絡繰乱舞夢日記
第拾捌話
「賭けた札は海の味」













          祈祷館
           そう祈祷師もえの根城。

           いや、むしろ賭場に居る時間の方が長いんじゃ?


           普段は占いとかもやってたりしますが、

           やっぱり賭場に居る方が長くもな・・・・・。




も 「(〃▽〃)〜♪ 林檎汁うまっ。
    なんか、今日も恋愛事が多いなぁ。やっぱ若い娘はそうなのかな。
    毎週来るはっちゃけた娘も多いしなぁ・・・・・。
    って私自身に何も無いっての!!」


           と、一人の若者(男性)が入ってきた。

も 「(〃▽〃)〜♪ いらっしゃいませ〜占いでしょうか?」

男 「え、、、あ、、、ここは占いするとこなんだ?」


           美形の青年である。

も 「(〃▽〃)はいはいはいはいはい。」


           と、何か見えてしまう「もえ」


も 「(´・ω・`;)ん?何か、大きな問題をお抱えのようで・・・。」

男 「まぁ、金銭的な事しかないけど・・・・・。」


           男の名は「うらた」
           話を聞けば病気の妹の医療費を稼ぐために、
           漁師としてこの町に来たようだ。

           やっぱ、そういうのには弱いわけだ。


           占いの管轄を超えて、漁師として働けるようにと
           一緒に色々探してあげる「もえ」

           そしてそんな彼は宿屋へと戻り、
           もえは珍しく賭場無しで、轆轤屋で行ったのだった。
           上機嫌で。


も 「(〃▽〃)〜♪」



ミ 「|壁|_・) じーーー。」


も 「((((;゜Д゜))))!!」

ミ 「|壁|・)アタシミタヨ。」

も 「((((;゜Д゜))))!!」

ミ 「|壁|・)コイビトツクラナイ、チカイヲタテタノニ・・・・・。」

も 「((((;゜Д゜))))別に立ててない!!それに恋人ぢゃないよ。」
ミ 「|壁|・)なにようなによう。」




ダ 「( ̄- ̄ )y─~~心配しなくても、誓い無しで達成できそうだが・・・。」
ゆ 「(;`ー´) ダメだよ、思ってても言ったら。(ぁ)」








            それからたまに二人で会う姿が見られた。

う 「今日はこれから仕事だから、そろそろ・・・・・。」
も 「(〃▽〃)あ、うん。あ、ここは私の驕りでいいよ。」
う 「いや、僕が・・・・・。」
も 「(〃▽〃)いいのいいの!最近賭博してな・・・・あ、いや、占い人気あるんだよ!!」
う 「そっか・・・。じゃ、お言葉に甘えようかな。」



            遠くから見つめる「おミナ」

ミ 「|壁|_;)ぅぅぅぅ。」
ダ 「( ̄- ̄ )y─~~泣くほどの事かよ・・・・・。」


            なぜか居る、ダイとゆう吉。





            そして男は港へと向かう。


ゆ 「港に向かったようだね。」
ダ 「( ̄- ̄ )y─~~漁師ねぇ・・・・。その割にはヒョロヒョロだな。」
ゆ 「(;`ー´) う、うん。」

ミ 「|壁|_;)ヒョロヒョロでもいいよぅ。」




            あくる日。

            「けった」の万屋で食材を買う「もえ」に遭遇。


サ 「(-´∀`-)/もえさん〜。ご飯の用意?」
も 「(〃▽〃)お弁当に挑戦なのです♪」

サ 「(-´∀`-)/゛それはそれはお熱い事です。」

け (そういえば・・・最近賭場の方では見ないな・・・・・。)










            またあくる日。
            轆轤屋
も 「(〃▽〃)女将さ〜ん、料理を教えて欲しいんだけど〜♪」

ロ 「ちょ、、、天変地異が来ないわよねぇ・・・・。(心配のダミ声)」

も 「(〃▽〃)へへへへ♪」

            なんと!!女将に料理まで教わる。





            またあくる日。

ち 「((´∀`))あれ?こんな早朝から市場に来るなんて・・・・・。」
も 「(〃▽〃)あら。おちいさん。」

ち 「((´∀`))ケラケラ  賭場はココには無いですよ。(笑)」
も 「(〃▽〃)新鮮な野菜をですねぇ・・・・・。」



            それはもうひたすらに献身的な姿でした。

            影で見守る人たちも居ました。




ミ 「|壁|_;)はぐぅ・・・・・。」

ダ 「( ̄- ̄ )y─~~ ・・・・・。」
た 「(´・ω・`;)・・・・・。」









            そして、ある日の事。





            「うらた」は遠洋へと旅立つと言った。
            
も 「(´・ω・`)え・・・・・。」

う 「遠洋で出るなら、先にお金を貰えるからそれを送ってしまえば、
    やっと妹は手術できるだけのお金が貯まるんだ。」
も 「(´・ω・`)う・・・うん。」

う 「ま、それでも来週になるんだよね。」
も 「(´・ω・`)あ!私が先に貸しとくよ〜。」
う 「え?いいのかぃ?」

も 「(´・ω・`)一刻を争う・・・・よね?」
う 「うん。そうなんだよ・・・・・。」

も 「私のお金と合わせれば足りる?」
う 「そうだね、なんとか足りるよ。ありがとう!!」







            そしてその後、もえは持っていたお金を渡した・・・・・。



















            
            そう、まさにその日の夜の事だった。


            「うらた」は港を発とうとしていた。





ダ 「よぅ、旦那。その舟じゃ漁には出ないぜ?」

ミ 「(`皿´)もえさんを騙してたんね!!
   絶対ブッちめる!!


