絡繰乱舞夢日記
第弐話
「おいしい話」
『携帯伝書』が早くも流行しだした・・・・・。
ダ 「なぜだ・・・・・。」
その絡繰を発明した男は悩んでいた・・・・。
たびたび、妙な伝書が自分の携帯に届くのである。
遊郭の宣伝だったり・・・・・。
何処何処に来いだの・・・・。
ダ 「おかしい・・・手形を入手した相手しか送れないはず・・・。
一体誰が・・・・・?」
町でも時折耳にする。
『迷惑伝書』
町 「一日に何回も来るのよ・・・・・。」
町 「子供の教育にもよく無いわ・・・・・。」
あまりにも苦情が多く、なんとかせねばと・・・。
とりあえず、絡繰師として町を歩けば苦情の嵐。
いつものように変装しておくことにした。
ダ 「こういう情報が貰えそうなのは・・・・・賭場か・・・・?」
と、一つの宿に向かう。
そう宿「苺」である。
女将と、使用人が2人出迎える。
い 「いらっしゃいませ。」
ミ 「.*゚+(人*´∀`)+゚*.いらっしゃいませーー。」
ち 「((´∀`)) いらっしゃいませーー。」
い 「あら、ダイさん。」
ち 「((´∀`)) エロエロ遊び人のダイさんだー。」
ミ 「.*゚+(人*´∀`)+゚*. ニブチンのダイさんだー。」
ダ 「悪いな女将、今日は泊まりに来たわけじゃないんだ・・・。」
い 「あら、そうなんだ・・・。」
ダ 「最近一番デカい賭場はドコだい?」
い 「賭け事はご法度ですよ?」
ダ 「別にやるわけじゃないんだ・・・。」
ケチな遊び人を装ってはいるが、一部の人は『絡繰師』の顔を知っている。
ここの女将いちごもその1人であった。
い 「そうねぇ、祈祷師もえなら知ってるかも・・・。」
ダ 「ああ、祈祷師に占ってもらうのか?」
い 「ううん、あの人、廃人だから・・・・・。(笑)」
ダ 「((((;゜Д゜))))そんなにハマってるんだ?」
い 「負ける度に轆轤屋で呑んでると思うから、今日も居るんじゃないかしら?」
ダ 「そうか・・・。ありがとよ!これは情報料だ・・・・・。」
そっと、謎の小袋を渡す。
ミ 「.*゚+(人*´∀`)+゚*.アタシにも頂戴よ〜〜。」
ち 「((´∀`)) おちいにも頂戴な〜〜。ケラケラ。」
ダ 「(´・ω・`;)解った解った。離せ離せ・・・・・。
これでウマイもんでも喰ってくれ・・・・。」
そっと、謎の小箱を渡す。
ミ 「.*゚+(人*´∀`)+゚*. うわーーーーぃ。」
ち 「((´∀`))!! ウガッ 箸じゃん!!」
ミ 「(´・ω・`) アタシのも箸だ・・・・・。」
ダイは轆轤屋へ向かった。
ロ 「あら、いらっしゃい。ダイさん。(ダミ声)」
ダ 「よう、女将。あいかわらず繁盛してるな。」
ロ 「顔ぶれは、いつも同じだけど・・・ありがたいことだわ。(ダミ声)」
く 「般若湯〜〜〜〜。」
またしても住職が呑み明かしている。
ダイに気づいた「おかちょ」が注文を取りに来る。
か 「これはこれは師匠。」
「おかちょ」は絡繰師として評価していた。
く 「はっはっは。水銀でも出してやれ〜〜〜。」
後ろで出来上がってる住職。
おかちょは不思議な笑顔で振り向く。
か 「水銀は住職のに入れた分で、もうありませんよ・・・・・うふふふふふふ。」
く 「((((;゜Д゜))))!!」
またしても酔いの覚めていく住職くうちろだった。
く 「(´・ω・`)まぁ、いいか・・・・・。うどん頂戴〜〜〜〜。」
サ 「( ・ω・ )」
住職の「うどん」の注文を受け・・・・・・る?おサヤ。
く 「(´・ω・`)あれ?うどん頂戴〜〜〜。」
サ 「( ・ω・ )」
く 「(´・ω・`)おサヤちゃん?うどんを頂戴・・・って聞いてる?」
サ 「(`・ω・´)!! あ、ハイ聞いてます。すぐ作ります」
と、しばらくして。
サ 「((´∀`))お待たせしました。うどん3つです。」
