CHANGE ∀ MIND
第38話
「異変」
EVER SNOW
ス 「えーっと、アレ? ミナちゃんは?」
マ 「なんか、『イカ飯ぃぃぃぃ!!』って叫びながら、どこか行っちゃいましたよ?」
どうやらデパート地下の『イカ飯フェア』に行ったらしい。
サ 「イカ飯かあ・・・・・。」
ス 「あらあら、酒場行こうって言った張本人なのに・・・・・。」
マ 「じゃあ、ラーメン鰤熊寄って帰りましょう。」
サ 「それがいいですっ。」
ミナ以外の三人はラーメンを食べに行くのであった。
ラーメン鰤熊
架 「おい!! そこのオマエ!!新聞の上で飯を喰うなんざ、どういう神経しとんだ!!
とっととでていけ!!」
今日も気に要らない客に怒鳴り声をあげる店主。葉飛 架明。
ス 「うっわ〜。今日も相変わらず。」
架 「らっしゃい。おお、嬢ちゃんたちか。
ん?あの大喰らいが、居ないじゃないか?」
ス 「デパートのイカ飯フェアに行ったみたいで。」
架 「ああ、そんな顔してるもんなあ・・・・・。」
一人の女子が入ってきた。
「ただいま。お父様。」
長女、かれんである。
架 「おう、かれん。今日も遅かったな。」
か 「ええ、まとめるレポートのテーマが研究所にしかなくて・・・・・。」
架 「そうか、無理はするな。」
か 「はい。」
マ 「何度聞いても・・・『お父様』は・・・・・。」
ス 「娘さん、研究所で働いてるんですね。」
テーブルを拭いている次女こまちが口を開く。
こ 「かれんお姉様は、あの有名な総間研究所の所員なんですよ。」
サ 「総間研究所?」
ス 「なんだっけ・・・・・?」
真っ赤に染まったスープを飲みつくしたマドカが語る。
マ 「人の精神とか心理とかそんなのでしたよ。」
ス 「聞くだけで難しそうだわ・・・。」
マ 「・・・・・。なんだか、スワンさん・・・・・。」
総間研究所
桜 「えーっと、「葉飛かれん」・・・・・。なかなか良い着眼点を持ってるわね。」
提出されたレポートから何人かピックアップして見ている。
と、最近研究所に頻繁に来る燈篭環 真も居た。
真 「あの子も、なんらかの能力に目覚めたりするんですかね?」
桜 「そうね、進化はやはり信念だから。」
真 「水を操る能力・・・・・なワケは無いですね。」
桜 「え?????」
真 「いえ、なんでもありません。
ところで、明日行くのですか?」
桜 「そうね、脳噛商会へ。
DCの邪魔は・・・・・させないわ。」
真 「なぜでしょう・・・・・DCから報酬でも出てるんだろうか・・・・・。」
その後、桜(と真)はすぐに脳噛商会へと出向いた。
菜 「あら、お客様かしら?」
み 「あ・・・・・。デザートカンパニー・・・・・。」
岱 「一体、何のようだ?馬鹿女。」
振り向きもせず、話す岱。
桜 「実の姉に向かって、なんと・・・・・。」
岱 「馬鹿を馬鹿と言って何が悪い。
大方、銭に目でも眩んだだろう。
使い道がなんであろうと、知った事か・・・・・。」
ア (何の話だろう・・・・・。)
桜 「そうね、目的を達成するまでは、邪魔はさせないわよ?」
真 (目的・・・・・達成・・・・・?)
