CHANGE ∀ MIND
第26話
「グランドオープン」
メガ☆ラバ☆ショッピングモール
ついにグランドオープン!!
特設された会場では、歌・演劇・漫才などなど色々な催しをやっている。
見事司会に抜擢されたのは、アイドルの流駒 月音(りゅうく・つくね)と
『饅頭』(和樫 満次)である。
満 「うーむ・・・・・。よくみるとEVER SNOWも呼ばれてる・・・・・。
明らかにワナだ・・・・・。協賛企業のDCのワナだ・・・・・・。」
月 「え?何かいいました?饅頭さん。
って、面白い名前ですね〜♪」
満 「ああ、元『恐怖亭饅頭』って噺家なもんで。ははは・・・・(汗)」
月 「今日はイベント頑張りましょうね♪」
満 「そうですね!!」
結構TVに出れるようになってる饅頭とアイドルが司会進行に選ばれるのは
特に問題は無いと思われる。
だが、有名であれどインディーズのEVER SNOWが呼ばれてるのは
陰謀あってのことだと思ったのは、もちろん饅頭だけではない。
ス 「よし・・・・・。頑張るぞ!!」
サ 「で・・・でも・・・協賛企業がDCだから呼ばれたんじゃないんですか?」
ミ 「よーーーし!!空飛んじゃう?」
マ 「ダメでしょ・・・・・。別の意味でトんでるんだし・・・・・ボソッ。」
ス 「でも、こんな大舞台そうそう無いよっ。」
サ 「そうですねぇ・・・・・。」
マ 「これだけの観客の前で戦闘なんてできませんし。」
ミ 「そそそそそ、そうだよ。ききききき緊張してたらだだだだダメだよマドカちゃん!」
マ 「あ・・・ええ・・・・。(汗)」
まだ、出番は先である。
今は劇団バベルの演劇が行われている。
どうやら問題なくここまでやってこれたようだ。
会長の矢尾南啓弧はまだ退院したばかりで
舞台裏で見守ってるだけであった。
脳噛商会
ア 「パーパー♪ メガ☆ラバ行こうよーー♪」
岱 「ふざけるな・・・・・。オープンなんざクソ混雑してるだけだろ。」
み 「私も行ってみたいなぁ〜☆」
真 「そうね♪ 相当なお店の数ですものね。」
岱 「くだらん・・・・・おまえ等だけで行って来い。」
岱はそのままソファーに横になる。
ア 「えー。パパ行かないの?」
岱 「ああ、眼が痛いんでな・・・・・。」
ア 「あら?大丈夫なの?」
岱 「働きすぎただけだろう・・・・・。」
真 「ロクな物食べてないからじゃないの?」
み 「あ、もう寝ちゃった☆ じゃ3人で行きますか?」
ア 「うーーん。行く行く♪」
と、3人は用意して行く事に。
岱 「女ってヤツはどうしてこう買い物好きなんだ?」
まだメジャーデビューしてないが、こんな大舞台に出るわけであり
もちろん素人のミナとマドカの緊張は絶頂。
ミ 「ママママママママママドカちゃん、どどどどどどうでしょ。」
マ 「ど・・・どうって言われてもねぇ・・・・・・。
人って手の平に書いて飲み込むとか・・・・・。」
ミ 「もう、飲み込んだ人数は、メガ☆ラバ来場者を超えてます・・・・・。」
サ 「そんなに緊張しないでって言っても無理かな・・・。」
ス 「あ、そうだミナちゃん。ここの主催の企業のお弁当、すっごくおいしいよ?
今日はハミ出るくらいのエビフライ弁当だそうよ?」
ミ 「マーーーージーーーーーでーーーーー!!」
マ 「え、海老好きなんだ?」
ミ 「あたぼーよ!!もう、手から海老が出る能力者じゃないかって
町中噂で持ちきりだよっ!!」
マ 「い、違和感ないかも・・・・・・ボソッ。」
ミ 「んままま!!」
ス 「はいはい、緊張も解けたところで行きますよ?」
サ 「クスクスクス・・・・・・。」
そして、ついに!!
饅 「さてさて、お次は『EVER SNOW』さんです。
では、歌って頂きましょう。『想い』です。」
演奏が始まり、曲が始まる。
そして、4人の始まり。
ス 「♪スプレーで描いた落書きだけど溢れる想ーーい♪」
スワンのソロの後に、演奏は一気に上がる。
基本はスワンとミナのボーカルに
サヤとマドカが重ねるスタイルだが、それぞれのパートもある。
饅 「うんうん・・・・・。いいねぇ、いいねぇ。」
サ 「♪路地裏を歩く事しかできなか〜〜〜った♪」
マ 「♪陽(ひかり)の当たる道を行けなかっ〜〜〜た♪」
と、それを聴いていた中に蹴田の姿もあった。
休みだった玉山も連れて。
蹴 「うーん。彼女たちにウチのCM曲「創って」もらいたいなあ。」
玉 「インディーズに良い曲が眠ってるのはもったいないですね。」
ス 「♪ただいつも〜横切るだ〜けの灰色の壁に♪」
ミ 「♪ただいつも〜見上げただ〜けの灰色の壁に〜〜〜♪」。
2 「♪僕の小〜〜さな二色の〜主張が〜絵〜を描いた〜〜〜♪」
車で向かってる最中の真菜・みちる・アイも放送を観ていた。
み 「ちょ、これ誰だろ!!」
ア 「初めてみたかも。」
真 「そうねぇ、でも魅きつけられる声ね。」
ア 「カラオケ行きたい・・・・(笑)」
ス 「♪スプレーで描いたと言うだけで消される想い〜〜〜♪」
そして、曲も終わり、大喝采に包まれた。
ス 「ありがとうございましたっ!!」
ミナは涙を流しはしゃぎ。
マドカもまたその達成感にうち震えていた。
月 「はい♪ ありがとうございました〜〜〜〜!!
すっごぃですね、ぜひぜひメジャーデビュー目指して頑張って下さい♪」
サ 「ハイ、ありがとうございます!!」
控えの裏に居た4人に一人の男が近づいて来た。
男の名は馬場久(ばば・ひさし)
あらゆるジャンルのスカウトとかをやっているようだ。
久 「良かったよEVER SNOWさん!!」
ス 「あ、ありがとうございます。」
久 「それでね、ちょっと話があるんだけど?」
ス 「話・・・・・。」
話の想像はついた。
それを察した、ミナとマドカは席を立つ。
ミ 「アタシ、飲み物買って来るね〜。」
マ 「あ、私も行きます。」
サ 「あ、は〜ぃ。」
スワンとサヤは馬場に着いていく。
ミ 「ついにメジャーデビューかな?」
マ 「かもですね。ってさっきのステージよかったですよね!!」
ミ 「うんうん!!サイコーだった!!
また、歌えるかな・・・・・。ってか歌ってていいのかなあ?」
マ 「ですよね・・・・・。」
2人はジュースを飲みながら、裏の駐車場へと歩く。
実はミナのはビールだったのは内緒である。
ミ 「おろ?あの人何しでかしてんの?」
マ 「車を・・・盗んでるのかな?」
2人はこっそり近づく事にしたのだった。
続く。
梓 「はい、ありがとうございます。
えーっとこちらがですね、新商品・・・・・じゃなくて
次回予告のチラシになっております。」
「次回:27話 『地獄の交差点』 」