CHANGE ∀ MIND
第42話
「血の終焉」
脳噛商会・ビル屋上
真の体当たりを受けて、地面に倒れる竜。
真菜の最後の攻撃が始まる!!
竜 「そんなちっぽけな『注射』で倒せると・・・・・。」
菜 「思ってないわよっ!!」
メチャクチャにヒールで踏み倒す真菜!!
真 「なっ!?」
顔を腕で守っていた竜であるが、途中で止めた。
菜 「観念しなさい!!」
が、それを見ていた真が止める!!
遅かった・・・・・。
直接注射された腕の血液はほとんど止まっているが、
鼻や口からの血は止まらない!!
すぐにそれをドスへと作り変えて、真菜の足を狙う。
菜 「ああああああああっ!!」
すでに能力を出す気力も無い真菜だった。
ア 「うわああああ。」
み 「う・・・・・。」
アイの叫びで気がついたみちる。
み 「うう・・・・・。」
少し能力の『鍵』が光っていたが、
なぜ、傷が少し塞がっていたかは解らなかった。
とりあえず、『まだ、戦える。』
すぐに真菜の前に立ち、倒れてる竜に連続蹴りを入れる!!
竜 「おいおい、まだ威勢のイイのが居たのか?」
体勢を整え、立ち上がる。
竜 「酔拳か・・・・・。」
いつものスピードが出ないみちる。
体力が無いのか、だが、なぜかそれほどのダメージを感じない。
み 「イッキに行くよっ!!」
と、自分の『鍵』を見て驚いた。
ギアが『R』になっているのである。
『R』=リペアー・ヒーリング
体力を回復できる、正確に言えば体力を傷を元に戻そうとする能力。
だが、光る鍵の中に眠る力はこれじゃない・・・・・。
み 「これは・・・・・トップギア「5」!?」
その新しい波動を腕に感じる。
み 「これなら、いける!!」
みちるの拳が輝く!!
「ソレは危険だわね。」
何かがみちるを掠った。
蛇!?
口と牙だけの蛇が、その口を動かしている。
み 「な・・・・パワーを『喰われた』!?」
そしてその蛇はみちるだけでなく真と、真菜を弾き飛ばす。
真 「うわっ・・・・!!」
菜 「な・・・・・なにこれ!?」
蛇のような不思議な物・・・・・・。
その先を目で辿ると、金髪の女性が立っていた。
「あら、やられちゃってるわね。情けない。」
竜 「コートニーか・・・・・馬鹿め、これからだろう。」
コ 「そうね、所詮は烏合の衆。我々『ロイヤル』の敵じゃなくってよ。」
その女性の腕が蛇のような牙を持っていた。
コ 「はじめまして、脳噛紹介と、総間研究所の方々。
『ロイヤル』のコートニー・ハーティと申しますわ。
そして、このカワィィのが・・・・・。」
もう片方の手で、その『蛇の手』を撫でている。
コ 「私の能力『喰い尽くす堕天使』(ダーティ・エンジェル)よ。」
竜 「フン、仕方ねぇ・・・・・今日はコイツを持って帰るだけにするか・・・・・。」
意識の無い岱を抱える竜。
竜 「俺は、『ロイヤル』の蔵場 竜(くろうば りゅう)だ。
次は俺の『熱く滾る鋼鉄』(アイアン・メイデン)が、オマエらを殺す。」
菜 「ちょっと・・・・岱をどうする気!?」
竜 「さあなあ、この女『喰う』事が生き甲斐だからな・・・・・焼いて喰うんじゃねぇのか?
ヒャッヒャッヒャッ!! 」
コートニーの背中に翼が生える。
コ 「また、こんな無駄に重いものを運ぶのか・・・・・。」
竜 「人を荷物扱いしてんじゃねぇよ!!」
そして、屋上から消えて行った。
真 「な・・・・・なんなんだ・・・・・。」
み 「なによ、あの金髪女・・・・・。もう少しだったのに・・・・・。」
菜 「そうね、完全に負けていたとも言えないわね・・・・・。」
それでも全員満身創痍だった。
ア 「パパがぁ・・・・・。」
連れ去られて行った岱・・・・・。
菜 「また、厄介な敵が現れたわね・・・・・。」
真 「とりあえず、今日の所はこれで終わりだな・・・・・。
また、改めて挨拶に伺うとするよ。」
真も意識を取り戻した桜と共に立つ。
桜 「どうやら、脳噛商会より先になんとかしないとならないようね・・・・・。」
脳噛商会・事務所
菜 「あら、便利ね、その『回復能力』。」
み 「そうなんだけど、すごく燃費悪いのばかり目醒める・・・・・。
あの最終奥義っぽいのも、絶対必殺になると思うんだけどなあ。」
ア 「パパァ〜〜〜。(涙)」
菜 「参ったわね・・・・・。あんなのがゴロゴロしてたんじゃ、
私たちじゃ・・・・・どうしようもないわ・・・・・。」
み 「あの酒場の人とか、警視庁の人に・・・・・。」
菜 「そうなるわね・・・・・。まぁ、私自身は傷簡単には治らないんだけど・・・・・。」
み 「真菜さんの治療でも、限界が・・・・・。」
ア 「あうううー。」
菜 「とりあえず・・・・・このままじゃ・・・・・いけないわ。」
そして真菜は、出前を12人前ほど平らげていた。
続く。
次回予告。
マ 「『信念』・・・・・それは未知なる創造。」
萌 「『信念』・・・・・それは・・・・・。」
萌 「なんだっけ♪」
苺 「次回は酒場編!!」
風 「ふぅ・・・余計な客がこなきゃいいがな。」
空 「へっくし!!」