CHANGE ∀ MIND
第77話
「虫取り」
EVER SNOW
原田椎座との対峙。
サヤは『オーパス1 静かなる部屋』を解除すると原因が落ちるわけで
なるべくその維持に専念するため、戦闘は離脱。
ス 「マドカちゃん、なるべくサヤちゃんを守るように。」
サ 「もう一つ、小さい部屋に入ってますから大丈夫ですよぅ。」
ス 「ミナちゃん!先陣任せるわよ!!」
ミ 「はいはいよっ!!」
ミナは空飛ぶスノボ『じゃじゃ馬ライダー』で、飛んだ。
敵の特性から、一番の活躍どころである。
暗くて見えない天井から、何かの粘液が飛ぶ。
ミ 「うっわ、アタシの大好きなス●イダーマンをパクリやがって!!」
紙のトゲトゲハリセン『仙人掌』を手に、上空へ飛ぶ。
薄暗いドームの天井へと隠れる原田。
ミ 「ちっくしょー。見えんがなっ!!」
ス 「困ったなあ・・・。私何もできないな。(汗)」
攻撃の能力でないわけではないが、
今ここでやると、仲間にも影響を及ぼす可能性がある。
マ 「色々『仕掛け』たとしても、降りてこなければ・・・・・。」
ス 「ミナちゃんに任せるしかないのね・・・・・。」
だが、機敏に天井の張り巡らされたパイプに隠れる原田を見つけられない。
一方ドームの近くまでやってきた萌。
何かの不穏な空気を感じ取る。
萌 「何この・・・・・イヤな感じは・・・・・。」
月 「あ!!萌さーーーーーん!!」
萌 「ん?」
ちょうど月音が萌を発見。
昔から父親のコネで出入りしてたので顔見知りである。
萌 「月音ちゃんもKING見にみたんだ。」
月 「そーですよ。」
萌 「ここ、ウチのプロダクション主催だったんだ・・・・・。」
月 「知らなかったんです?」
萌 「だって、パパ家に帰ってこないし。(笑)」
月 「あ、そうそう、今度デュオでデビューする事になったんですよ〜♪」
萌 「そうなの!?」
月音に連れられて、女子高生っぽい子が来た。
理 「初めまして〜♪ 様筬理亜(さまおさ・りあ)で〜す♪ってカンジ♪」
月 「ふたりで、『ラズベリーハーツ☆』です。」
萌 「拝神萌です、よろしくです。(汗)」
理亜は何かをじーーーーっと見てる。
理 「ウッソ、なんかすっごぃ負けた感なんですけどぉ?」
萌 「な・・・・・何がだろう・・・・・。(汗)」
月 「なんでしょうね・・・・・。(汗)」
萌 「そうだ、ちょっと用事思い出したからまた後で事務所顔出すね!!」
月 「え・・・あ・・・ハイ。」
萌はドームの方へ走った、さっきの不穏な空気がどうにも気になる。
ドームの中に入った。
スタッフが慌しく作業をしている。
萌 「何も無い・・・・・。そんなはずは・・・・・。」
だが、萌は頭上に何かを感じた。
サヤの部屋は『別の空間』であるために、
萌が見上げた所で見えるわけではない。
だが、その『無い』はずの場所に何かを感じる。
萌は腕輪から赤鉄鉱を外した。
萌 「『磁力発動』ヘマタイト!!」
萌は掌に強力な磁力を発生。
磁力を天井に向けて照射。
天井を行き交うパイプと引き合わせ、上空へと登る。
その際に、サヤの『静かなる部屋』にぶち当たった。
萌 「な・・・・・なにこれ?」
ス 「あれ?」
サ 「え・・・・・誰か入って来た・・・・・。」
萌も入室してしまった。
萌 「なになになに、この『空間』!!すごい・・・こんなとこで戦ってたのね。」
ス 「あなた・・・・・。」
萌 「あら?EVER SNOWの皆さん。」
マ 「意外と有名なのね。」
萌 「うーん。あの天井に居る奴が・・・元凶ね・・・・・。
よし、拝神萌・・・・・助太刀致す!!(笑)」
天井近くで叫ぶミナ。
ミ 「あ、アタシは敵じゃないんで・・・そこんとこよろしく。」
マ 「敵が見えないのよ。」
ス 「なんだか、虫の能力を持ってるみたいで・・・・・。」
萌 「なるほどねっ。とりあえず探らなきゃ。」
腕輪から虎目石を取り出す。
萌 「『標的浸透』タイガーアイ!!」
天井を見つめる萌。
萌 「右から3つ目のライトの影に居る。
確かに・・・・・虫の能力を詰め合わせたような・・・。」
マ 「あ、じゃあその能力でミナさんに指示を!!」
だが、虎目石は砕け散った。
萌 「ごめんね、そんなに持続はできないの・・・。
でも、要はアイツをブチのめせばいいんでしょ?」
マ 「ええ。」
萌 「えっと・・・・・そちらの方。」
サ 「え・・・あ・・・はい!サヤです。」
萌 「サヤちゃんね、この空間作ってるのは。」
サ 「はい。」
萌 「それじゃ、御守りにコレ持っててね。」
サ 「はい。ん・・・・・?孔雀石(マラカイト)?」
萌 「そそ。あとは、こっちのルビーで。」
サヤに渡したのは『犠牲転撃』マラカイトである。
もしサヤに攻撃が向かっても全て萌に転換するのである。
効果を教えたら多分、所持はしないと思ったので黙って渡した。
ひときわ大き目のルビーを外した。
萌 「今日のコレ、パパに経費で認めてもらお・・・・・。
『太陽光炎』ルビー!!」
萌は磁力で浮かび、炎の光線で炙りながら照らす。
ミ 「うお。浮いてる!火出てる!!」
萌 「こうなったら、徹底的にやるわよ!!」
萌の目の前にぶら下がる原田。
原 「燃費の悪そうな能力だな・・・・・女。」
手の先から粘液を吹き付けた。
だが、萌の廻りを細かい気流の渦が廻っている。
萌 「あ、防御も完璧なんで♪」
『防御衛星』ブラックオニキスである。
オニキスの破片が渦巻きながら、身体の周囲を廻り防御するのである。
主に飛び道具に有効である。
原 「なるほどな、少しは楽しめそうだな。」
次の瞬間スッと消えた。
後ろからハリセンで殴ろうとしたミナがバランスを崩す。
ミ 「うお!消えたっ!!」
萌 「ミナちゃん、もぐら叩きは苦手なのかな?(汗)」
ミ 「いえ、気合いでブン殴ります。」
ES+萌の闘いだが、公演開始までに間に合うのか。
続く。
おまけ。
鉄 「週刊CHANGE ∀ MIND、第13号。
どうやら、また警視庁のメンバーだな。」
蛙 「これは実際アリなのか・・・・・。」
鉄 「例によって、USAに送ってある。」
凛 「わぁ、今回は五刻さんじゃないですかっ!!
え、居合いとか得意なんですか〜?」
玄 「そうだね。子供の頃からやってたから。」
凛 「じゃあ、付録も刀とか?」
玄 「今回は俺の希望の付録なんだ。」
凛 「わああああああああああああああああ!!
なんで私の漫画の絵コンテ公開にっ!?」