絡繰乱舞夢日記
第拾漆話
「新鮮な想いを乗せて」
宿屋『苺』
町にも宿屋は他にもあるわけで、いつだって万々歳というわけでないのである。
そんな中、今日は女将いちごも悩んでいた。
苺 「(´・д・`) はぁ・・・・・。」
ミ 「(`・ω・´。)どうしたんですか?女将さん。ポリポリポリ。」
苺 「(´・д・`) 売り上げが伸び悩んでるねぇ。」
ミ 「(`・ω・´。)そうなの?おちいさんのタコ焼きも売れてるよぅ。モシャモシャ。」
苺 「(´・д・`) 肝心な大口は、宿泊客だよねぇ。」
み 「温泉とか開放したらどうですか?」
ミ 「(`ー´。)名案!? ハモハモハモ。」
おみるの提案にふと考える。
温泉が小さいけどあるのである。
苺 「開放するほど、大きくないから、宿泊のお客さんでいっぱいだよ。。。」
み 「(´・ω・`)そうかぁ。」
ミ 「(´・ω・`。)そうかぁ。ムシャムシャムシャ。」
苺 「宿泊するだけの魅力が無いとねぇ。」
ミ 「((´∀`)) あたし歌おうか?」
苺 「((´∀`)) 却下。」
ミ 「(´;ω;`)」
苺 「んじゃ、毎日出勤だけどいい?」
ミ 「((((;゜Д゜))))ご、ごめんなさい。嘘です。」
み 「やっぱり料理・・・・・ですかね?」
苺 「う〜ん、ウチも決して悪くは無いけどねぇ。」
み 「でも、ぶっちゃけて言うと、どこでも食べられますよね・・・・・。」
苺 「(´・ω・`)そうよねぇ。。。。。」
ミ 「( `ー´)oよし、ソコで登場!!おミナの・・・・。」
苺 「((´∀`)) 却下。(笑)」
ミ 「(´;ω;`)まだ、何も言ってない・・・・・。」
苺 「冗談冗談。しかし、何か考えないとね。」
み 「う〜ん、魚介類が主役よね、この地域。
でも、それに捕らわれすぎてもダメかな?」
ミ 「なんか、変った出し方してみたら?サクサクサク。」
み 「出し方?」
ミ 「(´・ω・`)お寿司を・・・・投げ・・・・ちゃダメだしなあ。」
苺 「でも、あまり色々やっても、従業員少ないから最初キツイわよ。」
ミ 「(´・ω・`。)お寿司が勝手に動けばいいのにね。モカモカモカ。」
み 「(`・ω・´)!!それだ!!」
おみるの提案を聞き、三人で少し企画。
すぐに絡繰師ダイとりすきが呼ばれた。
ダ 「( ̄- ̄ )y─~~ ちはー。」
り 「毎度〜〜〜〜。絡繰万屋『潜行亭』です〜。」
いつのまに二人で店やってたんだろう・・・・・。
ダ 「なんか面白そうな事思いついたじゃないか。」
み 「(`・ω・´)b 」
苺 「(´・ω・`)あの、ご予算とか・・・・・。」
三人が思いついたのは、寿司がぐるぐると席前を廻る・・・
回転寿司であった。
ダ 「そうだな、動力次第だな。」
り 「そうだね、おミナちゃんが歯車をずっとぐるぐる廻すならいいけど。」
ミ 「((((;゜Д゜))))!!」
ダ 「宿の横を流れる川か・・・・・。」
り 「あそこから動力管を引っ張るのも難儀だね・・・・・。」
ダ 「いっそ、川でも引っ張るか・・・・・。」
と。りすきとダイが思いついた。
ダ 「なるほど・・・・・。」
り 「それなら・・・・・。」
ダ 「よし、女将。これならいける。」
り 「これなら、普通にお客さんを呼び込めるよ。」
苺 「(´・ω・`)あの、でも予算が・・・・・。」
ダ 「ん〜。そうだな〜。」
り 「完成して、お客さん来たら、寿司食べ放題でもいい?(笑)」
苺 「(´・ω・`)ぇ?」
そして勝手に工事を始めてしまおうと。
場所は入り口から近い部屋。
ダ 「おぃ、そこのお菓子ばっか喰ってるはっちゃけ娘。手伝え。」
ミ 「(`・ω・´。)あれれ?もしかして、あたしの事かな?モグモグモグ。」
み 「私も手伝いますよ〜〜〜〜〜。」
苺 「って、私も手空いてる時やりますよ〜。」
二日ほどで終わってしまった。
ダ 「裏の川を分流させ、一度水を貯め水位を一定に保つ。」
り 「ここで一応、水質状態と水温を管理してから、こっちに分流管に流す。」
ミ 「(`・ω・´;)あたし、頭から煙でそう・・・。意味解んない。」
そして、客の座る席の目の前を小さな川が流れる。
ダ 「そして・・・・・。板長!!いいぜ。」
板 「あいよ!!」
なんと、小さな舟に寿司が乗って流れてきた!!
