CHANGE ∀ MIND
第47話
「新しく歌う華」
EVER SNOW
『やっぱり私、恋してる!』
畳みに響く音にも負けないくらいに高鳴る鼓動・・・・・。
一人の少女の物語・・・・・。
あのロスノワールの作者が送る恋愛ストーリー・・・・・。
『誰よりも恋してる』
2月公開!!
ミ 「へぇ・・・。あのロスノワの作者がねぇ・・・・・。ポリポリ。」
マ 「ロスノワールかぁ・・・。私も読んでみようかな?」
サ 「でも、今度は恋愛ストーリーなんだ〜。観にこようかなあ・・・。」
ミ 「女は恋だよねっ。ポリポリ。」
マ 「別に恋はどうでも・・・・・。」
ミ 「マドカちん、枯れてるなあ・・・・・。(笑)」
マ 「なっ!!」
ス 「はぁ・・・・・。」
サ 「ス・・・スワンさん、何か苦い思い出でもっ?」
ス 「あ・・・いや・・・そういうわけじゃ・・・・・。」
『ケケケ。おかちょさんもかわいらしい所あるんですね。」
「雨を止める生贄になりたいか?」
「((((;゜Д゜))))ひいいいいいいいい。」
「雨で水死するより、私自らの手で引導を渡してやったほうがいいと思ってな。」
ついに、あいつらが・・・・・映像化!!
あの絡繰が!!
人気投票一位の弐拾話を見事に再現!!
絡繰乱舞夢日記・・・・・近日公開!!
マ 「コレに出てくる食いしん坊忍者・・・ミナさんみたいですよね・・・。」
サ 「あっはっはっはっは。」
マ 「名前も一緒ですが・・・・・。」
ミ 「ソコは微妙に触れない触れない。」
そう、映画を観に来ているのだった。
『LIVE−CARD』と言う探偵の物語だった。
ミ 「アレ?饅頭君、ポップコーンまだかなあ・・・。ポリポリ。」
ス 「な・・・なんで最初の宣伝で1カップ食べ終わってるんだろう・・・。」
実は今日は久々に自作CDを作ろうと言う事でスタジオを借りたのだが、
なぜか手違いで、3〜4時間ほど待つことになった。
それで、饅頭含め5人は近くの映画館に来たと言うわけだ。
サ 「映画なんて、久々に観ました。」
ス 「そういえば、そうね。」
ミ 「次は『誰恋』観にこようね♪ なんかアタシらしいじゃん♪」
マ 「ミナさんが恋ですか・・・・・? 豚足とか?」
ミ 「そうね、豚足おいしいもんね。ハフハフやもんね。ってバカ!!」
マ 「あっはっはっは。(笑)」
サ 「そうそう、今回のこの歌も、ステキですね。スワンさん。」
ス 「そ、そう?」
マ 「なんでこういうの書けるんですか?」
ス 「今回は、ちょっと隠し趣向が・・・・・。(汗)」
サ 「あ、ちょっと解ったかも。」
ス 「えーっ。もう?」
サ 「文章に『隠れて』るんですよね?」
ミ 「ど、どこどこ?」
と、サヤは歌詞を広げた。
<咲花華(さかみち)>
吹き抜ける旋風(かぜ)が、華(みち)も傷(ち)らす。
吹き突ける颶風(かぜ)が、華(みち)も散らす。
はらはらと桜踊る、白い朝には、寿(ひさ)しい夢。
轟々と奈落を飛ぶ、飛沫の昼には、美しき心。
密やかに木の葉まどろむ、静寂の夕には、かがる情(なさけ)。
永遠に雪降り見紛う、黄沙の夜には、清(さや)かな想(おもい)。
ただ咲(わら)って居たいだけなのに・・・
ただ咲(わら)って欲しいだけなのに・・・
陽(ひかり)の下で、咲き踊る事すら、叶わない・・・
背中押す疾風(かぜ)が、華(みち)を照らす。
背中立つ烈風(かぜ)が、華(みち)を創る。
ただ咲(わら)って居てくれるだけで、
ただ咲(わら)って居られる。
陽(ひかり)の下で、咲き踊る事だけ、願い続け・・・
華(はな)は咲(わら)う。
マ 「あ、なるほど・・・。」
ミ 「何が何が何がっ!?」
サ 「これもCDにしちゃいます?」
ス 「そうね。ノリが良かったら?(笑)」
マ 「コーラスの所うまくできるかしら・・・・・。」
と、屋台が出ていた。
ミ 「あ!!イカ飯本舗っ!!」
どうやら、イカ飯の屋台らしい。
店 「お。イカ飯女王じゃないか。」
マ 「女王って・・・・・。」
ミ 「ふふふふふ。」
と、メンバーズカードを見せるミナ。
色はゴールド。
店 「ノーマルカードにスタンプ50個で満タン。
