CHANGE ∀ MIND
第27話
「地獄の交差点」
メガ☆ラバ☆ショッピングモール
北側・スタッフ用駐車場
ミ 「うっわ。なにあれ・・・・・。」
なにやらコソコソしてる奴等を見にいったミナとマドカであった。
マ 「車が、金色になってる・・・・・。」
ミ 「塗ってるのかな?」
マ 「あれは・・・・・。黄金に変えてる!?」
瞬く間に車が黄金へと変わっていく。
そこにいるのは、城戸芽瑠、室樽梨夢である。
室樽梨夢 能力名 『錬金術師の手』(ゴールド・ラッシュ)
物質を黄金に変える能力。
固まって無い物質は変換しにくい。
ミ 「はっ!!アレってさ・・・・・。もしかして・・・・・。」
マ 「ええ・・・そうね・・・能力者ね。」
ミ 「億万長・・・・・あ、う、うん。そうだね。(汗)」
マ 「どうしよう・・・・・。私たちじゃ・・・・・。」
ミ 「えーーーー。アタシも能力者だもん!!修行したもん!!」
マ 「だから今日、1回音はずしたんだね・・・・・・ボソッ。」
ミ 「うっ!!」
マ 「饅頭さんはダメだし、かといって・・・・・。」
ミ 「どどどどど、どうしよう。もう1人の女が強かったらヤバイしね。」
と、うろたえる2人。
芽 「みぃーーつけたぁ。」
ミ 「ぎゃああああああああああああああああああああああああ!!」
メガ☆ラバ☆ショッピングモール
北側・スタッフ用駐車場への出口付近
玉 「まぁ・・・あれだけ目の当たりにしてたら、信じざるを得ないんすけどね。」
蹴 「うーむ。私の能力は視覚で解るタイプじゃないので。」
玉 「まさか、秘書までとは・・・・・。」
蹴 「あの子が色々助けてくれましたからね。
それでも我々は戦闘能力は皆無なんで・・・・・。
そういう集団に狙われると困るんですよ。」
玉 「やっぱ、そういうの居るんだな・・・・・。」
蹴 「でも、そうそう表立っては来ないとは思うんですが・・・・・。」
玉 「ですかね・・・・・。」
といいつつ恐竜が工場を襲うという事態を思い出していた。
そして、今目の前では・・・・・。
2人の女性が車に追いかけられていた。
玉 「あれって・・・・・さっき歌ってた人じゃ!?」
蹴 「尋常じゃ無い事態ですね。」
その女性の方へ走る。
ミ 「ぬううううううううううううううう!!」
マ 「ミナさん、飛べばいいじゃないですかっ!!」
ミ 「そんなことしたら、マドカちゃん狙われるやん!!」
マ 「だけど誰か呼んでこないと・・・・・。」
ミ 「空飛んで!?」
マ 「うーーん。」
と、蹴田は状況を把握した。
玉山も車が黄金になってる事で納得した。
玉 「デザートカンパニーか・・・・・。」
蹴 「仕方ないですね・・・・・。やるしか。」
急に走ってる車がスピンして、廻りにブツかった!!
マ 「助かった・・・・・。」
蹴 「こんなとこ見られたら・・・・・大変ですね。(汗)」
玉 「他に駐車場に人が居ない事を祈るしか・・・・・。」
蹴 「そこも私の『幸運』が味方してくれるんで・・・・・。(汗)」
芽 「もー。また能力者?いったい何人居るのよこの街は・・・・・。」
梨 「あっちのオバサン2人は、違うんじゃないの?」
マ 「おば・・・・・?」
ミ 「あいつら・・・・・ブチのめす!!」
ミナの手にはスノボが現れた!!
