう吉さーーーーーん。」


            らふぃ参上。

ゆ 「 (´゚ω゚):;*.:;ブッ なんでー。」


サ 「(`・ω・´)!!」
ら 「(`・ω・´)!!」


            お互いを見て動きの止まる二人。

ゆ 「あれ?知り合いなの?」
サ 「(`・ω・´;)私の弟ですぅ。」

ゆ 「 (´゚ω゚):;*.:;ブッ 」


            おサヤとらふぃは姉弟のようである。


サ 「(´・ω・`)でも、全てにおいて歌を最優先にするから、岡引はだめなんじゃ・・・。」
ゆ 「(;`ー´) (滝汗)」



            と、ゆう吉の肩を叩く誰か。


鉄 「ガッハッハッハッハ。おう女将!!ワシも一杯!!」

ロ 「あら鉄さん。はいはい、いつものね。(おきまりのダミ声)」




            いつもどおり、杏仁豆腐を出す女将。

            一息で飲んで、らふぃを睨む。


鉄 「ガッハッハッハッハ。らふぃよ、今日も訓練はこなしたんだろうな?」

ら 「( `ー´) まだです。歌を聴いてたもので。」

鉄 「ガッハッハッハッハ。その情熱は結構結構。」


            二杯目を飲み干した鉄。












鉄 「趣味としては結構。

    だがな、仕事の取り組み方自体に影響を及ぼすなら・・・・。」






            三杯目も飲み干す。











鉄 「ワシが主の持つ歌の全てを破壊するぞ。」

ら 「え、でも・・・・・。」





鉄 「大事な物を失ってから気づいても遅いんだぞ・・・・・。」



            そして、四杯目を飲み干して、席を立つ。






鉄 「ゆう吉、すまぬな、マズイ酒にした。
     女将!!ゆう吉の分も、ワシにツケといてくれ!!」
ロ 「はいはい。(ダミ返事)」


            鉄は店を出た。



ら 「(´・ω・`)うーん。」
サ 「(´・ω・`)だからいつも言ってるじゃないの。」
ら 「(´・ω・`)うーん。」





ゆ 「(´・ω・`;)鉄さん、昔なんかあったのかな・・・・・。」

ロ 「らしいけどね。おかちょ、昔から知り合いなんでしょ?(疑問のダミ声)」
か 「ああ、付き合い自体は長いが。」

サ 「(´・ω・`)な、なにかあったの?」

か 「話せば長いんだがな・・・・・。」



            と、おかちょ語りだした。




か 「新人の頃に自分の失態で、人を重症にしてしまったという。(完)」


ゆ 「ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 えええええええ!?」

か 「いや、私も詳しくは知らないんだがな、一瞬の気の緩みで
    罪人が町民を斬り捨ててしまったらしい。
    罪人の一挙一動を見ていれば防げたものだったと、言っていたが・・・。

    普段も一見隙だらけに、甘いものばかり見ているようだが、
    実は細部まで調べている。」

ゆ 「言われてみればそうかも。」

か 「今、あいつが調べてるのは、代官達の不正・・・・・。」

ロ 「((((;゜Д゜))))!!(ダミ声にならない叫び)」


ゆ 「だから、義賊は黙認したのか・・・・・。」

か 「そうだな、立場上言えぬが、実際はネズミ小僧ゆう吉などの存在は賞賛したいのであろう。
     そして、あの立場でなければ登れない高みがある・・・・・。」


ロ 「鉄さん、いったいどこまで・・・・・。(ダミ声)」


ゆ 「そっか、私らに任せてもいいくらいにならないとダメなのか。」

ロ 「ただの鎧の変態だと・・・・・。(あながち間違ってもないダミ声)」



             そして、おかちょはあの戦国鎧も、
             いかなる武器にも怯まず突撃する意志の表れだと伝えた。



か 「全く不器用な漢だな・・・・・。」







ら 「(´・ω・`)」











             あくる日に起こった事件はいつも以上の緊張感だった。




鉄 「今日は荒れるな・・・・・。
    いつもの、どうでもいいものを盗む盗賊とは違う・・・・・。心して行け。」

ゆ 「( `ー´)o」
玉 「(`・ω・´;)」




鉄 「ワシが黒須藩南町奉行所奉行 
  鉄漢音鉄兵衛である!!