く 「((((;゜Д゜))))えええええええ!!なんで!?」
サ 「(´・ω・`)え?だって3回頼んだじゃないですか・・・・・。」
泣きそうになる、おさや。
く 「((((;゜Д゜))))あ、う、、うん。ちょうど腹減ってたんだよ。」
慌ててうどんを食べようとする住職くうちろ。
く 「((((;゜Д゜))))なんじゃーーーーこの量は!?」
と、おかちょが後ろから現れる。
か 「(`∀´)私の好意で全部大盛りにしておいた。空腹そうだったんでな。」
く 「((((;゜Д゜))))・・・・・。」
大盛りうどん3杯の前にたたずむ住職くうちろ。
無論、1杯だけ頼んだのは気づいてるおかちょだった。
か 「( ̄- ̄ ) まさか、私の愛のこもった大盛りうどん・・・・・。
残したりはしないよな・・・・?」
く 「((((;゜Д゜))))!!も、、もちろんだよ。ウワア大盛リ、ウレシイナア(棒読み)」
ダイヴァーはおかちょを呼んだ。
ダ 「おかちょ、『祈祷師もえ』って来てるか?」
か 「ええ、あそこで飲んで寝てます。」
店のすみっこで眠っている・・・・・。
ダ 「おいおい・・・・・。」
近づいてみる・・・・・。
ダ 「祈祷師さんよ、昼間っから酔っ払ってるんじゃな・・・・・。」
よく見ると、酒ではなく林檎汁であった。
ダ 「なぜ・・・・・林檎で『酔う』んだ?」
も 「(〃▽〃)もう・・・・・飲めませーーーん。」
ダ 「おい!しっかりしろ!!」
も 「(〃▽〃)わたしは、廃人じゃないぞぅーーー。
わたしよりハマってる人はいるぞぅーーー。」
ダ 「解った解った。」
その人=超廃人
もえ=廃人
その辺は自覚しような・・・・・。
祈祷師もえより、一番デカい賭場の情報を手に入れる。
早速、そこへと向かう。
賭場についてすぐ、
見るからに怪しい『越後屋』っぽい。
どうみてもアイツだろ・・・・・。
その越後屋だけが勝っているようである。。。。。
越 「ホッホッホ。なんじゃワシばかり勝ってしまって、悪いのぅ。ホッホッホ。
これじゃまるで、イカサマみたいじゃのぅ。ケッタ屋。」
け 「そ、そうですねぇ。その旦那の運じゃウチも商売あがったりですよ。(汗)」
「けった屋」というのは、この賭場の主人である。
どうも、賭場を認める代わりに勝たせろとかそういったもんだろう。。。
けった屋の態度を見ていれば解る。
よし、ココは一つイカサマを見極めて追及するか?
いや、そうしたら悪いのは「けった屋」だけになるうえに、
あの越後屋(仮名)に近づけないな・・・・・。
仕方ない・・・・・まずは近づくか・・・・・。
越後屋の隣に座ろうとするダイヴァー。
ダ 「おお、旦那儲かってますな?その運を借りて隣いいですかな?」
越 「ホッホッホ、ええぞよ。ええぞよ。」
わざと携帯を見たり、呟いたり。
ダ 「なんか、良い儲け話は無いもんかな・・・・・。
おう、主人!!酒をくれ!!」
「けった屋」の主人は酒を持って来る。
実は酒の呑めないダイヴァーだが、策だった。
ダ 「しまった、酒呑んだらまた叱られちまうな・・・・・。
旦那!!祝杯ってな感じでこれどうだぃ?」
越後屋(仮名)に酒を薦める。
越 「ホッホッホ。おお、これはこれは。」
酒をグイッとやり、越後屋(仮名)はダイヴァーに語りかける。
越 「お主・・・・・大金を稼いでみたいとは思わんか?」
簡単すぎるほどにかかった・・・・・。
しばらく、越後屋(仮名)の下で遊び人を演じているか・・・・・。
サ 「( ・ω・ )住職さん。そろそろ看板ですぅ。」
く 「((((;゜Д゜))))おサヤさん、もうちょっと待って!!もぐもぐもぐもぐ。」
か 「(`∀´)伸びて、うどんが二倍になってる・・・・・・クックックックック。」
奥で笑うおかちょであった・・・・・。