CHANGE ∀ MIND

第67話
「変」









            ビル・屋上

            以前、ロイヤルと戦闘したあの場所だった。


            ここで修行をつけるのが燃衛門。

            今日は、みちる&心。


み  「ふー。異種格闘技も面白いもんだね〜☆」
心  「でも、竹刀とは言え何か気がひけるで御座います。」


燃  「それは違うんじゃないかのぅ?
     剣士なら剣に誇りを持て!!武器だから卑怯などと思っているからそう思うんじゃ。」
心  「はい!!先生!!」


み  「対武器の経験にもなったし。」
心  「どんどん踏み込んでくるので、やりにくかったで御座います。」


燃  「みちるちゃんもじゃ、勇気と無謀は違うのじゃぞ。
      まずはだな・・・・もっちゃもっちゃもっちゃもっちゃ。」


み  「燃爺先生も、まずはパスタ・・・食べたら・・・・・?(汗)」







            この場所で、守りたい人を守る力が無かったアイ。

ア  「『能力』かぁ・・・・・。」

            一陣の風が葉を巻き込んで、足元でクルクルと舞う。
            どこからか飛んできたチラシが、屋上から飛んで行く。

ア  「パパ・・・・何してるんだろ?」




            また部屋へと戻る4人。





心  「!!」
み  「!!」





           パスタが全部無い。



燃  「・・・・・。すまんのぅ、うちの孫娘だ・・・・・。」

み  「いえ、いいんですけどね。」


心  「うう・・・・・。」


          実は自分の分のパスタを期待していた心だった。






ア  「よし、パスタを食べに行こう。」
心  「それがいいで御座います。」

み  「それなら私が作ってあげるよ☆」

燃  「これこれ、お主は今から、個人技鍛錬の業じゃ。」
み  「どーん☆」











             ロイヤル

              拠点を完全に移したロイヤルだった。

              エース、文人と、ペイジ(従者)と呼ばれる男だった。
              

文  「ま、もう顔もバレてるようだし、強引にでも事を進めないと。」
エ  「だな・・・・・。女王様の言う能力者、しかし本当に居るのか?
      ま、頼むぜ、ペイジさんよ?」

従  「俺に指図するな・・・・・。」

エ  「従者とは『従う者』の意味じゃ無いのか・・・・・?」
文  「とりあえず、この辺りの『デザートカンパニー』『総間研究所』辺りなら居そうなんだがけど、
      結構、侵入できないんだよね。」
エ  「相当の使い手か・・・・・単にPC熟練者か・・・・・。
      直接出るか・・・・・・。行くぞ、ペイジ。」

従  「俺に指図をするな・・・・・殺すぞ?」



エ  「めんどくさい奴だ・・・・・。」






              と、総間研究所へと『歩いて』向かう。
エ  「扉の乱用も疲れて来たな・・・・・。」


              パチスロ屋の前に並ぶ人々が居た。

エ  「いやいや、ヒマで羨ましい事だ・・・・・。」



              なにやら先頭辺りでは並びがどうのとモメているようだ。


エ  「小さすぎる・・・・・。」


              と、従者がその現場に向かう。

エ  「おいおい、妙な正義感出してんじゃねぇぞ!!」



従  「オマエが、この世界の規律を破ったわけか・・・・・?」


              並びに横から入った男の前に立つ。
              見た目にも危なげな男である。


男  「なんだてめぇは!!」


従  「貴様にはいかなる価値も見出せない・・・・・。
       思い知れ・・・・・身の程知らずが・・・・・。」



              従者:能力 『魔人の邪眼』(イビル・バジリスク)
                 『眼』を使って様々な効果を発する。 

従  「彫像(ガーゴイル)・・・・・・。」



              見る間に、その男が石化した。

              辺りの人間が騒ぎ出す。

従  「石となっても、本人の五感は残してある。
      そこで己の愚かさを悔いるがいい・・・・・。」


エ  「竜とは違った意味で危ねぇな・・・・・。」







              従者の行動はそれだけで済まなかった。


              信号を無視した者、騒がしく走るバイクの若者など、
              眼についた者をことごとく石化した。


              その『正義の基準』は社会の法律では無かった。



              ただ、『自分勝手に振舞う者』と言うだけであった。


エ  「おいおい、いちいち構ってんじゃねぇよ・・・。」

従  「凡愚は思い知らせねば解るまい。」

エ  「オマエのその考えじゃ、俺たち『ロイヤル』も『悪』じゃねぇのか?」


従  「それを『悪』と言うなら、我々こそ『悪』を滅する能力を持った、『必要悪』
      その理想への地位と権利を与えてくれるのだろう?」


エ  「オマエの目的は・・・・・一体・・・・・。」








              さらに、総間研究所へと向かう。




              パスタ屋の前を通って・・・・・。


















ア  「!!」
心  「!?」




             アイと心、エースと従者が出会った。


エ  「おっと・・・・・。もう会うとはな・・・・・。」

ア  「え・・・・・なんで・・・・・。」

従  「なんだ?知り合いか?この女共。」



心  「!!」

             その雰囲気で何かを感じ取った心が、身構える。




従  「なるほど・・・・・。能力者か。」

ア  「なんで・・・・・。」




             アイは驚愕した・・・・・。





















ア  「なんでなの・・・・・パパ!?」











              続く。



































おまけ。


鉄  「なんだ、それは・・・・・?」

凛  「知らないんですか?『週刊CHANGE ∀ MIND』ですよ?」

鉄  「何ぃいいいいいいい!?」
蛙  「ちゃんと休憩室にも置いてあるでしょう。」

鉄  「拙者の特集記事か!?」




凛  「あ、いえ、酒場ルイーダのママの『客を促す100の法』とか載ってます。」

鉄  「ほほぅ。」

玄  「でも、なんで付録が『ヘリウムガス』なんだろ?????」




     シュー


凛  「やだぁ、何するんですかぁ♪ 五刻さん♪ あれ?(アヒル声)」

inserted by FC2 system