CHANGE ∀ MIND

第17話
「MLS潜入」









             メガ☆ラバ☆ショッピングモール

             来月のオープンを控えたショッピングモール。



岱 「また、こんな無駄な物を・・・・・。」

み 「なんでよぅ〜☆ い〜じゃない☆」
真 「私も楽しみだわ♪」

萌 「だよねだよねっ!!ってなんでココに?」


岱 「そこの能天気。黙って箱に入ってろ。」
萌 「ひ・・・・・ひどぃ・・・・・。」



             作戦を再度確認する。
             真菜はインジェクション・フェアリーをみちると啓弧の服に打ち込む。

             啓弧とみちるが行こうとする。


萌 「私も行く〜♪」


岱 「風月・・・・・どういう育て方をしてるんだ?」
風 「別に私が・・・・・。」


萌 「だって箱の中・・・・・飽きたもん♪
     2人がピンチになったら私が居た方がいいでしょ?」
風 「まぁね。」

岱 「作戦進行に邪魔にならなきゃ構わんがな。」


萌 「カタイ事言ってたら、モテないわよ♪」




             萌を加えて3人で行く事になった。




萌 「ねぇねぇ、オープニングイベントって何するんですか?」

啓 「とりあえず、色んな催しがあるの。
    それでウチは劇団だから、やる事はひとつ。」

み 「会長さんがシナリオ書くんですか?」

啓 「ええ、そうです。」

み 「見たいなっ☆」
萌 「知りたいなっ♪」

啓 「では、後で台本をお渡ししますよ。」


萌 「やりぃ♪」
み 「で、何するんだっけ?」




             そんなやり取りを『インジェクション・フェアリー』で聞いてる真菜。




真 「だ、大丈夫かしら?」
岱 「ん?」


             やりとりが聞こえているのは、真菜だけである。




萌 「あーあ。また、変装しなきゃな・・・・・。」

             『鏡面変化のジルコニア』で変身をする萌。
             もちろん、昨日とは違う変身である。

             みちるは能力だと解っているので、少しくやしい。
             啓弧は、そんな特殊技術もあるものだと感心していた。


啓 「世の中、まだまだスゴイ事がたくさんあるのね・・・・・。」










             団員が練習してる所へ行ってみる。

             そこに居たのは団長の海王、団員の豹。

海 「会長!!」
啓 「海王さん、2人だけ?」

海 「そうなんですよ。私と豹さんだけしか・・・・・。」
豹 「なんか、皆おかしいっすよ?」

啓 「ええ、海王さんから聞きました。
    原因は、なんなんでしょうね?今日はとりあえず、新しい人を連れてきてるので。」



             みちると萌を紹介する。

             共に挨拶を交わす


             だが、人数も集まらず練習という練習もできない。


豹 「どうするんですか?団長、会長。」

啓 「とりあえず、皆入院してるのよね?私はそちらに行きます。」
海 「今日はどうしようもないので、そうしてください。」



            練習場に残る4人。


み 「隣でも何かやってるみたいですね?」
萌 「え?何も聞こえないけど・・・・・?」

海 「隣でもバンドの練習とかしてるみたいですよ。」

豹 「俺、聞こえないけど・・・・・。」


み 「集中すれば聞こえますよ。五感を研ぎ澄ませって事で☆」

    

            








            少しして、近染拳が現れた。

萌 (あ・・・こないだの奴・・・発見。)

拳 「ご苦労様です。って、あれ?今日はお休みですか?」


海 「え、ええ、今日はちょっと・・・・・。」



拳 「また今日も弁当を持ってきてしまいました。
    えーと、では4つ置いて行きますよ。」
海 「あ、いつもいつもありがとうございます。」
豹 「毎日すみません。」



             


萌 「ごはんっ♪」

み 「萌さんって、ハラペコキャラなんだ・・・・・。」




             さっそく弁当を食べる萌。

萌 「おいし♪」

み 「あれ?お2人は食べないんですか?」


海 「ええ、申し訳ないんですが、やはり体型維持のために決められた物を
    自分で作って食べてますんで・・・・・。」
豹 「いつもはよく食べる団員に食べてもらってるんです。」


