CHANGE ∀ MIND
第13話
「季節外れの吹雪の中で」
EVER SNOW
『アイスシールド』で守り、『アイスランス』を出現させた真。
今の満次の攻撃では、破壊できない。
満 「アレを試すしかないか・・・・・。
散温刀!!(さんおんとう)」
砂糖を刀の形に固める。
それを真に飛ばしてみる。
真 「ん・・・・・?何がしたいのです?」
むなしく音を立て、アイスシールドに阻まれ砕け散る。
満 「やっぱりね・・・・・。」
再び散温刀を出す。
ただし、二刀!!
真 「学習能力が無いのですか?」
満 「二本の刀をいつもの二倍の高さから、
三倍の回転を加えて放つ!!
これが、12倍の威力の刀!!」
真 「漫画の読みすぎじゃないのか?」
散温刀が、上空へと舞い上がり飛来する!!
真 「そんなものが12倍になるわけ無いだろう・・・・・。」
真がアイスシールドを構えた。
そのアイスシールドを砕く散温刀!!
砕かれると思ってなかった真はそのまま刀の攻撃を受ける!!
真 「バ・・・・・馬鹿な!!」
伴 「なんだと!!」
満 「マインドは・・・・・心の力!!理屈じゃないんっすよ。
デザートカンパニーの幹部さん。」
真 「こ・・・この野郎・・・・・。」
満 「おや?いつもの営業口調はどうしたんすか?」
真 「コイツらを・・・・・潰せ!!」
ミ 「いいけど、今度はアタシも戦うよ!!」
伴 「カマボコ女が何を・・・・・・?」
と、伴が振り向いた先にミナが居ない。
ミ 「上なんですけど〜。」
なんと、スノーボードの様な物に載って、宙を浮いてる。
ミ 「あははははははは。アタシってトんでる?」
マ 「・・・・・・別の意味でも・・・・・。」
伴 「ま、、また覚醒したのか?」
ス 「ミナちゃん・・・・・サヤちゃんも・・・・・・。」
ミ 「単純にカマボコ板とマナイタをおっきくしたらいいのかな〜って、
そしたら、この雪が教えてくれた!!」
そう、紛れも無い『氷河期』の効果で起きてるこの吹雪であった。
どうやら「板状」のモノならなんでも形成できるようだ。
ミ 「アタシは、絶対飛べるって信じただけだもん♪」
マ 「で、あなたたちは素人とは言え、これだけの人数をお相手?
私の能力もまだ見せてないわよ?」
ス 「マドカちゃんまで・・・・・?」
真 「くっ・・・・・。アイスランスと・・・・・あと二枚か。」
それでも渦巻く吹雪は辺りを包んでいた。
酒場『ルイーダ』
萌 「ねぇ、なんかあそこ・・・・・。雪降ってない?」
酒場の窓から見下ろす2人。
そのまだ時期が早い降雪に驚く。
苺 「ぇ?萌ちゃん、酔っ払った?」
萌 「かも。」
苺 「あっはっは。」
萌 「でも・・・・・多分・・・・・能力者が居る・・・・・・。」
苺 「え?納税者〜〜〜?
高額納税者なんてキライだ〜〜〜〜〜〜!!」
萌 「私の腕輪が・・・・・呼応してる・・・・・?
でも・・・・・・・・・・
ま、いっか♪」
酒場から近い場所だったため、酒場の従業員に発見されたのである。
風 「ママ・・・・・。感じますよね?」
マ 「そうね・・・・・。なんだか物騒な世の中になったわ。(ダミ声)」
再びEVER SNOW
ミ 「あははははははは!!こりゃすごいぞ!!
上空から、攻撃しちゃうぞ!!」
ス 「す、、すごい・・・・・。」
ミナはスノボで空を舞っている。
マ 「(小声)実は私は覚醒してないんですけどね・・・・・。」
ス 「(小声)ハッタリなんだ!?」
負傷した真。
真 「まとめて潰す・・・・・。伴!!ヤりますよ!!」
伴 「全員叩き潰すか!!」
満 「何度でも12倍で攻撃するよ・・・・・。」
また砂糖が刀を模っていく・・・・・。
真 「 『フリージングコフィン』を防御表示!! 」
巨大な氷の柱が現れた!!
真 「シールド代わりに置いておくか・・・・・。次で決め・・・・・・。」
と、空から何かが降ってくる。
ミ 「見えない繋がれた鎖なんて感じない!!
アタシは自由ーーーーぅ!!」
マ 「言ってる事がすごくかっこぃぃのに・・・・・・。」
サ 「上空からカマボコ板を降らせるんだ・・・・・。」
微妙な攻撃方法である。
それでも覚醒したばかりの能力での空中飛行。
雪眞 美奈
能力名『浮世離れの自由人』(フリー・アンド・フリーダム)
様々な『板』を形成する能力。
スノボに関してはなぜか飛空できる。
真 「クッ・・・・・・!!」
伴 「クソ・・・・・上からか!!」
頭上からの攻撃のため、全く氷柱が役に立たない。
容赦なく降り注ぐ、カマボコ板。
伴 「しかし、なんて不愉快な攻撃方法だ!!」
真のアイスランスが、下に居る者に向けて発射される!!
満 「環散梵(わさんぼん)!!」
満次が地面に手を置き、流れた砂糖が爆発!!
飛び交うアイスランスを下から吹き飛ばす!!
逃れたランスはサヤの能力が受止める。
サ 「絶対破らせません。」
スワンと、マドカを守っている。
伴 「戦いの中で成長してるのか・・・・・。」
真 「この属性の最終奥義か・・・・・。」
真がカードを出した。
真 「 氷の奥義『絶対零度』を攻撃表・・・・・・・・」
と、その時。
ゴスン。
伴 「危ない!!燈篭環さん!!」
真 「な!!て、、鉄板まで!?」
ミ 「焼肉鉄板・・・・・・危ないよ。」
上空から落ちてくる鉄板。
一応は当たらないように落としてるらしい。
伴 「燈篭環さん・・・ここは一旦退いた方が・・・・・。」
真 「やむをえん・・・・・。」
吹雪を強め、姿を消した・・・・・・。
マ 「あ・・・・・消えました。」
残された場所には、季節外れで雪まみれの5人が居た。
サ 「なんか、見られたらおかしい集団に思われそうね・・・・・。」
雪を叩き落とす。
ス 「えーと、あのカマボコ板の山は・・・・・・。消えるの?」
ミ 「もちろんですっ!!」
板の消去も自由のようだ。
ミ 「やばいねっ、天空を制しちゃったよ。てへ☆」
マ 「ますますトンでる女になりますねっ。」
ス 「さて・・・・・・。饅頭君。」
満 「やややややや、なんかイヤな雰囲気・・・・・・。」
ス 「ちょっといらっしゃい。」
満 「あ、俺、仕事が・・・・・・。」
ス 「ううん、いいから。」
その後、満次が質問責めにあったのは、言うまでもなかった・・・・・・。
続く。