CHANGE ∀ MIND
第63話
「vsロイヤル」
KM社
一目につかない所まで少し逃げる香穂とみちる。
コートニーを見るみちる。
み 「うーん。なんか別の意味でもむかつくわ・・・・・。」
香 「ああ・・・・・。あのボディやな・・・・・。」
コートニーの両腕が伸び、蛇のような口が現れる。
『喰い尽くす堕天使』(ダーティ・エンジェル)である。
コ 「フフフ・・・・・。いただきます♪」
直接的は攻撃力を持たない香穂は下がる。
みちるも近距離格闘なら自分でもなんとかなると思ったのである。
み 「ハイブリッドクロス!!」
『覚醒する鍵』(シューティング・ブースター)のギアの『4』が光る。
全体の身体能力を上昇させ、また『具現化した油』を扱う。
み 「かかっておいで!!」
一方、コートニーも両手の蛇のような腕を構える。
それでみちるは少し想定ができた、あれは自らの意思で動く蛇ではなく
あくまでコートニー自身の、変形した腕だと。
みちるは指を、トックリとお猪口を持つ形に構えた。
酔八仙拳の『酔盃手』の構えだ。
曹国舅(そうこくきゅう)の敵の喉を食い破る指である。
せまる蛇の喉笛を狙う。
やはり1個の生命体「蛇」では無いと確信した。
逆を言えば喉を掻き斬っても、ただの打撃になるわけだ。
少しだけ間合いを離すみちる。
コートニーは腕を伸ばすだけで動かない。
一瞬、コートニーの右手と左腕がブツかりあった。
み 「狙い通り!!」
そのぶつかり合い、弾いた中心を狙って蹴りを放つ!!
み 「ご存知!!無影脚!!」
蹴られ飛ばされるコートニー。
腕を普通の腕に戻す。
コ 「この私を足蹴にするなんて・・・・・。」
み 「なによっ!!アンタなんか噛み付こうとしてるじゃないの!!」
なんの構えも無く、スタスタと歩み寄るコートニー。
み 「!? もしかして、この女も拳法使い・・・・・?」
香 「気をつけて!!絶対近距離能力もってるで!!」
それでもやるしかない!!
たとえ敵でも女性、やはり顔を殴るのはと一瞬迷い、
鳩尾に一撃を見舞う。
み 「!!」
コ 「残念ね・・・・・。そこにも居るのよ。」
コートニーの腹に獅子のような口があり、その拳を喰っていた。
み 「うわあああああ!!」
コ 「フフフフフ・・・・・。」
無人島
雄勝を守るために、竜に体当たりをする蹴田。
走る雄勝。
次の瞬間に、足元に錠前の存在を確認した。
足と地面を固定されると思ったが、どうやら砂浜であるために失敗したようだ。
エ 「なるほど・・・・・。」
蹴 「できるか・・・・・・。『ヘラクレス』!!」
蹴田の身体を鎧が包む!!
元アメフトで活躍した巨体を活かす体当たり。
だが、その衝撃は数トンにもなると言う。
蹴田は考えていた・・・・・。
体当たりを『ハリケーンミキサー』にするか『クラッシュショルダー』にするか・・・・・。
蹴 「って、そんな場合じゃありませんね。」
竜が立ち上がる。
竜 「やってくれるじゃねぇか・・・・・オッサン。」
蹴 「さて、どうしたものか・・・。」
竜が両手からメスを取り出した!!
ナ 「スピンストーーーーーム!!」
身体を回転させてつっこんでくるナインハルト!!
もちろん、玄馬と凛華は振り落とされる。
玄 「いてててて。その技は無しっしょ。」
凛 「な・・・・・なんか怖そうな人が・・・・・。」
竜 「なんだテメェら!?」
エ 「そっちの若いのは日本の警官だな・・・・・。」
竜 「オマワリがなんの用だ?」
ナ 「知れた事!!悪・即・滅!!
拙者がお相手致す!!」
竜 「どっかで会った様な感じのするハゲだな・・・・・。」
ナ 「ハゲではない。スキンヘッドだ。」
玄 「ちょっと待った。」
ナ 「どうした?」
玄 「ココは、俺と國玲さんで防ぐ。
とりあえず、社長を避難させてくれ!!」
蹴 「もう1人、居るんですよ!!」
玄 「とにかく、ここで全滅する事が一番ダメだと思う!!」
凛 「ごごごごご、五刻さん、わわわわ私もですか!?」
玄 「國玲さん、蹴田社長は守るべき市民だよ?」
凛 「で、ですね・・・・・。(汗)」
玄馬は手で合図した。
悟ったナインハルトは、蹴田を捕まえ浮遊し、
そのもう1人を探しに行った。
玄 「ナインハルトさんのスピードなら、数分だけだ。行くよ!!」
凛 「は・・・・はぃ!!(汗)」
せめてパピィが居たら心強いのに・・・・・。
凛華はそう思いつつ、目の前の敵に拳を握り締めるのであった。
続く。
鉄 「ナインハルトの奴、ちゃんとできてるのか・・・・・。」
蛙 「どういう奴なんだろ・・・・・?」
鉄 「空に聳えて、山を砕く、魔人のような漢だ。」
蛙 「頼もしそうな反面、不安な匂いがするのは、気のせいか・・・・・。」
鉄 「あいつに、『合体ロボ』を教えたら、分離するんだろうか・・・・・。」