ミ 「行くよっ!!『じゃじゃ馬ライダー』!!」
それに乗り空高く舞い上がる。
ミ 「こーの、小娘たちっ!!」
『焼肉ロマンス』(焼肉鉄板)を落としまくるミナ。
芽 「ちょっと、梨夢。あいつらも能力者だよ・・・・・。」
梨 「めんどくさいなあ・・・・・。
お金さえあれば、それでいいのに。」
蹴 「うーむ、日本の未来は心配ですな・・・・・。」
と、横にあった車が動き、蹴田に当たる。
玉 「社長!!どうしてかわさないんですか!!」
蹴 「始まりましたね・・・・・。
さっき彼女達を救った『運』が私に災いとなって降りかかるわけです。」
使った運の同等の悪運が降りかかる。
もちろんその悪運をこないようにできるが、
それだと今まで貯めている運ポイントが減るからである。
大企業の社長としては、運は蓄積していきたいのである。
蹴 「これでも大学時代は、アメフトで鍛えたんで。
車に撥ねられても、どうとも・・・・・・なくもないですが・・・・・。
ハッタリにはなりますよ。」
芽 「あれあれ?ケッタモータースの社長さんじゃない?」
梨 「マジぃ?金持ってそうじゃん?」
蹴田は梨夢と芽瑠に近づいていく。
蹴 「そうですね社長ですが、あなたがたにお渡しするお金は一銭も持ってません。」
芽 「何よ?」
蹴 「別に私はあなたたちに危害を加えるつもりはございません。
ただ、あちらの2人は助けさせていただきますし、
あなたがたは警察に自首してもらいますよ。」
梨 「ハァ?何いってんの?楽しく暮らすんだから邪魔しないでよ。オジサン。」
その隙に、ミナとマドカは蹴田達の方へ行く。
ミ 「ちょっと、そこのシャッチョさん。
ここはアタシが頑張っちゃうから、隠れててよ。」
と、『じゃじゃ馬ライダー』(スノボ)に乗って空高く舞う。
ミ 「修行の成果とくとみよー!!
儚く〜〜〜乱れるぅ〜〜〜〜渦ぅ〜〜〜〜〜!!」
空から何かキラキラしたものが降っていく。
芽 「何よこれ?」
梨 「イタタタタタタ!!な・・・・・ガラス?」
芽 「うわ・・・・・信じられない・・・・・あの女ムカツく!!」
その一枚が、飛んでくる。
蹴 「こ、これは理科の実験で使う、カバーガラス?」
玉 「あの、顕微鏡で見るときのプレパラートの乗せるアレ・・・・・?」
マ 「彼女は『あらゆる板』を具現する能力なの。」
蹴 「なんと・・・・・器用な・・・・・。」
芽 「インストール!! 『テトリス』!!」
芽瑠は携帯にインストールした。
マ 「それって・・・・・まさか。」
ミ 「うわ!!」
上空から巨大なブロックが落ちてくる。
ミ 「あぶなっ!!」
蹴 「これまた・・・痛そうな能力で・・・・・。」
玉 「ん?」
蹴 「うーむ。悪人といえど危害を加えるのはあまりよろしくないですが、
ちょっと懲らしめるくらいなら、仕方ないのかもしれませんね。」
玉 「明らかに・・・・相手には殺意があるような・・・・・。」
ミナを狙って上から振るブロック。
また、何かを狙ってタワーのように積み上げてるブロック。
蹴 「まさか、アレを倒壊させるつもりじゃ・・・・・。」
ミナの飛んでる高さまで積み上げられて行く・・・・・。
マ 「ミナさん!!危ない!!」
ミ 「ほぇ?って、うわっ!!下は車だし、空は塔なの!?」
隣のタワーが倒れてくる!!
蹴 「うむぅ・・・・・・。」
突然タワーが途中で折れ、崩れ去り、
倒れる方向が変わる。
マ 「あれっ!?」
ミ 「おおおおおお。運がいいなあ。」
ハッと気づく玉山。
蹴田はすでに、その倒れる方向の先に行っていた。
そう、自分の方向へと倒したのだった。
玉 「社長ーーーーーーーーっ!!」
マ 「あああああああ!!社長さん!!」
玉 「ちくしょう!!」
凄まじい砂煙の中、蹴田は飲み込まれていった。
そして、もう1本の塔が、揺らぎ始める。
玉 「させるか!!」
玉山は走った。
その奇妙なブロックを固定しようとする。
特に何でどうするとか、考えているわけではなかった・・・・・。
玉 「俺には・・・・・何もできないのか・・・・・。」
徐々に傾き始めるブロックの塔・・・・・。
その先には、宙に浮くミナの姿があった・・・・・。
続く。
ミ 「並べたら・・・・・消えるんじゃね?(笑)」
マ 「横にね・・・・・。」
ミ 「次回!!CHANGE ∀ MIND 第28話
『ミナちゃん 最強奥義爆裂!!』で!!」
マ 「あ、タイトル違いますので・・・・・。」