絡繰乱舞夢日記
第拾陸話
「輝く飾りは何の色?」
南町奉行所
玉 「大変です!!お奉行!!」
鉄 「ん?どうした!? ずるずるずるずるずる。」
玉 「盗賊星兎から予告状が・・・・・。」
鉄 「なんだとおおおお!? ずるずるずる。
して次は何を狙うと? ずるずるずる。」
玉 「なんと、『今宵に『舞姫のかんざし』を頂に参上』だ、そうです。」
鉄 「なにいいいいいぇぇあああ!?
よし、全軍用意だ!! ワシは新戦力と共に参る!!ずるずるずる。」
玉 「と、ところでお奉行。痩せるために食べるのを控えたのでは?????」
鉄 「何を言う?
杏仁豆腐も飲み物じゃ。」
玉 「(´・д・`) ・・・。」
舞姫は今宵は夜も舞っているという、
その舞中なのか、それともその後なのか・・・・・。
日付が変るまでの勝負である。
一方、『黒須殿』で、休憩中の舞姫。
饅 「ひ、姫!!怪盗星兎が姫のカンザシを盗むそうですよ!!」
姫 「((´∀`)) 別に構わんがのぅ。」
す 「いえいえ、そういうわけには行きません。」
姫 「それより、この『魚肉の腸詰』あと二百本用意。」
饅 「なんでも頭の良くなる成分の入ってるヤツですね!!ただいまっ!!」
饅頭は『魚肉の腸詰』を買いに走る。
す 「ひ、姫、さっき百ほどお召しになられたのでは・・・・・。」
姫 「あれは、『羊の腸詰』じゃ。魚肉の方はこの安っぽさの中に光る
単調かつ、奥行きのある味わい・・・・・。」
す 「さ、左様で・・・・・。」
『黒須殿』の屋根の上でくつろぐ『星兎』
星 「ふふふ〜〜ん。奉行所の長はなぜか戦国鎧着てるようだし、
こんな屋根の上まではこないだろうし・・・・・。なんか簡単だなあ。」
しばらくして饅頭が戻ってくる。
す 「やっと帰って来たか・・・。」
饅 「いやぁ、なんでも奉行所の方々が、身体検査とかで。」
姫 「して、『魚肉の腸詰』はどうしたのじゃ?」
饅 「いや〜、売り切れでしたよ。」
姫 「残念じゃのぅ・・・・・。
では、すわん『豚の腸詰』を速攻買って参れ。」
す 「((((;゜Д゜))))は、、はい!!ただいま!!」
速攻で、万屋に走るすわん。
大将けったの店なら、まだあるはず!!
手に入るものが入らなかった時の姫は機嫌が・・・・・。
す 「((((;゜Д゜))))た、大将!!豚の腸詰は無いか!?」
け 「あ、たった今、そちらの方が。」
ミ 「(`・ω・´。)ん? もぐもぐもぐもぐ。」
す 「((((;゜Д゜))))あ!!おミナ殿、ぜひそれを譲って・・・・・」
ミ 「(`・ω・´。)カミカミカミカミ、ごっくん。」
す 「((((;゜Д゜))))ああ・・・・・。姫様の要望が・・・・・。
ああ、殺される・・・・・。」
ミ ( (`・ω・´;)白鳥忍軍元総帥にココまで言わせるなんて・・・・・。
やっぱ、食べ物の恨みは恐ろしいやね。)
ふと、命の危険を感じるおミナでした。
す 「((((;゜Д゜))))はぁ・・・・・・。あれ?そういえば・・・・・。
はっ!!姫が危ない!!」
姫 「もうすぐ、日が替わるのぅ。」
饅 「で、やんすね。」
姫 「で、私のカンザシが欲しいのではないのかぇ?」
饅 「!! な、、、なんで!?」
饅頭の変装を解いた星兎。
星 「な、、、なぜ解ったの!?」
姫 「私の望んだ『魚肉の腸詰』・・・・・
調達できずおめおめと饅頭が戻ってくるとは
到底思えない・・・・・・。」
星 「(`・ω・´;)持ってこなかったときの罰が気になる・・・・・。
バレたらしょうがない!!盗賊星兎参上!!
