絡繰乱舞夢日記
第参話
「黒須山から妖気を込めて」
宿屋『苺』 今日も女将いちごは大忙し。
い 「(`・ω・´;)嬉しい悲鳴だから、いいかな・・・・・。」
ミ 「.*゚+(人*´∀`)+゚*.女将さーん。余った食材食べておきました〜〜。」
ち 「((´∀`))ケラケラ おちいも食べました〜〜。」
い 「(`・ω・´;)こ、、こいつら・・・・・。(汗)
と、女将に話しかける近所の知り合い。
知 「女将さん、ちょっと聞きました?黒須山の噂。」
い 「え?」
知 「私の向かいの家の娘さんが、なんでも黒須山に行ってなかなか戻ってこなかったのよ。」
い 「((((;゜Д゜))))!!」
知 「で、やっと七日ほどして戻ってきたと思ったら、変わり果てた姿になって・・・
そのまま寝込んでしまったらしいわよ。」
い 「((((;゜Д゜))))!!」
ミ 「((((;゜Д゜))))怖いですな。」
ち 「((((;゜Д゜))))そうですな。」
知 「あの山には近づかない方がいいわよ。」
い 「ちょっと二人とも、黒須山に焚き木拾いに行くのと、
お店掃除するのと、どっちがいい?」
ミ 「((((;゜Д゜))))あ、、、、アタシ廊下全部雑巾がけと、食物の管理(ツマミ食い含む)と、
ヒマワリの種の数数えたり(もちろん食べる)しないといけないので!!」
ち 「((((;゜Д゜))))あ、、、、おちいも浴室と浴室と・・・・・あと浴室みがいてきます。
あ、あと浴室とか・・・・・。」
ドタドタとかけていく二人。
い 「(´-`).。oO(ウマく行き過ぎてつまんない…)」
場所は変って、ここは舞台。『黒須殿』
今日は『舞姫まな』の舞も終わり、恐怖亭饅頭の噺である。
饅 「で、あたぃは相方と、くすぐりあいをしてたわけですよ。
最初は背中やらわきをくすぐってたんだけど・・・
相方はちょっと小癪な手を使って来たんですよ・・・・。」
どうやら、噺も終盤か?
饅 「相方ったら、腹の『中から』くすぐってくるんですよ〜〜〜〜。」
((((;゜Д゜))))!!
す 「((((;゜Д゜))))!!」
ま 「(`・ω・´;) (気づかないフリ)」
饅 「お後がよろしいようで・・・・・。」
す 「(`・ω・´;)絶対よくない・・・・・。」
舞台裏に居たすわんが迎える。
す 「ご、、ご苦労であった・・・・・。
し、しかし如何せん、大人向きの噺では・・・・・。」
饅 「((´∀`))」
ま 「饅頭・・・・・少しは自重しなさい・・・・・。」
饅 「((((;゜Д゜))))!!やっぱ、ダメでやんしたか!!」
ま 「まぁ、いいですわ。すわん!!いつもの料亭へ。」
す 「はぃ!ではすぐにご用意を。」
籠に舞姫を乗せ行く。
なぜかいつも同じ料亭。
饅 「あっしも腹が減ったでやんすなあ。」
ま 「饅頭、そちも行くか?」
す 「姫!!し、しかし!!」
ま 「よいよい、他言したらどうなるか解っておる饅頭ですし。」
す 「姫がそう言われるのでしたら・・・・・。」
不思議な会話に驚く饅頭。
いったい何を?????
通された料亭。
とは言え、姫のためにあらゆる料理を揃えているらしい。
す 「姫、お品書きです。」
ま 「そうじゃな・・・・・。まずは特上うな重三人前。」
饅 「姫、、すんません、あっし、うなぎを食べるほど銭が・・・・・。」
姫 「何を言っているのじゃ?これは私の分じゃ。」
饅 「え?」
その意味がすぐに解った。
姫 「寿司も5人前、焼き鳥も塩とタレで20本づつ、団子も忘れるとこじゃった・・・・・。
そういえば美味しいハモも入ったそうじゃな? たまには麦飯も2杯ほど。
鮭の炙り焼きも3人前じゃ・・・・それから・・・・・。」
饅 「((((;゜Д゜))))えええええええええええ!?」
姫 「魚も取らないとね・・・って事で、魚の煮付け、刺身、焼き魚を5人前づつ!!
ダシ捲き玉子もいいな・・・ブリ大根も3つほど。」
店 「か、かしこまりました。」
そう、姫は大食漢であった。
その細き身体の何処に入るのだろうか?????