苺 「(`・ω・´)!!す、、、、すごい!!」
み 「(`・ω・´)!!水流回転寿司!?」
ミ 「(`・ω・´)!!うまぃ!!パクパクパク。」
り 「我ながら、良い物ができたと思うよ。」
ダ 「水温を低めに設定すれば、寿司自体の温度もある程度管理できる。」
り 「あとは、新鮮じゃなくなった寿司の状態管理の徹底。
一回でも不祥事起こしたら終わりだと思って。」
板 「わかりやした!!」
って事で早速、すぐに開けてみた。
まだ翌日だと言うのに
客が物珍しさで来る来る。
み 「あれ?どうやって宣伝したの?」
ダ 「さ、さあな?(笑)」
り 「別に間違い伝書を装って「水流回転寿司が開店するんだって!」なんて
送信しまくってないよ?(笑)」
気合いを入れ、準備する女将。
苺 「さぁて、宿の方の手が開いた時は積極的に手伝ってやりましょう!!」
み 「(-´∀`-)/゛はぁ〜い♪」
ミ 「(-´∀`-)/゛寿司の廃棄は手伝います。」
舟が一周するまでになくなっていく・・・・・。
寿司を色々な周囲流しておけば、ほとんどなくなっていく。
客 「ん?あの金色の舟はなんだぃ?」
金色の舟が時折流れる。
寿司の種類は見えない。
板 「こちらは当店に宿泊したお客様と、温泉を利用したお客様以外
の方は『時価』で御座います。」
客 「宿泊したら?」
板 「一舟のみ無料で御座います。」
と、ちょうど宿泊した客が、その金色の舟を取る。
宿 「おお!!蟹を筆頭に・・・・・こ・・・これはすごい!!」
客 「むぅ・・・・・。時価か・・・・・。今度温泉でも入るか・・・・。」
ダ 「なるほどな・・・・・。小さい温泉をあえて高額で使用させ、
その高級感と、価値観を上げる・・・・・。」
り 「そしてあの金色の舟ね。さすが女将だね。」
そして宿屋『苺』の『水流回転寿司』が繁盛しだしたのである。
ミ 「(`xωx´)お菓子を食べる暇がない・・・・・。」
み 「(`xωx´)まさか温泉がこんなに混むとは・・・・・。」
苺 「これは、従業員募集かな・・・・・。」
で、新人を入れたわけだが・・・・・。
なぜか・・・・。
た 「(`xωx´)なんでウチなん〜〜。毎日はあかんで〜。」
ミ 「( `ー´)o 知り合いならどんな知り合いでも使う。頑張ろうね、「おたの」ちゃん。」
た 「(´・ω・`;)」
忍者たのであった。
そしてもう一人。
も 「(`xωx´)私、本職あるんですけど・・・・・。」
ミ 「( `ー´)o たまにはいいではないですか。宣伝してもいいみたいだし。」
も 「(´・ω・`;)うーん。」
客 「あ、そこのべっぴんさん!!」
も 「(〃▽〃)あ、は〜ぃ♪」
ミ 「(〃▽〃)あたしも?」
ダ 「( ̄- ̄ )y─~~違うだろ。」
ミ 「(`д´)いつかブッ殺す!!」
で、約束通り寿司を食べるダイとりすきの姿があった。
ダ 「舟の先の行き先が安定しないな・・・・・。」
り 「そうだね、磁石でも使ってみる?」
ダ 「あとは鎖・・・・・いや、錆びるか・・・・・。」
り 「管の幅を調節したり・・・・・。」
難しそうな話になりそうなので、この辺で。
続く。
おまけ。
り 「イカとかうまいねぇ。」
ダ 「( ̄- ̄ )y─~~」
り 「ウニもうまいねぇ。」
ダ 「( ̄- ̄ )y─~~」
り 「あれ?寿司とらないの?」
ダ 「( ̄- ̄ )y─~~私は魚と蟹しか喰えん・・・・・。」
り 「た、、玉子でも食べたら・・・・・?」
ミ 「(´;ω;`)はぐっえぐっ・・・・・イクラちゃんがあんなに近くにあるのに・・・・・。」
み 「(´・ω・`;)泣かんでも・・・・・。」
た 「(`・ω・´;)鮭おいしそ・・・・・。」
も 「(〃▽〃)〜♪ おひねりもらっちゃった〜♪」
ミ 「(´;ω;`)!!あたしも捻って!!」
た 「(´・ω・`)な、なんか違うなぁ。」
今日のおミナの食べてた物。(食べた順番。)
かりんとう・芋薄揚げ・ういろう・かすていら・揚げ餅・羊羹・苺大福・肉まん