んで、コレは貰っていくね。」
姫 「あ・・・・あら、あっさり盗られた・・・・・。」
そして逃走開始っ!!
星 「さ〜っていっくぞ〜〜〜〜〜!!」
岡 「御用だ!!御用だ!!」
星 「ほ〜ら、来たよ。」
鉄 「ワシが黒須藩南町奉行所奉行
鉄漢音鉄兵衛である!!」
星 「もう、ソレ聞き飽きたから。」
玉 「(`・ω・´;)ダヨネー。」
鉄 「期待の新人!!追うのだーーーーーっ!!」
星 「(`・ω・´)???よく解んないけど、逃げさせていただきま。」
トテトテトテと屋根を逃げる。
星 「!!」
立ちふさがる者が居た。
ゆ 「( `ー´)o ふふふ。逃がさないよ。」
なんと!!元ネズミ小僧ゆう吉であった。
星 「(;°◇°)σうそ〜〜〜〜ん!!ネズミ小僧ゆう吉さんだ!!」
ゆ 「((((;゜Д゜))))え!!なんで解るの!?」
星 「(`・ω・´;)バレバレでしょ。」
ゆ 「(`・ω・´;)バレバレだったんだ・・・・・。」
星 「((´∀`)) え?背中に名前が貼ってありますよ?
奉行所の服装なのに。」
ゆ 「((((;゜Д゜))))うっそ!!だめじゃん!!」
星 「うそぴょーん♪」
ゆ 「((((;゜Д゜))))逃げられた・・・・・。」
鉄 「お主、一体何を・・・・・。」
ゆ 「( `ー´)o で、でも、カンザシはスッといたから。ハィ。」
鉄 「おおおおお!!さすがじゃ!!
さすがは元ネズミ小・・・・・ウプッ。」
ゆ 「(;`ー´)o バラすなよ。」
鉄 「とりあえず、我軍の勝利じゃな!!」
星 「(-´∀`-) カンザシは〜戸棚のも盗んだのでした。」
饅 「くぅ〜〜〜あっしに変装するなんて、中々ですな。」
姫 「私の目を誤魔化せはしないですけど。」
す 「(´・ω・`)・・・。」
饅 「ですよね〜。すわんさんは解らなかったんですから。」
す 「(´・ω・`)魚肉なくて、豚を手にいれることに焦って・・・・・。
でも、よく考えたら手ぶらで帰った饅頭が無事とは・・・・・。」
饅 「((´∀`))ケラケラ あっはっは。『秘伝のタレ焼き鳥』でなんとか。」
す 「しかし姫、高価なカンザシを結局盗まれましたね・・・。」
姫 「高価?私のは全部露店で小銭で変える偽の黄金ですわよ。」
饅 「 (´゚ω゚):;*.:;ブッ そうだったでやんすか!!」
姫 「愛着はあるんだけどねぇ。」
す 「(´・ω・`)これまた気づかなかった・・・・・。」
そしてまた別のカンザシを付ける舞姫まなであった。
続く。
おまけ。
宿屋『苺』
み 「おミナさ〜〜ん、みてみて〜。舞姫カンザシ。」
なんとも大胆に舞姫のカンザシを付けてる「おみる」
正体バレるんじゃ・・・・・?
ミ 「(-´∀`-) うんうん、似てる似てる。」
み 「全く同じのですよぅ〜〜。」
ミ 「(-´∀`-)馬鹿いいなさい。舞姫がそんな安物付けてるわけないじゃん。
ま、気分だけ味わっておきなさい。」
み 「(屮゚Д゚)屮 本物盗んだ意味がなーーーぃ!!」