この料亭はこの極秘事項を守っているために利用される。
もちろん他言などすれば、一日の売り上げの9割を失う事になる。
これだけは事実を知る一部の者にも硬く口止めをし、
暴露した場合は打ち首とまで言ってある。
軽くたいらげる舞姫。
ま 「ふぅ。美味じゃった、美味じゃった。」
饅 「やっと、終わりですか・・・・・。すごいでやんすね。」
ま 「コレくらいにしておかぬと、餡蜜が食べれないではないですか。」
饅 「((((;゜Д゜))))まだ!?」
桶で運ばれる餡蜜に、卒倒する饅頭であった・・・・・。
それでも楽しそうに食事をする姫が好きなすわんだった。
す 「ん・・・・・?なんだろう・・・・・このイヤな予感は・・・・・。」
空を見上げるすわんが度々感じるこの『違和感』はなんなのだろう。
す 「何かが何処かで起きている・・・・・。」
またまた所変って、黒須藩南町奉行所。
た 「お奉行!!行方不明だった部下が発見されました!!」
鉄 「ワシが黒須藩南町奉行所奉行
鉄漢音鉄兵衛である!!」
た 「あ、うん。知ってる。」
肩を借りながら、その戻ってきた部下の話を聞く。
鉄 「むむ、どうした・・・・・何があった・・・・・。」
岡 「お奉行・・・・く・・・・黒須山・・・・・・に・・・・・・は・・・・・・。」
と、その場で倒れこんでしまった・・・・・。
た 「まだ息はあるな・・・・・。ん?」
その部下の上着を脱がしてみた。
た 「こ、、、、これは!!」
鉄 「ぬぬぅ・・・・・。よし、黒須山を調べるのじゃ!!」
た 「お奉行、号令を!?」
鉄 「ワシが黒須藩南町奉行所奉行
鉄漢音鉄兵衛である!!」
そして南町奉行所も黒須山に向かう事となったのである。
で、黒須山。
絡繰師ダイは越後屋(くどいけど仮名)に連れられ、やってきたのであった。
越 「お主、名をなんと申す?」
ダ 「ああ、ダイってケチな遊び人でぃよ。」
越 「なかなか見所のありそうな、悪人顔。」
ダ 「((((;゜Д゜))))!!」
越 「いいガタイもしてるし、用心棒にもなりそうだな。」
ダ 「((((;゜Д゜))))悪人顔・・・・・・。」
越 「これを見るのじゃ。この箱を。」
ダ 「な、、、、なんだこりゃ!?」
越 「なんと幻や霊すらを灯す不思議な箱『帝霊火』じゃ。
遠く離れた場所からの幻が見えるのじゃ。
なんでも己の過去も映し出せるとか。」
ダ (ま、幻をこの箱に保存するのか・・・・・。
こんな絡繰見た事無ぇぞ・・・・・。)
その絡繰技術に驚愕するダイ。
明らかに自分より上の絡繰師が存在するのである。
越 「そして今写ってる幻を見たものは・・・もう虜になり、
己が別人のようになるという。。。。。」
ダ 「鬼・・・・・の幻か・・・・・?」
越 「そして、これらを今流行の『携帯伝書』に宣伝したのじゃ。
黒須山に来るようにと。」
ダ (やっぱり、オマエかよ・・・・・。でも黒幕は誰なんだ・・・・・?)
越 「お主には、こっちにある携帯伝書から、手当たり次第送って欲しいのじゃ。」
ダ 「なるほど。」
奥の部屋に案内される。
置いてあるおびただしい携帯伝書の数々。
ダ (クッ・・・・・全部バッタもんじゃねぇかよ・・・・・。人の商売邪魔しやがって・・・・・。)
越後屋(仮名)が姿を消してから、ダイが指を鳴らす。
パキ。
と、屋根裏が開き忍者が出てくる!!
ダイのお抱え忍者「たの」である。
まだまだ若いがなかなかの腕前。
た 「お呼びで?兄貴。」
ダ 「ま、聞いていたと思うが、黒幕の情報を集めてくれ。」
た 「(`・ω・´)b 了解!!」
一応、やらねばならぬ事をこなす。
迷惑文書を送る度に、自分の携帯が鳴る。。。。。
ダ 「なんだこの、やたらなくやしさは・・・・・。」
また天井裏が開く。
た 「兄貴。決して上を向かないで。。。。。
どうも、その場所を『撮影』されてるとの事。」
ダ 「目の前の物を写す『撮影』だと????? 私ですらまだ開発中だと言うのに?」
た 「ちなみに黒幕は、『絡繰師 りすき』だそうで、お金で雇われたようです。」
ダ 「絡繰師!?」
明らかに自分よりも技術が上だというこのくやしさ・・・・・。
ダ 「そいつ、何処に居る?」
た 「んー。ここからはそう遠くない小屋に居る。」
ダ 「方向だけ教えてくれ。」
た 「はいはい。」
そして絡繰師ダイは、その小屋へと向かうのであった。
続く。
人物紹介更新しました。
おまけ↓
ま 「それから、苺大福6個と、わらび餅も10人前・・・・・。」
饅 「((((;゜Д゜))))姫!!もう、夜でやんすよ!!」
す 「( ̄- ̄ )すやすやすや・・・・・・・。(仮眠中)」
ま 「(`・ω・´)ノ―●●●- ん?」