CHANGE ∀ MIND

第21話
「メガ☆ラバの傷跡」









             岱vs空散


              空散の能力の予想のついた岱は、その辺の鉄パイプを地面に刺した。


岱 「これで、どうだ?」

空 「むぅ・・・・・。」










              空より飛来する謎の弾丸は、見事に。



























             岱に命中した。



空 「はっはっはっはっは。甘いねぇ。」

岱 「チッ・・・・・磁力じゃなかったのか・・・・・。」


空 「半分正解。」


             地面の穴周辺の砂鉄が動いていたので、
             そう判断したのだがハズレて居たようだ。


岱 「と、なると、磁力で操る・・・・・ではなく・・・・・決められた場所に磁力発生か。」

空 「!!」

岱 「そして直接当ててるように見えないから、座標か・・・・・。」

空 「分析早いな・・・・・アンタ。
     ま、練習積めばそのうちな・・・・・。」


岱 「その機会があるかどうか・・・・・。」


              走る岱に対し、弾丸を放つ!!



岱 「そして、その弾丸は、その鋼鉄の数珠だろう?」

空 「ご名答。威力を下げれば、広範囲でもできるんだけど・・・・・。」


              空散 能力名『怒れる明王』(マグネティック・インフェルノ)
                    磁力の発生する地点を作り鉄を引き付ける。


              降り注ぐ、大量の数珠!!


