CHANGE ∀ MIND

第09話
「博物館の惨劇」









             ロンダル博物館

             岱は一人前に出ようとする。
             犬にやられたか、足から出血している。


真 「うーーん。しょうがないな・・・・・。」


             真菜は黒い糸をカバンから出した。



真 「実は、髪じゃなくても黒い糸なら『操れる』んだよね・・・・・。」

岱 「・・・・・。盗聴だけでは無いとは思っていたが・・・・・。」

真 「だって、トリートメント代出るから。(笑)」

岱 「強かな女だな・・・・・。」



             真菜は黒い糸を操り、傷口を塞ぐ。

真 「麻酔は高いから、使わないわよ?」


             そのやりとりを見てる、みちる。


み 「な、、、なんだかスゴイ世界に生きてたんですね、お二人。」

岱 「能力なんざ・・・・・信念一つだ。」

真 「私の本当の能力は『黒い糸を操る』事。
     全ては・・・・・救いを求める人(患者)のために・・・・・。」

岱 「今は頭のおかしい患者が相手だが?どうする?」

真 「やるしかないでしょ・・・・・。」




             砂流真菜『魔人の地獄耳』補足
               能力『黒い糸を操る』
                 飛び道具な、注射モード=『インジェクション』
                 五指から糸を伸ばす、手術モード=『オペレーション』
                 1本だけ伸ばす、縫合モード=『ステッチ』

                 インジェクション・ヴァンパイア=血を抜く。
                 インジェクション・フェアリー =盗聴。
                 インジェクション・シュタイン =投薬。

                それぞれのモードに色々な技があるようだ。



真 「蜘蛛には、蜘蛛かな・・・・・。
     オペレーション!!」



             真菜の10本の指から糸が伸びる!!


真 「スパイダー!!」


             蜘蛛の巣を張り巡らせる。

             3人と、ユカの間に蜘蛛の巣がどんどんできていく。



ユ 「あ・・・・・。」


             見えない蜘蛛が巣に捕らわれていく・・・・・。



ユ 「ねぇ、バク〜〜〜〜!!もう、やっちゃってよ!!」

バ 「めんどくせぇな・・・・・。何やってんだよ?」



             奥から現れる、富虎砂縛。


バ 「なるほど、能力者か・・・・・。」
ユ 「バクなら、簡単でしょ?」

バ 「虎でいいか・・・・・。」

ユ 「あ、ガラスいっぱい割ってるから、恐竜の方がいいよ・・・・・。」





岱 「な、なに?」


バ 「恐竜は貴重なんだがな・・・・・。」



             バクが何かを口に入れた。


バ 「すぐに終わらせて・・・・・やるよ!!」




             バクの身体を突き破るかのように、細胞が変化する!!

             巨大な恐竜の姿に変身した!!


             富虎砂縛 能力『覚醒する血』(バイオ・ハザード) 09話
               口にした動物の細胞を覚醒し、
               その動物に変身できる。



岱 「なるほど・・・・・。」
真 「あの二人が犯人なのね・・・・・。」

岱 「いつまでも変身できるモノでも無いだろうな・・・・・。」


             透明になったガラスや、蜘蛛など何もかもを踏み潰し突進する。

             真菜の蜘蛛の巣さえも、何もなかったかのように蹂躙する!!



             その尻尾の一撃で、三人共吹き飛ばされる!!






真 「あ・・・・・ああ・・・・・。」


岱 「おい、真菜!! クッ・・・・・こいつは予定外の強さだな・・・・・。」





             そのまま、走り去り、再び突進してくる。


み 「うわ・・・・・・なななななな。」


             みちるは混乱している、真菜はダメージが大きい。






             激しい爆音と共に、恐竜の咆哮が響き渡る!!







