       全員散開!! 敵は空散時に在り!!」




             住職の居る空散寺に、妙な生き物が現れたらしい。










             空散寺



く 「ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿鬼じゃあーー鬼じゃあーーー!!」



             人間とは思えない・・・まさに『鬼』が住職を追い詰めていた。


鬼 「黄金を出せ・・・・・。」

く 「((((;゜Д゜))))仏像目当てですかぃ。」




             南町奉行所登場!!



鉄 「ヌッハ!!なんだありゃーー!!」

ゆ 「(;`ー´)鬼だね。」
玉 「(´・ω・`;)鬼だね。」
ら 「((((;゜Д゜))))カタカタカタカタ・・・・・。」


             鉄達の存在を見つけた住職。


く 「ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 たすけてーーーー!!念仏もききません。(汗)」


鉄 「任せておけぃ!!
    ワシが黒須藩南町奉行所奉行 
  鉄漢音鉄兵衛である!!

     我が鎧 『益荒男(ますらお)』は刀など通さん!!」



玉 「(´・ω・`)どうみても、相手金棒だけど。」
ゆ 「(;`ー´)o 水にも弱いよね・・・・・。」

ら 「((((;゜Д゜))))あわわわわわ。」









              鉄兵衛が刀を抜き、鬼に走る!!

              身長が倍くらいある『物の怪』である!!

              存在を悟った鬼は金棒で鉄兵衛を殴りつける!!




ゆ 「((((;゜Д゜))))!!お奉行!!」



鉄 「どうした、物の怪!!そんなもんじゃワシは倒せんぞ!!
    ワシが黒須藩南町奉行所奉行 
  鉄漢音鉄兵衛である!!
かかってこい!!」




              鉄兵衛が鬼を引き付ける。

              その隙に玉ノ介が住職を助け出す。


              らふぃは面食らって何もできてない。




鉄 「よし、住職は助けたか!!」


玉 「(`・ω・´)b」


鉄 「よし、コイツを倒すぞ!!
ら 「((((;゜Д゜))))えええええええええ。」



               鎧の隙間から血が流れ落ちる・・・・・。



く 「あれ?鉄さん・・・・・もしかして無事じゃないんじゃ?」


鉄 「なーに、カスリ傷よ!!
     案ずるな!!ワシが居る限り町民には手出しはさせん!!」



ら 「((((;゜Д゜))))ドーン!!」




               正面から鬼に挑む鉄兵衛!!

               すぐさま綱で鬼を囲む「ゆう吉」。




鉄 「ワシの刀で血の海を渡れ!!







               鉄兵衛が走った・・・・・




               何が起きたのかは解らなかった。






               ただ、鉄兵衛が刀を鞘に収めた瞬間、鬼が崩れ落ちた・・・・・。










鉄 「成敗!!

玉 「((((;゜Д゜))))!!」
ゆ 「((((;゜Д゜))))!!」
ら 「((((;゜Д゜))))!!」


鉄 「さすが、名刀『首領蜂(しゅりょうばち)』 物の怪などモノともせんわ。」
          *注 『どんぱち』ではありません。









               そしてその謎の鬼を撤去する。


く 「しかし、なんなんですかコレは・・・・・。」

鉄 「ぐむぅ・・・・・。誰か封印を解いたのか・・・・・。」


玉 「封印?」








               鉄の残した『封印』とは?


               突如現れた、謎の鬼・・・・・・。





               新たな展開を見せ・・・・・







               続く。











































おまけ。





ら 「あ・・・あんな妖怪が居たら、安心して歌も聴いていられないですよ・・・・・。」
玉 「う、、うむ。」



ゆ 「((((;゜Д゜))))!!お奉行!?もう大丈夫なのか!?
     あれだけの怪我をしておいて!?」

鉄 「( ´_ゝ`)ふふふふふふ。」













































鉄 「( ´_ゝ`)杏仁豆腐五杯で治った。」

ゆ 「((((;゜Д゜))))いやいやいやいや。ありえないから。」








玉 「(´・ω・`)治ってる・・・・・。」

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