ST:63
「『7』から『6』へ」











               鉱山町ハノブ
                鉱山・廃坑・ミスリル鉱山と中で入り混じりややこしい。

                それでいて、よく行く場所は廃坑の奥深くだったり。



                今日はそんな廃坑B9。


                そうコロッサス。

                一蹴りで、並の冒険者なら即死してしまうそのパワー。




                だが、ここは冒険者の鍛錬の場所として、
                今は施設のように仕切られている。




メグ   「へぇー。ここがコロかぁ。」
ルィ   「今日は私の知り合いが来てるから、まぁ、ついでに見学もいいでしょ?」





係員   「えー。8番コロ空きました!! 火力枠です。
         ナンバー32番の剣士さん、8番コロへどうぞ!!」

WIZ   「2番の2コロ(2匹沸く所)支援枠空いてませんか?」
係員   「えーっと、2人待ちですね。」

WIZ   「微妙だな・・・・・。他行くか・・・・・。」


係員   「<!> 廃坑B8の皆様の中でBIS様おられましたら、3番・4番・11番コロが空いております
        ただちに、ハローワークまでご連絡下さい。」


メグ   「なんか、すごいなあ。」
ルィ   「裏技としては、こっそり現地で座ってると、たまに入れてくれるけどね。」




メィリィ  「ルィ。」

ルィ   「お、メィリィ!!」



         メィリィ:テイマー
          なんとあの『seven see』のテイマーである。
          現在のペットは『鷲王』

メグ   「((((;゜Д゜))))ででででで、伝説のテイマーメィリィさんじゃないですか!!」
メィリィ  「いつから、私は伝説に・・・・・。」

ルィ   「あはははは。鷲王ひっさげてるのは、メィリィくらいだからね。
        で、今日はまさかコロッサスをテイムするとか?(笑)

メィリィ  「当然でしょ。」

メグ   「((((;゜Д゜))))!!」
ルィ   「((((;゜Д゜))))!!本気だ。」






        と、5番コロと呼ばれる所のPTが、あえてメィリィに順番を譲った。


剣士  「さて、見せてもらおうかな。seven seeのテイマーの実力。
       なかなか見れるもんじゃないからね。」


メグ   「((((;゜Д゜)))) ソロなんだ!!」
メィリィ  「皆様、順番を譲っていただき、感謝します。
        1匹で必ずテイムしてみせるので。」

BIS  「支援かけたほうがいい?」

メィリィ 「いえ、自分だけの実力でテイムできないのなら、
      それはテイムする資格が無いと私は思います。
      BIS様の支援、WIZ様のエンチャ、ウィッチ様の勝利の女神など、
      お気持ちだけ受け取っておきます。」

BIS  「なるほど!!がんばって!!」




        メィリィの前にコロッサスが現れる。


        さっそくメィリィに目をつけ、攻撃を仕掛ける。


メィリィ 「鷲王!!下がってなさい・・・・・。」

ルィ   「((((;゜Д゜))))!!えええええええっ!!」
メグ   「((((;゜Д゜))))!!うそっ!!」



         コロッサスの蹴りを腕で!!



ルィ   「((((;゜Д゜))))!!ただのチェーングローブなのにっ!!」


メィリィ  「敵の攻撃を正面から受けずに、必要最低限の力で『受け流す』
        ま、防御効率もありますけどね。
        テイマーだからって、ペットに依存していては、人間的にも強くなりません。
        日々精進!!」
        
ルィ    「((((;゜Д゜))))!!は、はい。」




        そして、鷲王に攻撃命令をした。


        コロッサスの体力を削っていった。




狼    「さすがだな・・・・。」

ルィ   「皆さんずっと、ここで狩ってるの?」
BIS   「そうだね。」

メグ   「なんで〜?」


BIS   「私は、人を救う力を持つために、修行に。」
WIZ   「自分の高みを目指すために。」
ネクロ  「全ての魔物をひれ伏すために。」
狼    「我が空腹を満たすために・・・・・。」
テイマ  「私も、魔獣を操る力のために。」
剣士   「僕はギルドを束ねる者としての権威のために。」
悪魔   「ただ、、、、殺したいから・・・・・。」