う 「さすがだね・・・・。この町の忍びもね。」


た 「アンタなんかと一緒にしないで欲しいけど・・・。」



う 「で?どうするつもりだい?」


ダ 「とりあえず、銭は返してもらおうか・・・・・。
    その後の貴様の保証は何も無いがな・・・・・。」


う 「へぇ・・・。」






























も 「待って!!」












            もえが息を切らして走って来た。


ミ 「(`皿´)もえさん、こんなヤツ
   あたしの忍法でブッちめてやるけん!!


た 「忍者ってバラすんや・・・。」











も 「(´・ω・`)いいの・・・・・。全部知ってたの。」


た 「えっ?」




う 「え?」




も 「(´・ω・`)私占い師だもん。全部知ってたよ。。。
     漁師が嘘だってことも。」

ダ 「( ̄- ̄ )y─~~あんなヒョロぃ漁師が居るわけないだろう・・・。」


ミ 「(´・ω・`;)・・・・・。」





も 「(^ー^*)別にさ、いいんだよ。私は。。。。。
    どうせ、賭博でいっつも消えるお金だったし。。。。。
    なんていうか、楽しい時間だったから・・・・・。」


う 「・・・・・・。」



も 「(´・ω・`;)本当はちょっと、そのまま・・・・・・なんて甘い期待もしてたけど。
    私の魅力がそれだけだったって事だもんね。」




             少し無理した笑顔だと解った。


ミ 「(´・ω・`)もえさん・・・・・。」


も 「(〃▽〃)だからいいのよ。 『妹を助けるために遠洋に行った。』で。
    それでいいんだもん。」

ダ 「( ̄- ̄ )y─~~甘いな・・・。」
た 「え、、、じゃあ、コイツこのまま行かせていいの?」

も 「(〃▽〃)うん。」

た 「でもさ・・・・・・」
ミ 「( ゚Д゚ノノ☆ハィハィハィハィ!!そこまで!!
     ま、とりあえず、もえさんがそういうならあたしもそれでいい。」
た 「(´・ω・`)・・・・・。」


も 「(〃▽〃)うんうん。」



ミ 「だから、アンタもさっさと行っちゃいな。
     この後ろの人怒らせると、多分死んだ方がラクだよ?


ダ 「( ̄- ̄ )y─~~ フー。」






う 「おめでたいやつらだな・・・・・。」





             そういうと、舟に乗って行った。













ミ 「いいんだよね。もえさん・・・・・。」

も 「(〃▽〃)うん。妹さんが病気なのは多分本当。
     そうやって死に物狂いで、人を騙してまで助けたかったんだよ。
     賭博に消えるよりいいよねって考えたら、すごくない?」

ミ 「(´;ω;`)う・・・うん、すごいよ・・・・・。えぐっえぐっ。」


も 「(〃▽〃)でさでさ、私お金なくなったから、お寿司驕って♪」
ミ 「(´;ω;`)うんうん、驕るよぅ驕るよぅ。」

ダ 「( ̄- ̄ )y─~~ま、また自分で稼ぐんだな。」





              そのままおミナと、二人で回転寿司へ行く。



も 「(〃▽〃)ちょっとだけ、雰囲気楽しめた。」
ミ 「(´・ω・`)そっか。」

も 「(〃▽〃)ほらほら、おミナちゃんも頑張らないと、
     『行き遅れ二人組』って言われるぞ♪」
ミ 「(´・ω・`)それも困るけど。」


も 「(〃▽〃)よーし!!大トロとか食べちゃうもんね。」
ミ 「((((;゜Д゜))))!! 中トロくらいにしない?」

も 「(〃▽〃)折角の驕りだし。」




               恐ろしい量で無くなっていく寿司。


ミ 「(^ー^*)おぃしぃねぇ。」
も 「(´;ω;`)うん・・・・・。」


ミ 「(´・ω・`)あれ?もえさん・・・・・・?」

も 「(´;ω;`)ワサビが・・・・・効きすぎてるね。」

ミ 「(´・ω・`)・・・・・。」




も 「(´;ω;`)あはは・・・・・。ちょっとワサビ入れすぎじゃないかな・・・・・。」

ミ 「(´;ω;`)・・・・・。」





















                そんなせつない物語は寿司屋で幕を閉じました。











                続く。

































おまけ。








も 「(〃▽〃)おミナちゃん。今日来た人もかっこぃぃの〜〜〜〜♪」

ミ 「(〃▽〃)いいなあ。うちの店、ジィサンとかしかこないし・・・・・。」

も 「(〃▽〃)でもさぁ。」

ミ 「(`・ω・´)ん?」







































も 「(〃▽〃)賭け事ばっかりの男はだめだよね〜〜〜〜〜。」








ミ 「((((;゜Д゜))))あなたが言うんだ・・・・。ソレを!!

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