み 「そうなんだ〜。私もいただきます。」





             弁当を開けるみちる。


み 「!!」



             何かに気づいたみちる。


み 「萌さん!!食べちゃだめ!!」

萌 「えーーーーーーっ!!」 ←二個目。


海 「ど、どうしたんですか!?」
豹 「ま、まさか毒!?」


み 「死んじゃう毒じゃないけど、これは何かが・・・・・。」

萌 「ええええええええ!?私死んじゃうの!?」

み 「いや、だからね・・・・・。」



             慌てて弁当を捨てる萌。


海 「いったい・・・・・。」

豹 「あ!!団員で弁当を食べてないのは・・・・・。
    俺たちと、会長だけだ!!」
海 「そう言えば・・・・・そうね。」




み 「確実にアイツが怪しい・・・・・。」



             様子を見ていたのは、近染拳たちだった。


拳 「チッ・・・・・。能力者が居たのか。」
紗 「一般人なら、私たち程度の能力でもイけると思ったのに。」



              近染 拳 能力名:『鏡の中の操り人形』(マリオネッター)
                          目を見た相手を短時間だけ催眠にかける事ができる。

              降内 紗羅 能力名:『音の審査員』(プロデューサー)
                           聞いた声の声紋の違いを選別できる。弱い能力。



豹 「え???能力・・・・・?」
海 「一体・・・・何が?」



              みちるが前に出る、すでに酔八仙の構えである。
              すでに入り口を塞ぐカタチで立っている。


み 「弁当に幻覚剤か何かを入れて、あやふやにしておいてから催眠にかけてたのね。
     あとは色々詐欺もしてたみたいね。」



              変身を解いた萌も参戦する。


萌 「ウチのママから騙し取ったお金、返してもらいますからっ!!」




              状況が把握できてない海王と、豹だった。





み 「さて、ちょっとお仕置きの時間だからね。」
萌 「ちょっと勿体無いけど、使っちゃうかな・・・・・。」



              萌の『妖しく輝く夜』(ジュエリー・サーガ)の新しい技。

              『帯電放出』のトルマリンを腕輪から外す!!


              瞬く間に輝く何かを身体に纏う。

萌 「みちるちゃん、私に触ったらダメよ♪」

み 「う、うん☆」


              その能力を羨ましく思う反面、いつか自分もと。
















              脳噛サイド

風 「箱・・・・・退屈。」


岱 「・・・・・・・・。」

風 「寝てるし・・・・・。真菜さん、どうです?」
真 「なぜか聞き取りづらいけど、能力者が2人いるようだけど、
    戦闘能力じゃないから、すぐに決着付くと思うわ。」
風 「なるほど・・・・・。」






               と、近くを歩くのはバク(富虎砂縛)だった。


風 「アイツ・・・・・デザートカンパニー・・・・・。」

真 「あっ!!ちょっと、岱!!起きて!!」


岱 「ん?どうした?」




               バクが中に入って行くのが見えた。


真 「行くしかないわね!!」

               急いで車を降りて駆け出す真菜と風月。



岱 「真菜・・・・・先に行け。敵は一人じゃないようだ・・・・・。」

真 「・・・・・。解ったわ!!」




               岱は車を降りたまま、そこに立つ。

               真菜と風月はバクを追った。






岱 「出て来い・・・・・。電波女。」


              隠れていたのは、城戸芽瑠(きど・める)だった。

芽 「なによ?アンタの頭、受信でもできるの?」


              ストラップのゴチャゴチャついた携帯を振りかざして現れた。



岱 「『魔人の千里眼』(イビル・アイ) 『塔のスート』:落雷の巨塔。
     真菜の受信するものをキャッチしようとしたが、
     貴様のくだらんメールなどを受信した・・・・・。」

芽 「最悪・・・・・。プライバシーの侵害じゃない?」

岱 「貴様のタダで、ネットに飛び込みなんでも覗くのは同じじゃないのか?」



芽 「携帯って便利だよね・・・・・。」




              岱の質問を聞いていないかのような・・・。


芽 「私はただ、それをずっとやり続けて居たいだけなんだよっ!!」

岱 「なるほど・・・・・その腐った信念が・・・・・携帯(ソレ)か・・・・・。」


              城戸芽瑠 能力名:『鳴り続ける非常線』(インビンシブル・ライン) 17話
                          携帯を使って、無料であらゆるネットワークに侵入。





              芽瑠が携帯を操作する。


              近くにあった車が動き出す。

芽 「便利って事は・・・・・恐怖って事だよね?」


岱 「厄介な女だな・・・・・・。」















              走って行く真菜と、風月。


              すぐにバクに追いついた。



バ 「なるほど・・・・・。もうバレたか。」


風 「全部アンタ達が裏で手をひいていたのね・・・・・。」

バ 「人聞きの悪い。利害関係の一致とでも言ってもらおうか。
     我等DCは、あんなザコ能力など、必要としていない。」




              と、扉を突き破って何者かが出てきた!!




              怪力の指を持つ、呂洞賓(りょどうひん)で拳を攻撃したみちるだった。


み 「あ。真菜さん!!」


バ 「いつぞやの、ザコな酔拳使いか・・・・・。」

み 「うっ・・・・・。気にしてる事を・・・・・。」

バ 「まぁ、そいつらは非戦闘能力だからな・・・オマエでも充分かもな。」




              すでに拳はのされ、紗羅も萌の電撃で麻痺させられている。



バ 「もう一度、食らってみるか?恐竜の一撃を!!」






              バクはまた恐竜に変身した。

              ロンダル博物館の悪夢が蘇る。




み 「真菜さん!!危ない!!」




              真菜が咄嗟に避けた場所に何かが爆発した。

              以前、スワン達を襲った有明伴の登場である。


伴 「この街は意外に能力者が多いんだな・・・・・。」




真 「衝撃波・・・・・。いいわ・・・相手してあげるわよ。」
伴 「そして・・・・・馬鹿な女も多いな・・・・・。」





               真菜はそのまま伴を引き付けて場所を離れた。











               真菜 vs 伴
               みちる・風月・萌 vs 砂縛
               岱 vs 芽瑠


               それぞれの戦いが始まった・・・・・。












               続く。

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