メグ    「((((;゜Д゜))))皆さん、戦う理由はやっぱりそれぞれなのね。」



メィリィ  「皆様、ありがとうございました。」



ルィ    「((((;゜Д゜))))!!ほんとにテイムした!!」




         メィリィの後ろにコロッサスが居た。


メグ   「ほ、、本当にテイムできたんですか・・・・・?」


         おそるおそる触ってみたり。。。。。




メィリィ  「アナタが教えたんでしょ? 真のテイムを。」

メグ    「(`・ω・´;)ぇ?」

ルィ    「あっはっはっは。この子、素でやってるからね・・・・・。」



メィリィ  「う〜ん。さすがコロッサス、良い筋肉してるっ!!
         いい鍛錬してるのね。」
メグ    「(`・ω・´;)着眼点はソコなんだ。」

ルィ    「メィリィは、筋肉フェチだから・・・・・。(汗)」

メグ    「((((;゜Д゜))))!!まさか、鷲王も。」




          と、鷲王を見る。


          その鋭い目付きと、その赤い体毛の下の鍛え上げられた腕筋が光る。


ルィ    「強いからというより、筋肉が目的なんだよね・・・・・。」

メグ    「((((;゜Д゜))))!!強さは結果ですかっ!!」


メィリィ   「(〃▽〃) その日々鍛錬してるという心意気がいいのよね。」










メグ    「この人(鷲王・コロ)達って、別に鍛えてるわけじゃないよね。。。。。。」




          と、メィリィの表情がちょっと険しくなった。


メィリィ  「ごめん、GMから呼び出しだわ。追放者か・・・・。」
ルィ    「seven seeなのに、6人になるの!?」

メィリィ  「うちは、結構有名っぽいから、メンバー入れ替えって結構めんどくさいのよね。
        いきなりでごめんね。」
ルィ    「ううん、いいわよ。」
メグ    「伝説のテイム見せていただきました☆」

メィリィ  「あははははは。また、機会あったら一緒に。」
メグ    「はいー☆」
















           古都に呼び出されたメィリィ。

           GM:WIZ:ハインツ、副GM戦士ガラハド
           武道家フォルド、BISフリード、ネクロマンサーアーネスの5人が揃っていた。


ハインツ 「来たか、メィリィ。」

メィリィ  「遅れてごめん。」

ハインツ 「まぁ、知っての通り、ネメシスを追放した。」

フォルド 「ヤツのあの性格にはついていけないところはあったな。。。」
ガラハド 「しかし、どうする?赤石の呪いを悪用してるわけだしな。」

フリード 「元メンバーのよしみだ、我々の手で屠るのがいいのではないか?」
アーネス 「私はどっちでもいいけどね。
        私はただ、seven seeと言う最強の座に居るだけだし?」


ハインツ 「ever snowの者たちがヤツを追っている。」
フォルド  「あの強者共か、あいつららしいと言えばそうだがな。
         ウォレンの意識が未だ戻らぬのも、私的には・・・。」
ガラハド 「フォルド、おまえらしくねぇな、あれは男と男の戦いの結果だ。
        ウォレンも恨んではいない。」
フォルド 「解ってはいるんだがな。」


ハインツ 「まぁ、フェニックスの羽と灰を見つけたようだが、
        多分、あのプリッツはキャリアーだな。」


           キャリアー:感染者
             赤石の呪いにより、OPが付加された人間を言う


ガラハド 「いまさら、キャリアーなんて珍しくもねぇぜ。
        あの赤い石が存在した時代からどこにでもいるぜ。」



ハインツ 「とりあえず、しばらくGVはやらない。
        ネメシスの行方を追う。手分けして探そう。」

ガラハド 「俺とフリード、アーネスで行こう。」
ハインツ 「了解だ。フォルド、メィリィは私と共に北へ向かう。」

ガラハド 「アジト・オート監獄・アルパス監獄じゃないだろうから、もっと南へ行くぜ。」
ハインツ 「小さな情報でもいいから、見つけたら耳ウチをくれ。」

ガラハド 「OK。」












           そして、seven seeもまた旅に出た。



           ネメシスを探しに。

















           まて次回。












































おまけ。







戦士   「フハハハハハハ!!
  赤石のオーラを感応したぞ!!














































テイマ  「ようするに、宝箱はカラって事だね。」

戦士   「(´・ω・`)」

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