岱 「ん・・・・・?」



             一人の男が拳を構え立っていた。

             恐竜は遠くに吹き飛ばされていた。



バ 「な・・・・・・何者だ・・・・・・。」








鉄 「鉄漢音鉄也・・・・・・人呼んで・・・・・戦場の狼!!」

凛 「よ、呼んでない・・・・・。って、こ、、この状況は一体・・・・・。」



             なぜ、恐竜と戦ってる人が居て、そんな恐竜を殴る自分の上司。

             吠えるパピィを抑えて、ただその状況にあっけに取られる凛華。





鉄 「窓ガラスが割れていたのでな。」

岱 「ほう、そのサインに気づいたのが、能力者って事か・・・・・。」


鉄 「お主のその『刀』もまた・・・・・。
     面白い、なにやら解らぬが、奴等がデザートカンパニーだと言う事で
     全てが把握できそうだ・・・・・。


     助太刀致す!!」


凛 「けけけけけ、警部補〜〜〜。」

鉄 「國玲、そちらの女性の方々を非難させろ。」

凛 「は、、ははははははい!!」



岱 「なんだ、国家の犬か・・・・・。」

鉄 「その牙。しかと見よ!!」






             鉄也の腕が黒く変色していく・・・・・。






              鉄漢音鉄也 能力 『闘いの挽歌』(メン・ソウル)
                自分の身体を鋼鉄化できる。
                それぞれ必殺技がある。


鉄 「拙者の銃は準備OKだ。」


              そのままバク(恐竜)に走っていく。

鉄 「受けよ!!必殺『モーゼルM712』!!

バ 「おのれ!!ブッ殺してやるよ!!」











































鉄 「ぎゃあああああ。足になんか刺さった!!」


岱 「ま、まぁ、知らねぇもんな・・・・・。
     透明になったガラスの破片がそこらじゅうにある。気をつけろ。」


           そのまま恐竜の一撃を食らう!!

鉄 「ドレッドノート!!


           身体全体を鋼鉄化して凌ぐ!!

バ 「なにぃ!?」




           そのまま、容赦なくブン殴る!!


鉄 「ワルサーP38!!

           恐竜の足に鉄拳が決まる!!





鉄 「むぅ、ダメだ・・・・・。」

岱 「あ?なかなかいいダメージじゃねぇのか?」


鉄 「うむ・・・・・。『P』というのが気合いが入らん・・・・・。」

岱 「そこかよ・・・・・。」



           突進する恐竜に向かって飛ぶ!!




鉄 「ベレッタM950!!
  ジェットファイアアアアアア
  アアアアアアアアアア!!


           強烈な鉄拳を決める!!


バ 「グ・・・・・・・・な・・・・・なんだ、この破壊力は・・・・・・。」







鉄 「やっぱ、こうでないとな。」


岱 「なるほど、その叫びこそ、主の信念か・・・・・。」








             少し離れて見てる、女性陣三人。



真 「な・・・・・。」

み 「最近の警察って、強いんだ・・・・・。」

凛 「多分、特別なんだと・・・・・。」





み 「でも、かっこぃぃ!!」
















鉄 「ハッハッハッハ。どうした古代の怪物。
     そんなもんか?現代兵器の前ではただのネズミ同然か?」


バ 「貴様ァァァァァ!!」




            と、バクが振り向き、後ろへ走る。



鉄 「おっと!!逃がさんぞ!!
     あえて、近距離勝負!!」



            走って飛ぶ!!


            そしてまたベレッタM950・ジェットファイアを叩き込む!!







鉄 「む!!」







ユ 「何も考えてないのね・・・・・。」




            ユカの集めた蜘蛛がそこにまとめて巣を作っていた。

            簡単に捕らわれた鉄也。


鉄 「不覚!!」






岱 「いまいち、よく解らん奴だな・・・・・。」



            それでも、刀で貫ける皮膚では無いと解っている。

            そして、鉄也のような破壊力も無い。




            何かを見つけ走った!!


            走りながら、色々な物を斬り付ける!!


            看板、羊の剥製、鎖、ショーウインドウ。




バ 「何をしてやがる!!」



            またバクが走り来る。

            強烈な尻尾の一撃が決まる。



岱 「クッ・・・・・・。」





            吹き飛ばされる岱。


岱 「お、、おい、真菜、防御上げる様なドーピングは無ぇのかよ・・・・・。」

真 「いつも持ってるわけじゃ・・・・・。」


岱 「そうか・・・・・。」

            真菜に何かを耳打ちし、再びバクに向かう岱。

            途中透明なガラスを踏み、失速する。

            足を取られ、横転する。


            が、ちょうどバクの変身が解けてしまった。




バ 「チッ・・・・・。もう少しだったのにな・・・・・。」

ユ 「虎とかでいいんじゃない?」

バ 「まぁ、いいだろう。」



            何かを口に含んだ。




バ 「さて、そろそろ始末させて貰うぞ!!」







            バクが変身しようとしたその時。


            真菜が糸を伸ばし、口内に何かを発射した。


            バクは気づいていない。











            岱は何を真菜に指示したのだろう?









            続く。

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