ST:69
「水面下で・・・」











              
              古都を練り歩く、プリッツ・アシャン・ウォレン・ルドルフ・フレイオ・シーマ。



プリッツ 「なんか、久々だよね〜〜〜〜。色んな意味で。(笑)」

アシャン 「あ、ああ、そうだな。ウォレンと会うもの久しぶりだしな。」



ウォレン 「ちょっとは成長したのか?」

プリッツ 「何言ってるの!!私たちは世界を救ったと言っても過言では無いのよ〜。」
ルドルフ 「ま、まぁ、間違ってもいないな・・・・・。」




フレイオ 「正確には『増えるワカメ』かもだけど・・・・・。」






              皆の傷も癒えた・・・・・。



              だが、実は消えて行った命もあった・・・・・。



              ミネルバの執事セバスが亡くなった・・・・・。




              それ以来ミネルバはアウグスタをまだ離れていない・・・。



              とりあえず、プリッツ部隊は、旅に出た。

              フェニ(ヒルダ)は一度、王国に戻るそうである。




プリッツ 「フェニちゃんについて行ってあげないの?」
ウォレン 「バ、バカを言うな・・・・・。」



              と、シーマがやってきた。



シーマ  「今、イヤな気配したんで地下水路行ったんだけど・・・・・。
        こんな人の多い古都の地下が壮大な魔物の巣窟だよ。」

フレイオ 「そうだね・・・・・。妙な魔力は感じるけど・・・・・。」

シーマ  「そうさ、この下で確実に赤石の魔力を感じるよ・・・・・。」



              シーマの表情は険しい・・・。

              だが、全員の行き先は決まった!!


プリッツ 「行くよ!!地下水路!!」
ウォレン 「さて、ウォーミングアップにはいいか・・・・・。」



フレイオ 「ごめん、ちょっと買う物があるから、先に行ってていいよ。
        すぐに追いつくから。」
プリッツ 「?????」

アシャン 「まぁ、フレイオなら大丈夫だよ。」



              5人は地下水路へと入る。


              微妙なカビ臭さが鼻につく・・・・・。



              地下1階はとりわけ、あくびしてても倒せそうな魔物だった。








プリッツ 「なんだろう・・・・・なんか変じゃない?」
ルドルフ 「何がだ?」

プリッツ 「なんか、魔物に覇気が無い・・・・・。」


シーマ  「私もそう思うわ・・・・・。魂が抜けてるような・・・・・。」
アシャン 「何か・・・操りきれてない・・・・・そんな感じか?」



ウォレン 「確かに、俺たちを見ていない・・・・・。」


             魔物の目が虚ろと言えばそうであった。


             全く好戦的で無いのである。

             何か簡単な信号だけ送られてるような・・・・・。








             と、遠くに人影が見えた。

             フードから察するにテイマーかサマナーか?


             こちらに気づいたその人影は、何かを召喚した!!



             水の精霊スゥエルファー?


             魚に見えなくもないが、恐ろしく凶暴に見える・・・・・。




             そしてその魚が水路に放たれた!!



プリッツ 「皆、来るわよっ!!」




             ルドルフのブレスとエビが全員を包む。

             ウォレンは手裏剣を数枚構える。


             プリッツは槍を構え、迎え撃つ。


             魚は水を深く潜ってるようだ。


             あのサマナーは消えている・・・・・。


アシャン 「何処・・・・・?」




             と、アシャンがいち早く気が付いた。

             すぐ横の水路から水しぶきが上がる!!


             アシャンの蹴りが決まる!!


             またすぐに水へと潜っていく・・・・・。


アシャン 「チョコマカとめんどくさい奴だね・・・・・。」

プリッツ 「一気に串刺しにするんだからっ!!」





ルドルフ 「な・・・・・なんだ?」

プリッツ 「(´・ω・`)ぇ?どうしたの?」


             ウォレンもその不思議な物を見たらしい・・・・・。























ウォレン 「今の魚・・・・・手が生えていた・・・・・。」




シーマ 「そんな精霊・・・・・見たこと無い・・・・・。」




              ビビりながらも、突っ込んでみる。


プリッツ 「み、、見間違いじゃないの?」

ルドルフ 「いや・・・・・。」

ウォレン 「もしかして、この水路自体罠なんじゃないのか?」


プリッツ 「ネメシスは、私達と知って?」
ウォレン 「とにかく、用心した方がいい・・・・・ただの魔物じゃないぞ。」




              プリッツはちょっと走る。







プリッツ 「ねぇ、先を急ごう。」




              下へと降りる階段に小走りで向かう。

              なんとなく、イヤな感じがする。



              プリッツ自身理由も無い。




              この地下水路・・・・・。



              何かある・・・・・。
























              次回へ続く。

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