CHANGE ∀ MIND
第19話
「大いなる物を制する力」
メガ☆ラバ☆ショッピングモール
戻って来た啓弧を咥えてしまっているバク。
啓 「ああああああああああああああああ!!」
み 「しまった・・・・・。」
風 「こ、これはマズイ!!」
風月は手裏剣を幾つも折るが、それがダメージにならない事は解っていた。
風 「クッ・・・・・どうすれば・・・・・。
作戦を推すしかないか・・・・・。」
と、みちるはまたキーを捻った。
み 「『3』スリースターーーーズ!!』
そのキーに『3』の文字が浮かび上がる!!
風月の手から何かを取って、高速で走っていった。
風 「『3』はスピードUPなのか・・・・・。」
みちるは恐竜の足を蹴りつつそのまま勢いで登っていく。
そのまま空中を舞う手裏剣を掴み、目に投げる。
さすがに眼球は弱いらしく、バクは啓弧を離した。
啓 「ううう・・・・・・。」
離れて隠れている海王と豹は声すら出ない状態だった。
そして空中で身を翻すみちるが、その何かをバクの口に放り込んだ。
み 「兄貴のような機転だぁ・・・☆」
バ 「おのれ・・・・・オマエから食いちぎってやる!!」
だが、その顎はむなしく空を噛むだけだった。
み 「当たらないよっ!!もう、アナタには負けない!!
私の進化を願う信念は、アナタを超えた!!」
酔八仙奥義の連続蹴りを空中で浴びせる。
その速さから、『無影脚』と名づけられる技である。
バクの顎が空を噛んだ時、何かを噛み潰したようだ。
バ 「こ、、、これは・・・・・。」
風 「やっと袋破ったのね・・・・・。」
バ 「クッ・・・・・・・・・・こんなものを・・・・・・。」
風月が常に持ち歩いている。
マイハバネロだった。
み 「もう一袋あるもんねっ!!」
バ 「バカめ!!辛い物を喰っても能力になんの問題も無いわっ!!」
み 「あら?辛いの大丈夫だったのか・・・・・。」
そして、みちるの持つ袋ごと腕を噛む。
み 「あっ!!ああああああああああああああ!!」
バ 「こんなもので私に勝つつもりなのかあああああああ!!」
み 「なんてね☆ イ・・・・・イタイけど・・・・・。風月さんやったわ!!」
風 「OK!!」
みちるは身を翻し逃げる。
風月はその隙に啓弧を助けている。
バ 「だから、このハバネロがなんだと言うのだ?
まさか・・・・・ハバネロに変身するとでも思っているのか?」
風 「あら。ならないの?」
バ 「植物にはならないんでな。バカめ・・・・・・。」
と、あざけ笑うようにバイオハザードを発動してみる。
バ 「残念だったなハバネロにならなくて。万策尽きたか。」
風 「そうでもないわ。」
み 「ないわ☆」
とくに慌てる様子の無い2人。
バ 「グッ・・・・・な・・・なんだ・・・何かの肉を混ぜてやがったか!?」
風 「ちょっと気づくの遅すぎじゃない?
ハバネロなんて、気を引くためのものだし?」
バ 「何を混ぜやがったああああああああああああ!?」
バクの身体がみるみるうちに小さくなり変身する。
み 「お弁当のお魚フライ☆」
見事に魚に変身してしまったバク。
次の瞬間、魚に風月の蹴りが決まる!!
容赦なく壁に叩き付けられるバクだった。
み 「うわ・・・・・。ちょっとだけ同情?w」
風 「終了。」
み 「さーーっすが!!能力を少し聞いただけですぐ思いついたんですね☆」
風 「アナタのその能力のおかげよ。
おめでとう・・・・・そして、ようこそ。」
み 「う、うん。ありがとう!!」
ついに能力者として覚醒したみちるであった。
み 「『力』モード・『五感』モード・『速度』モードかあ。」
風 「まぁ、普通に考えて・・・・・『4』と『5』もあるでしょうね。」
み 「はっ!!そっか!!まだまだ強くなれるよねっ?」
風 「それは・・・・・アナタ次第でしょう?」
み 「あ、そうだ。真菜さんんとこ行かなきゃ!!」
と、急ぐみちるを止める風月。
風 「待って、あの人なら勝てる。私たちのする事は怪我人を助ける事。」
み 「そうですねっ!!」
風 「そちらの方、手伝ってください!!」
呼ばれて海王と豹が出てくるが、何がなんだか。
風 「ここで起きてるのは夢ですから。」
海 「え・・・・え・・・・ああ・・・・ハイ。」
一方真菜と伴。
インジェクション・ヘルレイザーで執拗に糸を飛ばすが、
ことごとく打ち落とされる。
辺りはますます黒く染まっていく。
真 「とりあえず、アナタ。能力が脇役っぽいから・・・・・。」
伴 「オマエ・・・・・・殺すぞ・・・・・。」
真 「さて・・・・・手術のお時間です。」
本来ナースのする事で無い物が多いのは、
真菜なりの能力の楽しみ方なのであろう。
真 「初登場・・・・・ステッチ(縫合)モード!!」
真菜が手を妖しく掲げた・・・・・。
続く。
み 「次回!!CHANGE ∀ MIND 第19話っ!!」
真 「って、何してるの?」
み 「いえ・・・おまけコーナーを盛り上げようと。」
真 「次は・・・・・20話ですよ?」
み 「そ、そうだった・・・・・。
次回は真菜さんの見せ場ですねっ☆」
真 「見ないと、血全部抜いちゃうわよ?」
み 「なっ!!」
真 「うふふふふふふふ・・・・・・。」