絡繰乱舞夢日記
第拾壱話
「轆轤屋営業術」
轆轤屋
夏祭りなのです。
今日は女将が『ダミ声団子』の露店を出すので、
店は「おかちょ」「おサヤ」に任せるのです。
女将曰く。
ロ 「今日はほとんどの人が祭りに行くからうちには誰もこないわよ。(ダミ声)」
昼から露店は開いている。
ああ、確かに客がこない・・・・・。
か 「( ̄- ̄ )y─~~ ふぅ。たまにはこんな日もいいかも。」
サ 「(^ー^*)そうですねぇ。いつも忙しいですからね。
おかちょさんは祭りとか行きたくないんですか?」
か 「ほぅ。私に、あの無駄に騒がしく、
無駄に人の多いあの混雑した
あの場に、何を求めて行けと?」
サ 「((((;゜Д゜))))!!な、、、なんにもです。」
と。客来店。
なんとこの店の地主である。
サ 「地主様、いらっしゃいませですー。」
か 「らっしゃい。」
地 「女将はおらんのか?」
いきなり女将を探す。
サ 「女将さんは今日は『ダミ声団子』の露店に行ってますよ?」
地 「なに!?今日来ると言っておいたんだがな。」
か 「きっと、ダミ声団子を焼いて持ってくるんですよ。」
地 「ほぅ、なるほどな。」
一応、女将に携帯伝書で話してみる。
か 『女将、なんだか偉そうな地主が来ましたよ。』
ロ 『え!?あ、、、そうだったわ・・・。(ダミ声通話)』
か 『とりあえず、ダミ声団子持ってくるって事でごまかしておきましたが・・・。』
ロ 『あー。なんとか行けるようにするけど、遅くなるわよ。(ダミ声通話)』
と、いうことは、二人でこの地主の相手。
少し「おかちょ」は帰りたくなった。
か 『場合により死人が出るかもしれませんが、頑張りますよ。』
ロ 『ええええええええ!?(通話ダミ叫び)』
通話が途切れました。
か 「おサヤ、二人でアイツの相手をする。
女将が来るまで時間を稼ぐのだ。」
サ 「えーーっ。そう言われましても、どうしたらいいか・・・・・。」
か 「ああ、大丈夫だ。いつも通りにしていれば充分。」
サ 「(^ー^*)ですよね。」
か 「ああ・・・・・・。褒めた意味で言ってないんだが・・・・・。」
地 「女将が居ないのに、まともな飯ができるのか?
おい、そこの、ちょっとこい。」
おサヤが呼ばれる。
地 「よし、おまえなんか作ってみろ、定食がいいな。」
サ 「えーっと。焼飯とお寿司の定食で、
銀シャリかおにぎりが付きます・・・・・。」
地 「どこまでも米なんだな・・・・・。」
おかちょも呼ばれる。
地 「おまえはどうなんだ?」
か 「蝙蝠の煮付けに、河豚か何かを捌いてみますが?(初挑戦)」
地 「いや・・・・。いい、、酒を持ってこい。」
女将からの着信。
ロ 『どう?そっちは?(ダミ声通話)』
か 『いっそ毒殺したい気分だ・・・・。』
ロ 『気持ちは解るけどだめよ・・・・・。(ダミ声ため息)』
か 『チッ・・・。』
酒を持ってくる「おかちょ」。
地 「なぜ、注がん?」
なんと、酒を注ぐ事を強要する地主。
か 「なぜ、注ぐのだ?
自分で飲みたい量を自分で注げばよかろう?
それでも注いで欲しいか? よし、おサヤ、壺持ってこい。」
サ 「(´・ω・`;)つ、壺ですか・・・・・?」
地 「まぁ、よい・・・・・。」
サ 「(-´∀`-)/゛おまたせしました。壺です。」
地 「((((;゜Д゜))))本当に持ってくるのか!!」
か 「さぁ、呑め。」
地 「((((;゜Д゜))))本当に注ぐのか!!」
か 「さぁ、私が注いだ酒が呑めないなどとは言わんだろうな?」
女将が「おかちょ」にかけるが、携帯に出ない。
しかたないのでおサヤにかけてみる。
サ 『(-´∀`-)はぃ。』
ロ 『あ、おサヤちゃん?そっちはどうなってる?(ダミ声通話)』
サ 『(-´∀`-)おかちょさんが壺にお酒入れて「呑めんのか!」って言ってます。』
ロ 『((((;゜Д゜))))!!(声にならないダミ声)』
店立ち退きも覚悟した女将「おロク」であった。
地 「なんだこの玉子焼きは?焦げてるじゃないか!!」
か 「品書きに『焦げてない』とは書いてないだろう?」
ことごとく全開な「おかちょ」
か 「米粒を残すとは何事だ!!」
地 「もう食えんわぃ。」
ついに、女将登場〜〜〜〜〜!!
ロ 「遅くなりました〜〜〜。(せいいっぱいのダミ声)」
まさにその時、「おかちょ」の平手打ちが炸裂していた。
ロ 「((((;゜Д゜))))ボェェェエエエエ!!(ダミ声驚愕)」
か 「不山戯るな!!飯が食えて当然だと思うな!!」
ロ 「((((;゜Д゜))))わああああああああああ。(ダミ声叫び)」
と、「おサヤ」に頼み「おかちょ」を奥に引っ込ませる。
ロ 「ごめんなさいごめんなさい。(ダミ声謝罪)」
地 「女将、、、この店はなんだ、あんなヤツを雇ってるのか!?」
ロ 「ごめんなさいごめんなさい。(ダミ声ひたすら謝罪)」
地 「いいんじゃないか・・・・・。」
ロ 「((((;゜Д゜))))ぇ?(ダミ声きょとん)」
地 「うわべだけの営業より、心に伝わったぞ。」
ロ 「((((;゜Д゜))))!!(ダミ声驚愕)」
か 「|壁 |∀´)」
こうして、妙な接客の茶娘として、
また轆轤屋に常連を増やす事となった。。。。。
続く。
おまけ。
サ 「(-´∀`-)このヘタレーヨゴレ芸人ー♪」
か 「( ̄- ̄ )y─~~ あ、もう、全然ダメ。
もっと、罵って!!心から!!」
ロ 「((((;゜Д゜))))ぎゃーー!!そんな接客はあなただけでいい!!(ダミ声叫び)」