ST:67
「紡ぎあう糸」











               港町ブリッジヘッド
               なぜか最近海産物が捕りにくくなっているようだ。

               赤き石での事件と何か関係があるのであろうか。





               教会を出たヴァハーとツァルト。

               何気に次の目的地も無く、適当に街を歩く。

               見知らぬ冒険者といえ、人の死は決して楽しいものではない。


               その冒険者の『ギルド紋章』だけは持っていた。





               と、ちょうどその紋章を付けているギルドの冒険者を数名発見した。



ツァルト  「そちらのGMはいるか?」

剣士    「あ?俺らのか?」


               そこに居た戦士が前に出た。

戦士    「俺がGMだが、なんか用か?」

ツァルト  「これを。」


               と、紋章を渡した。


戦士    「ん?なんだ?えっと、このナンバーは・・・・・・。」

























剣士   「忘れたな。ハッハッハ。」

戦士   「いちいちメンバーなんで覚えちゃいねぇからな。」


               ツァルトも怒りが沸いたがこらえる。

ツァルト 「金髪のランサーだった。名前は知らない。
       我らが着いた時点で死んでいたので今弔った所だ。」

戦士  「ハァ。見知らぬヤツにご苦労なこった。」
剣士  「アイツじゃねぇか?金髪って、あのLVの低い。」

戦士  「ああ、かわいいから入れてみたが、お堅いしギル戦でも役に立たなかったな。」
剣士  「神殿でも行って強くなれっつったが、本当に行ったのか。(笑)
       あのLVで。まさに自殺行為だな。」


               そして戦士は紋章をその場に投げ捨てた。

ツァルト 「なんだ、最近はこういう奴が多いのか。。。。。」



               さっき会ったパルティも同じような事を言っていた。


戦士  「ま、ギル戦で死なれなくてよかったぜ。」













               そして、一撃の鉄拳がその戦士を殴り飛ばした。


















               パルティだった。




パルティ  「フン、やはりその程度の器か。。。。。
         悪いが私も脱退させてもらうぞ。」


戦士    「てめぇ!!何しやがる!!」

パルティ  「脱退につき、紋章を返しに来ただけだ。」


               殴った拳と一緒に紋章が握ってあった。

戦士    「このアマ、、、調子に乗りやがって!!」


               斧に手をかける戦士。




               瞬時にその斧に触れるツァルト。


               みるみるうちに武器が凍りつく。


ツァルト  「オマエはGMとしてでなく、人として何かが足りないな。」

剣士    「なんだ!!こいつに味方するのか!!」



               そして、その斧が砕け散った。



戦士   「ば、、、ばかな!!」

剣士   「ま、まさかコイツ・・・・・。氷のツァルト!?」
戦士   「あらゆる武器や鎧すら砕け散らせる!?」


ツァルト  「私の名を知っているとは光栄だな。。。。。」




                そのまま速攻逃げて行った・・・・・。



ヴァハー 「あの程度の輩が多いのか。。。。。」

パルティ 「ところでだ。」

ツァルト 「ん?どうした?」


パルティ 「私はお前たちなら信じてみてもいいと思った。
        特に根拠も無い直感のようなものが強いが。
        どうだろう?共に連れて行ってくれないか?」

ヴァハー 「特に目的は無いぞ?」

パルティ 「私はそんなものは求めておらん。」

ツァルト 「行きたい奴と行くだけだろ。」


パルティ 「よろしく頼む。」



ツァルト  「で、次は何処に行く?」
パルティ  「いつもはどういう基準で目的地を決めているんだ?」
ヴァハー  「苦戦しそうな場所だな。(笑)」


パルティ  「藪とかどうだ?」

ヴァハー  「藪か・・・久々だな。」
ツァルト   「よし、行くとしよう。」












              藪の中


パルティ  「ここは初めてだな・・・・・。」

ツァルト  「まぁ、エルフは結構手ごわいからな、私のチリも稀に当たらない。」
ヴァハー  「トルネード張ってれば、勝手に近づいてくるけどな。」




              どんどん奥へと行く三人。


              ある者には補助を与え、多数と戦ってるものは
              その対象を少し減らし。



パルティ  「あんな所に、池が?」

ツァルト   「あれが有名なドーナツだ。」
ヴァハー  「よく見てみろ、エルフ冒険者をPTで倒そうとしてるだろう。
         ここは冒険者の修行の場所だな。」

パルティ  「そういえば聞いた事くらいはあるな。」


ヴァハー  「おい、ツァルトなんかおかしくないか?」
ツァルト   「ん?」




              その池の方を見ると何か騒がしい。


パルティ  「な、、、なんだあれは?」





              なんと、ガーディアンと呼ばれる超高LVのモンスターが
              池の周りまで来ている。


ヴァハー  「誰かが釣ったのか・・・・・。」
ツァルト   「マズイな・・・・・。」

ヴァハー  「俺たちでも勝てないかもしれないぜ?」
ツァルト   「やるだけやるか・・・・・。」

ヴァハー  「えっと・・・・・。」



              2人はパルティを見た。

              当然パルティのLVでは歯が立たないどころか、
              正直言えば、足手まといにもなりかねないのである。


パルティ  「・・・・・。ま、、まぁ、私は足手まといのようだし・・・・・。」





              結局はLVが物を言う世界であろうか・・・・・。



              パルティはまた、居場所を見失うのか。





ツァルト   「君は死ぬかもしれんな・・・・・。」

パルティ   「・・・・・・。」









































ヴァハー   「一緒に死んでくれるか?(笑)


パルティ   「!!」


ツァルト   「私たちでも勝てるかどうか解らないからな。」



パルティ   「私のミスで全員が死ぬかもしれないんだぞ?」


ヴァハー   「だからっていちいち恨むもんじゃねぇだろ?仲間って。」

ツァルト   「別に好きでこっちが動くわけだしな。」



パルティ  「!!」


















           そして、パルティは一歩進んだ。




パルティ  「こっから、飛び降りるのか?」

ヴァハー  「壁を伝って降りるんだ。 ロックバウンディング!!




           壁から石がせり出し、掴まれるようになった。


ツァルト  「行くぞ!!」

パルティ  「了解!!」



           壁を降り、3人は走った。




           パルティには『一緒に死んでくれ』の意味が嬉しかった。


           そして、その信頼が新しい自信と力を生む。
















           そして三人は、ガーディアンへと向かった。



















           まて次回。












































           最近インしてないので、ポータルグローブだっけ?なんだろなー。

           インベントリ増えるアイテム課金であるん?????

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