              その鋼鉄の雨が、行き場を無くし落ちる。



空 「あれ?」


              塔のスート『落雷の巨塔』 ライトニング・タワーの電波をデタラメに発信したのである。


岱 「多少は影響あるみたいだな・・・。」

空 「むっ・・・・・これはマズイか!?」



               空散に拳を叩き込む・・・・・・・・・その瞬間。























風 「待って!!」


               ちょうど出てきたのは、風月たち4人と、劇団の3人である。


岱 「命拾いしたな・・・・・オッサン。」

空 「どうだろな・・・・・。」


               岱の眼前で、数珠を構えて居た。
               もし、そのまま発射できていたなら、どうなっていたかは解らない。



岱 「ほぅ・・・・・。」

空 「って、風月ちゃん!!なんでここに〜〜♪」

岱 「なっ・・・・・。」

空 「あ、萌ちゃん!!」


萌 「げっ。(笑)」


              と、すぐに真菜とみちるを見つける。



空 「そしてこれは美しい方々だ、風月さんのお知り合い?」

風 「脳噛商会の方々。」

空 「聞いた事ないなあ・・・・・。どっかの企業?」
萌 「取締役と、今戦ってましたよ?」

空 「え?」


              振り向いた先で岱が砂を払っている。


岱 「なんだ、風月。知り合いか?」

風 「ええ、タダの客。」

空 「そ・・・そんな・・・・・。」

萌 「いえいえ、良き常連さん♪(滝汗)」


空 「てか、そっちの方々もよろしく〜。」


              と、苦手そうな顔をする真菜とみちる。


真 「お、おてやわらかに・・・・・。」
み 「(汗)」


岱 「ま、どこにでも居そうだな・・・・・。よく許してるな風月。」

風 「一従業員なんで。」





空 「てか風月ちゃんを呼び捨てするアンタは何者!!」

岱 「さっき知り合っただけだが?」

空 「がーーーん!!」


岱 「というか、デザートカンパニーの手先じゃないのか?」


              突然加勢するカタチで出てきた空散である。

              だが、戦闘の途中でいつのまにか芽瑠は居なくなっている。

              バク、伴、拳の3人はすでに縛られている。

岱 「随分痛めつけたな?」

風 「魚になったんじゃ、防御もできないでしょうからね。フフフ・・・。」

岱 「なんだ、オマエも魚肉ソーセージでも持ってたのか?」
風 「似たようなもんよ。」

み 「そうそう!風月さんもすんごぃ賢い戦い方だったのよ。」


萌 「うう・・・・・私は役に立ってないような・・・・・。」
み 「この弁当屋捕まえたじゃないですかっ!!」


拳 「ちっ・・・・・。」


              唯一意識のある拳だった・・・・・。

              バクは打撃ダメージ、伴は瀕死まで血が抜かれてる。



空 「じゃ、皆でゴハンでも食べに行こうか!!」

風 「空気読め・・・・・。」

空 「!!」







真 「とりあえず、この3人はどうします?警察のあの人に届けます?」
岱 「そうだな。」

真 「あと、会長さんは応急処置しかしてないので、すぐ病院に。」
海 「わ、解りました。」

風 「引き渡し前に、お金を返して貰いましょうか。」
拳 「ハッ、誰が。」


             捕まっても去勢を張る拳。




岱 「ああ、貴様のその能力も使えないようにしておこう。
     中途半端な傀儡能力ごときをな・・・・・。

     この、身の程知らずが・・・・・。」

風 「ああ・・・・・面白そう・・・・・。」







萌 「んじゃ、私、皆さん連れて病院行きます。」

風 「ええ、萌さんも治療受けてきて下さい。」


啓 「皆さん、何か大変な事に巻き込んだみたいで・・・・・申し訳ありません。」
岱 「いや、アイツらはいずれ潰さないとならないんだ・・・・・。」





             萌は海王の車で、会長達と共に行く。

空 「一体、アナタ達は・・・・・何者?」

真 「そこが解らない所がミステリアスでいいんじゃない?」
み 「じゃない☆」

空 「ですね♪」








             その後ろで、風月と岱からの拷問を受けている拳であった。

             口座のカードを出すのにそんなに時間は掛からなかった。





岱 「オイ、オッサン。この馬鹿共運ぶの手伝ってくれ。」
空 「私の方が目上じゃないのか・・・?」

岱 「だから、オッサンと言ってるだろう?間違ってるか?」
風 「いや、いいんじゃないか?別に。」

空 「この2人属性一緒だ・・・・・。」


み 「男の人が居るって助かります☆」

空 「任せてください!!」





真 「案外単純なのね・・・・・。」














              病院へと向かう車の中・・・・・。


啓 「あの・・・いつもあんな事されてるんですか?」

萌 「いつもじゃないけど・・・・。でも正義のヒロインって感じ〜♪」

啓 「そんな傷だらけになって・・・・・。」

萌 「うーん。でもさ・・・・私達がやらないといけない領域があるっていうのかな?」

啓 「領域・・・・・。」
豹 「俺たちはあんな戦いなんて・・・・・。」


萌 「逆に皆さんにしかできない事っていくらでもあると思いますよ?」



              少し悩み顔の3人。



萌 「私には劇で人を感動させる事はできませんので♪
     出来る人が出来る事をやればいいんじゃないですか?」

啓 「出来る・・・・・事・・・・・・。」

萌 「深く考えなくていいと思います♪
     私たちが、ちょりっと頑張るだけなんで♪」
















               風月・岱・空散はその3人を運び、
               警察へと引き渡した。




風 「って事で後よろしく。」

鉄 「ああ、解った。」

風 「メガ☆ラバの事故のもみ消しもよろしく。」
鉄 「あ、ああ、今、部下が行ってるから。」

               そして風月はキャッシュカードを振りながら消えて行った。



風 「これでママも安心だわ。」



               拳から奪ったカードで被害総額をおろす。


風 「えーっと、ママの支払った額と、萌さんの宝石代もついでに・・・・・。
    あと、私の治療費と、慰謝料と、交通費と、食事代と・・・・・。







    あ、めんどぃから全額でいいかな?









               ダメだろ・・・・・。               



岱 「助かったぜ、オッサン。」
空 「オイっ!!少なくとも引き分けだったと思うが?」

岱 「そうだな・・・・・。またな住職。」

空 「なぜ、それを!!」



岱 「・・・・・。いまいち、掴めないキャラだな・・・・・。」

















             先に事務所に戻った真菜とみちる。

             真菜が手当てをしている。

真 「ふぅ・・・・・。これでよし。」

み 「真菜さんのインジェクション・シュタインって怪我回復効果が上がってるのかな?」

真 「うーん。多分だけど、みちるちゃんの能力は『身体能力上昇』っぽいから、
     そのせいじゃないのかな?」
み 「そうなんだっ☆」

真 「でも、たのもしい仲間が増えて嬉しいわ。」
み 「私も一緒に戦えるから嬉しい☆」



              と、TVから聞こえる・・・・・。


            『満員御礼!!劇場版ロスノワール』


み 「あ、コレですコレです!!」
真 「ああ、こないだ言ってた映画ね。」


            『白と黒の世界・・・・・。そしてサプトゥリアスとオプキュトリアは・・・。』


真 「ファンタジー系ね。今度観に行く?」
み 「何回でも観ちゃう☆」









             そして、イキナリ帰って来た岱。

             入るなり早々・・・・・。




岱 「オイ!!!このガキ・・・・・誰なんだ!?」


   「パパー♪」


             歳は高校生くらいだろうか?
             金髪の外国人留学生だろうか?????

             岱の腕にしがみ付いている。











み 「誰・・・・・って言うか・・・・・。」




真 「パ・・・・パパ?















              続く。












































凛 「ねぇ、玄馬さん・・・・・。これ、どうやって片付けるんですか?」

玄 「まぁ・・・・・1個づつ?」




             イン メガ☆ラバ☆ショッピングセンター戦闘跡地。



凛 「あ!!予告、私だ!!わわわわ・・・・・」

玄 「ん?」

凛 「えっと・・・・・次回、CHANGE ∀ MINDよろしくです!!
     ちゃんと言えた!!」

玄 「(笑)」

inserted by FC2 system