ST:70
「沈黙」











              
              何階か降りて行く五人。



プリッツ 「なんか・・・幻覚なのかな?怪しい生き物ばかり・・・。」
ルドルフ 「いや、確かに居る。」

アシャン 「どこかで繁殖してるか・・・・?」
シーマ  「誰かが操ってるっぽいけど?」


ウォレン 「時々チラチラ現れる、テイマーかサマナーか・・・・・。」


               たまに壁の影に確かに居る・・・・。




プリッツ 「(´・ω・`)ワナっぷり120%だね。」

ルドルフ 「ワシらと知っての狼藉か・・・・・。
        はたまた、招かざる客だからなのか・・・・・。」




アシャン 「一応後者のようだね・・・。」



               足元に力尽きた他の冒険者を見つける。


               何かの生き物に噛み付かれたような跡。


ウォレン 「なるほど、やはり獣か何かだな・・・・・。」







               そして、下の階へとまた降りていく。



               物々しい祭壇があり、人が立っていた。




アシャン 「アレが、ここのボスのようね。」

ルドルフ 「さっきからチラ見してた、やつじゃのぅ?」

プリッツ 「多分ねっ。」



シーマ 「ちょ・・・・なんか奇妙なモン連れてるわよ?」

ウォレン 「さっきの魚か・・・・・いや、魚なのか?」



               人間の手が生えた魚・・・・・?

               人間の手が生えた犬・・・・・?


               不思議な精霊が廻りに居る。


               さらにはゴツイ鎧を来たネクロマンサーまで。



プリッツ 「みるからに、厄介そうね・・・・・。」

ウォレン 「とりあえず、妖怪退治と行くか。」


プリッツ 「そうね。」


               ルドルフは補助スキルをかける。

               


プリッツ 「でも、なんかアレ、キモイよね?





              突撃していく、プリッツとアシャン。

              テイマが手をかざすと、奇妙な二匹が襲い掛かってくる。



プリッツ 「近くで見ると、すんごぃキモイ。」
アシャン 「た、たしかに。さっさと倒してしまおうか。」




              速攻でアシャンとウォレンが不気味な二匹を倒す。


              あっさり倒れたにも関わらず、終始無言のテイマ。


              その奥にはペットだろうか?巨大なネクロマンサーの姿が。




ウォレン 「さて、目的は知らねぇが、少し眠っててもらおうか?」


プリッツ 「あれ?」

アシャン 「ん?」



             ウォレンがナイフを構えて投げようとする。



プリッツ 「待って!!」

ウォレン 「どうした!?」

ルドルフ 「まさか、知り合いか?」

プリッツ 「そんな・・・・・・・・嘘でしょ・・・・・・。」



             そして、少しだけテイマのフードがなびく。






















プリッツ 「お母ちゃん・・・・・。」


ルドルフ 「な、、、なんだと!?」








             なんと、プリッツの母プディであった。


プリッツ 「(´;ω;`)お母ちゃん、解んないかな?私だよ!プリッツェルだよ!!」




             聞こえてないとは思えないが、
             なぜか、手をかざす。

             同時に後ろに居たネクロマンサーが、炎を放つ!!


ルドルフ 「危ねぇぞ!!」
ウォレン 「プリッツ!!下がれ!!」



プリッツ 「(´;ω;`)なんでよぅ・・・・・。私だよぅ。」

シーマ  「さて、この状況で言える事は・・・・・。
        操られてるか・・・・・記憶が無いか・・・・・ニセモノって事だね。」
アシャン 「まぁ、そうなるね・・・・・。」



             全員後ろに下がる。



ルドルフ 「とりあえず、あの炎を吐くネクロマンサーを倒さないとな。」
ウォレン 「アレをペットにするって、どういうLVなんだ?」

プリッツ 「(´;ω;`)・・・・・・。」


シーマ  「どうする?捕縛する?」


アシャン 「できるかい?」
シーマ  「それが仕事だから。」


ルドルフ 「ワシが援護する!!」


ウォレン 「プリッツ、オマエはココに居ろ。
        母を捕縛し、ネクロマンサーをまず倒す!!」


             旋回する4人。


             シーマはプリズンでプディを捕縛する!!


ウォレン 「よし、やるぜ!!」





             再び炎を放つネクロマンサー!!


             毒の霧の様なものも発していた。


アシャン 「ドコのネクロマンサーも、あいかわらず厄介だね。」

シーマ  「でも、この赤い石の魔力は・・・・・。
        両方から感じるんだけど?」



ルドルフ 「なるほど、両方パワーアップさせたか?」




             攻撃しようにもネクロマンサーに近づけない。

             アシャンのファイヤーオーブで毒の霧を蒸発。
             ウォレンのナイフで多少のダメージを与えるが、
             致命的なダメージにはならない。





フレイオ 「お待たせ!!」


             走ってきたフレイオがやっと追いついた。




フレイオ 「この地下水路全体に、赤石に宿る生命力を感じる。」

ウォレン 「意味解んねぇぞ・・・・・。」


フレイオ 「赤石の呪いの力を、生命力に注いだっていうか・・・・・。」
シーマ  「そうね、無理矢理細胞を活性化させた・・・・・。」

ルドルフ 「それで精霊にも影響がでるものなのか?」

フレイオ 「赤石の力は・・・・・魔物すら人間に変えれるんだよ?」
ルドルフ 「・・・・・・。そうだな。」




             フレイオ自身、元は魔物だった。

             シーマもまた、赤石の呪縛に捕らわれている。



             赤石がさまざまな物に影響を与えるのは考えうる。







アシャン 「しかし、こんなに強いんじゃ・・・・・。」


フレイオ 「さて、うまくできるか・・・・・・。」







             フレイオがいつもと違うモーションになる。


             両手を龍の口の様に開く。



フレイオ 「ウォーターキャノン!!



             放たれた水の弾丸がネクロマンサーを撃つ。


フレイオ 「やはり、水の魔法は厳しいか・・・・・。
       急遽ブローチ買ってきて、ごまかしてはいるけど・・・・・。」

ルドルフ 「しかし、なぜ・・・・・。炎が得意なんだろ?」



フレイオ 「それに縛られてちゃ、強くはなれないからね・・・・・。」








             ウォーターキャノンは水の魔法ではあるが、
             具現化した水であり、圧縮された物理の弾丸と同じ威力を誇る。


             水に耐性があろうが、打撃のダメージを与えられる。






フレイオ 「ほらね、多少は効いてる。」


アシャン 「一気に崩すか・・・・・・。」






             体勢が崩れたネクロマンサーに一撃を決めたのは・・・・・










             プリッツだった。



プリッツ 「(´;ω;`)とりあえず。邪魔っ!!」








             渾身の一撃で吹き飛ばされるネクロマンサー。



             普段生息しているネクロマンサーとは少し違う。


             妙な所に手が生えている。


プリッツ 「なんだか、よく解らない・・・・・・。」

シーマ  「呪いで、こいつも実体化してるのかもしれない。」


フレイオ 「少し違う気もするが・・・・・・。」








              すぐに母のもとへと行くプリッツ。

















プリッツ 「お母ちゃん!!私だよ!!プリッツだよ!!」





























             そして、プリッツの見たものは・・・・・・。




















             まて次回。













































おまけ。


プリッツ 「なんか、久々の登場な気がするんだけど・・・・・。」


フレイオ 「気のせいって事で・・・・・・。」




ルドルフ 「ワシも町の名前とか忘れたような気がする・・・・・。」







シーマ  「私もスキルを忘れた感じが・・・・・。」










プリッツ 「皆、歳?

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