CHANGE ∀ MIND
第28話
「新たな駒と駒」
メガ☆ラバ☆ショッピングモール
北側・スタッフ用駐車場
倒壊していく塔。
ミ 「のあああああああ!!危ないっ!!」
ミナがフニャフニャ宙を飛ぶ。
単体ブロックを交わしながら、塔を交わすのは難しいか・・・。
突然、塔が傾いたまま止まった。
ミ 「ん?」
玉 「そうか・・・・・。きっかけあれば・・・・・できるわけか・・・・・。」
マ 「ん?アレは?」
ブロックが鉄板とネジで建物に固定されている。
ミ 「およ?」
マ 「ミナさんの鉄板・・・・・とネジ?」
玉山由智 能力名 『大鉄人の手』(ハンズ・オブ・スティール)
巨大な工具などを具現化する。
使用の際の腕力は多少上昇する。
玉山の右手は巨大なスパナに変わっていた。
どうやら、左手から巨大なボルトとナットを撃ち出し、
それで固定したと思われる。
玉 「結局、整備士からは離れられないって事か・・・・・。」
マ 「の、、、、能力覚醒!?」
ミ 「わーぉ。仲間だっっ!!」
芽 「なにあれ!? 私のドリルのパクリ?」
梨 「芽瑠ぅ、一気にやっちゃおうよ。」
芽 「ヤっちゃう?」
梨 「ヤっちゃおっか?」
また芽瑠が携帯を操作する。
芽 「『117』天気予報!!雨っ!!」
梨 「雨を黄金に変えるっ!!!!!!」
マ 「えっ!?」
辺りの空から急に雨が降り注ぐ。
なんと、その雨が黄金の粒に変わる!!
ミ 「イタタタタタタタタ!!」
失速するミナ!!
マ 「あああああああっ!!」
玉山は見つからない社長を諦め、マドカの上に
鉄板で屋根を作った。
玉 「かといって、さすがに工具でブン殴ったらマズイよな・・・・・。」
マ 「別にいいのでは・・・・・・。ボソッ。」
ミナのスノボがダメージを受け、地面に落ちる。
ミ 「あうっ!!イタタタタタ・・・・・・。」
マドカの近くに落ちてきたが、身体を強打したらしく立てない。
ミ 「はぅ・・・・・お尻に黄金が・・・・・。」
玉 「俺がやる。」
玉山は工具で黄金の雨をガードしながらボルトを発射する!!
ボルトが梨夢の衣服をそのまま後ろの車に固定する!!
玉 「そのまま動くな・・・・・。」
梨 「うっわ・・・・・信じられない・・・・・この服超気にいってるのに。」
芽 「梨夢!!そのまま金の雨にしててよっ!!」
雨がドンドンひどくなる。
黄金の粒が降り注ぐ。
気がつけば、ブロックの塔が消えている。
玉 「なるほど、1種類だけって事か・・・・・。」
ふと後ろを見るが、砂煙が引かず蹴田の姿が見えない。
玉 「悪いが、そのまま固定されてもらうよ。」
ボルトを連射し、2人の服をを車に撃ち付ける。
突然、玉山がヒザを付いた・・・・・・。
玉 「ウッ・・・・・・。なんだ、この感覚は・・・・・。」
いきなり眩暈に襲われたのである。
玉 「なぜだ・・・・・。」
と、2人を見るが、2人共視線が他に行っていた。
梨 「椒!!」
芽 「もう!!何してたのよ!!これ、早くなんとかしてよ!!」
椒 「はいはい、だから僕もついていくって言っただろ?」
デザートカンパニー社員
『場原 椒』(ばはら・しょう)
能力名:『調味料の魔術師』(スパイス・ドリーム)
あらゆる調味料・薬品を具現・合成できる。
椒 「惜しかったね、整備士さん。
悪いけど、僕が来た以上はもう何もできないよ。」
マ 「わああ・・・・・。どうしよう・・・・・。」
椒の目線はすでにマドカにあった。
椒 「こっちの三人は、能力者のようだね。
有名人多いなあ・・・・・。で、君は用無しだから、眠っててもらうよ。」
マ 「ああああ・・・・・。」
ミ 「マドカちゃん・・・・・逃げて・・・・・。」
近くで倒れてるミナが手を伸ばす。
倒れていても、プレパラートのガラスの板を作ってはいた。
ミ 「積み上げて・・・・・最強の必殺技・・・・・だったのに・・・・・。
なんかもう・・・・・立てないや・・・・・。」
玉山も立てる状態でも無さそうだ。
後ずさりするマドカ。
自分のカバンが地面に落ち、中身が散乱する。
ふと転がるのは口紅。
ハバネロと間違えたっけ・・・・・。
とか、どうでもいい事を考えていた。
マ 「ああ・・・・・あのラーメンおいしかったなあ・・・・・・。」
ふと、ラーメン屋での言葉を思い出す・・・・・。
マ 「信念・・・・・。」
繰り返す疑問。
マ 「私なんて、いつだってなんの役にも・・・・・。」
せまってくる、椒。
すれ違う瞬間に玉山が、足と地面をボルトで止めようとする。
椒 「おっと・・・・・バレバレだよ。そんな動きじゃ。
あまり役には立たないと思うけど?」
倒れてる状態でありながら、攻撃を出そうとする・・・・・。
マ 「役に立たないなんて・・・・・。」
マドカのいつも悩んでた事。
カラッポな自分。
それを埋めるのは・・・・・・信念!?
ふと、自分のさっき歌った歌を思い出す。
自分ではラクガキだと思っていても・・・・・・。
そしてマドカの中に何かが芽生えた。
そして、口紅を拾った。
ミ 「マドカちゃん・・・・それハバネロじゃないよ・・・・・・。」
もう意味が解らなかった。
続く。
蹴 「・・・・・・。」
ミ 「ん?」
蹴 「あ、いえ、私意識無さそうなんで。」
玉 「俺も・・・・・微妙。」
ミ 「アタシもじゃん。」
マ 「次回は私が主役?うふふふふふ。」