それを5枚でシルバー、10枚でゴールド会員なんだよ。」
サ 「500個も食べたんだ・・・・。」
ミ 「ここのイカ飯は、銀河一だよ?食べてみ?」
ス 「あ、おいしい。」
サ 「ほんとですぅ!」
と、マイ唐辛子を鬼の様に振り掛けるマドカ。
マ 「うん、おいしいっ!!」
ス 「私も買っていこう。」
サ 「私、3個くださいな。」
マ 「私も5個ください。」
饅 「あ、俺も10個貰おう。」
ミ 「60個くださいな。」
ス 「えっ・・・・・そ、そんなに?」
当たり前のように袋に詰める店員。
店 「あ、でも、こないだ一人で120個買ってった女の子が居たよ?」
ス 「うっそ・・・・・。一人じゃないでしょ?」
店 「そう思ったんだが、すぐにそこのベンチで全部食べてたよ。
黒髪のすらっとした美人だったけど、驚いたな。」
ミ 「こ、今度、121個に挑戦します・・・・・。」
饅 「あ、ちょっと俺、スタジオの様子見てくるよ。」
サ 「あ、ハイ。お願いします。」
と、スタジオへと向かう饅頭。
饅 「どうにも、この5人で居ると敵に見つかるんじゃないかと、いつも心配だな。」
饅頭の調べによると、能力的に優秀な人材を集めるDCは、
『とある能力者』を探しているとの情報を手に入れた。
饅 「しかし、どれだけの『能力者』が居るんだろう・・・・・。
あの酒場の店員も怪しいらしいし・・・・・。」
どうやら、饅頭と共に『調べている』人間が居るようだ。
スタジオを覗き込む饅頭。
まだ使用しているらしい。
饅 「ちょっと、約束の時間過ぎてるんですが?」
管 「ええ・・・そうなんですが・・・・・。」
どうにも管理人の様子も変だ。
饅 「何かあったんですか?」
時間を超えて使っているのは、
バンド『スネイク』のメンバー、
時坂大蛇(ときさか・おろち)と、数熊重人(かずくま・しげと)の二人。
あまり良い噂は聞かない。
何かと揉め事の多いバンドである。
饅 「ああ、なるほど・・・・・。文句言えないわけね。」
管 「そ、そうなんですよ・・・・・。すみません。」
と、饅頭はそのままスタジオに入った。
それに気付いたスネイクの二人は演奏を止める。
数 「てめぇ、何入って来てんだよ?」
時 「まだ、使用中だろう?」
饅 「いやいやいやいや。最初の契約時間を過ぎてるじゃないか?」
数 「うるせぇな、ノリが良い時はそのままやった方がいいだろう?」
饅 「気持ちは解るけど、ルールは守って貰わないと。」
数 「ナマイキな野郎だな?」
饅頭の胸倉を掴む。
時 「コイツ、TVで観たことあるな。」
数 「有名だからって調子に乗ってるんじゃねぇぞ?」
饅 「俺はただ、ルールを守れと言ったんだよ。」
掴んだ腕を掴み返す饅頭。
が、触れてる腕が何かおかしい。
饅 「こ、これは・・・・・?」
自分の手から『水分』が無くなっていく。
数 「どうした?クックックック。」
何らかの能力だった。
一瞬腕を離し、再び『甘く危険な渦巻き』(スクリュードライバー)の
『砂糖で作った腕』で掴み返す。
数 「こいつ・・・・・能力者か!?」
と、饅頭を離す。
時 「何?」
数 「コイツの腕・・・・・何かの作り物だ。」
饅 「ふふん。」
『飴細工(あめざいく)』自分の身体のパーツを砂糖で作る能力。
時 「ま、今日の所は帰ってやるよ・・・・・。
いつか潰してやるから覚悟しとけよ。」
そして、入り口で待つスワン達4人と目が合った。
時 「EVER SNOW・・・・・か・・・・・。」
ミ 「ん?」
饅頭率いるのがESだと覚えられてしまったのである。
饅 「また・・・・・トラブル引き起こしたかな・・・・・。」
ス 「え?」
結局、歌の前に、今の敵に気をつけるという説明が入ったのだった。
続く。
香 「最近はネットのファイアウォールもしっかりしてるんやなー。」
パソコンをいじりながら、香穂はつぶやく。
香穂の能力で、ネット界から何かを引き出しているのだろうか?
香 「あら?次回は・・・・・『ES vs スネイク』な予感ですね。」
と、パソコン画面に打ち出される。
次回 『ヴァルキリー』