岱 「だから、なんだ?」
と、数々のDC社員を倒した者の話をする。
岱 「勝手に全部結びつけやがって・・・・・。
顔見知りの行動も、私のせいにされては、かなわんな。
依頼された仕事をし、邪魔する者は潰す。
オマエと変わらないだろう?」
桜 「そうね・・・・・。そして、実力主義って所もね。
でもこれ以上、DC社員を倒すと言うなら、私が相手になるわ。」
と、能力の象徴である、チェスの駒を手で弄ぶ。
岱 「残念だが、将棋しか知らんのでな・・・・・。
オマエが私の邪魔をするのなら、その時は相手になる。」
桜 「随分な自信じゃないの・・・。」
岱 「別に私は、今からでもいいんだがな。
そっちの通販野郎共々な。」
少し唇を噛み締めて、桜は答えた。
桜 「後悔するんじゃないよ?」
ア 「パ、、パパ、た、、戦うの?」
岱 「凡愚は、口で言っても解らんからな。」
みちるが席を立つ。
み 「1vs2はズルぃからっ!!私も戦う!!」
岱 「ふん・・・。」
そのまま岱は、屋上へと上がる。
みちる、アイ、真菜も着いて行く。
そして、
岱&みちる vs 桜&真 の戦いが始まろうとしていた。
ア 「パパ・・・・・。大丈夫かなあ・・・・・。なんか胸騒ぎが・・・・・。」
酒場ルイーダ
空 「ほらほらほら、足がひとりでに開いていくぞ〜〜〜〜。」
萌 「ちょ、、、やだ〜〜〜〜〜♪」
風 「・・・・・。」
マ 「あらあらあら。」
風 「能力を悪用してると思うんだが・・・・・。」
マ 「ま、まぁ、悪戯の範疇って事で・・・・・。(ダミ声)」
萌の左足と、右足に磁力を発生させ、反発させる。
技名「零松葉」(こぼれまつば)
空 「ほーら、次は・・・・・。」
風 「段々、悪乗りしてきてますよ。」
マ 「そろそろかな・・・・・。(ダミ声)」
と、ママは咳払いを1つして叫んだ。
マ 「ちょっと!!アナタ!!何やってるの!!(空散の嫁声)」
空 「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!
はい!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!魔が刺しました!!」
ひたすらに、ペコペコ頭を下げる空散。
空 「アレ?」
萌 「住職・・・・・恐妻家なんだ・・・・・。(笑)」
空 「アレレレレレ?」
ママの能力『貴婦人の鸚鵡』(セレブレティ・ヴォイス)である。
マ 「あ、あら?シャンパーニから電話だわ。(ダミ声)」
と、電話の後、下の階へと降りて行った。
風 「なんだろう・・・・・。このイヤな感じは・・・・・。
どこかで・・・・・何かが・・・・・。」
コンビニ「シャンパーニ」
下の階に来たママ。
マ 「どうしたの?梓ちゃん?(ダミ声)」
バイトの杏山羊 梓(きやぎ・あずさ)が、何やらのトラブルである。
マ 「また、変な味のおでんでも?(ダミ声)」
梓 「いえ、違うんです・・・・・。なぜか発注システムが、私が触るとエラーが出るんですよ。」
マ 「変ねぇ・・・・・。(ダミ声)」
確かにママが触れても何もならないが、梓が触れるとエラーになるのである。
マ 「故障かしら?(ダミ声)」
梓 「でも、なんで私だけ・・・・・。」
マ 「じゃ、心ちゃんにやってもらうしかないのかな・・・。」
と、新しい高校生のバイト「志堂 心」(しどう・こころ)が、
きょとんと言う顔で見ていた。
心 「私で御座いますか?」
マ 「えーっと、入力方法だけ梓ちゃんに教えて貰って、やってみてくれる?(ダミ声)」
心 「承知仕りました。」
梓 「これ、見たことあります?」
心 「真に申し訳ありません、全く見解の予知すらあり申しません。」
梓 「なんか、微妙な話し方だね・・・。(汗)」
心 「そうで御座いますか? 幼少より時代劇を見て育ちました故。」
梓 「うん、別にいいんだけどね・・・。」
心 「お気に召さねば、切腹でも・・・。」
梓 「ええええええええ!?そういうキャラ!?
とりあえず、使い方教えるね。」
心 「かたじけのう御座います。」
不思議な現象に、不安を隠せない梓であった・・・。
梓 「なんでだろう・・・・・。」
あらゆる異変は、能力覚醒の兆しであろうか・・・・・?
続く。
鉄 「よっしゃー!!
広がる海原!!襲い来るマリンギャングスター!!
唸る鉄也の拳が、悪を討つ!!
次回!!CHANGE ∀ MIND!!
『究極奥義!!アイアンハンマー!!』で、よろしく!!
解ったかああああああ!!」
玄 「あ、警部補・・・・・。その回、終わったじゃないですか・・・・・。」
凛 「しかも、題名も違いますよ・・・・・。」
蛙 「あまり、次回予告になった例が無い・・・・・。」