ST:62
「運命の料金」











               旅に出てるプリッツに、テレポーターからメッセージが届いた。



テレポ    『プリッツ様。アクァス様よりメッセージが届いております。』


プリッツ   「はうっ!!なにこれっ!!って、耳うちかぁ。」
ルドルフ   「ん?」

シーマ    「ああ、テレポーターを通してのメッセージか。」

フレイオ   「で?なんだって?」


プリッツ   「『フェニックスの羽入手した、ハノブで待つ』だってさ。」


シーマ    「なんで、私らがソレを探してるって知ってるのさ?」
プリッツ   「だよね?」
ルドルフ   「・・・・・・?」



               ルドルフはアクァスの名前を知っている。会っているわけだ。(15話・16話)


               だが、思い出せていない。。。。。





フレイオ   「少し用心した方がいいね。」

プリッツ   「てか、折角ブリッジヘッドも超えたのに、またハノブぅ〜〜〜〜。」
シーマ    「本当に羽を入手しているのかしら?」

フレイオ   「行ってみるのも手かな?」


プリッツ   「今からソルティケーブB8の古代ヴァンパイアに行くんだよ?」




               実は先日、そのソルティケーブB8の古代ヴァンパイアを倒しに行って
               やられてしまったPTの話を聞いた。

               フェニックスの羽を使う前にやられてしまったと。

               それを聞いて、羽を譲ってもらおうとしたが、
               全てソルティケーブに落としてきてしまったと。

               その羽を含め、落としたアイテムを取ってきたら
               羽を1枚くれると言うことだった。


               さらに『古代ヴァンパイアの目』も取ってきたら、
               報酬をくれるらしい。

               そこで急遽ブリッジヘッドに来て、今ソルティケーブに向かっているのだった。



プリッツ   「とりあえず、後でいいかなあ?もし、ガセだったりしたら。。。。。」
シーマ   「ネメシスの手下かもしれないし・・・。」

プリッツ   「あ、そうだ。テレポメッセージ、私も使っとこ。」

フレイオ   「誰に送るの?」

プリッツ   「ふふふふふふ。」




               テレポーター経由メッセージ。

               直接テレポーターに依頼すると、メッセージが来た事を個人に送ってくれる。
               その際、1通だけテレポーター自身に送信できるわけだが、
               無論大抵の人はメッセージ送信者への返事である。
               これは、スフィアクリスタルに登録された者以外には耳うちができないという事である。

               だが、その返事をスルーし、そのテレポーターへの返信を
               新しい『送信依頼』にする事ができる。
               *くどい用ですがレッドストーンにはそんな機能はありません。



プリッツ   「とりあえず、もう少しでB8なんだから、頑張ろう!!」


               4人はソルティケーブを駆け抜ける。

               結構、強いモンスターにも追い回される。






               到着ソルティケーブB8







ルドルフ   「頑丈な扉だな、殴って開けるか。」

プリッツ   「MAPをよく見れる『眼』のために、古代ヴァンパイアに勝負挑む人多いんだよね?」

シーマ    「まあ、古代はLVが恐ろしく高いから、大抵ココでやられるんじゃないかしら?」
プリッツ   「(`・ω・´;)強いの!?」




                扉をブチ破ると、また扉があった。



プリッツ   「 ゙;`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブッ  なんで占いの館とか落書きが・・・・・。」

フレイオ   「結構余裕あったのかな・・・・・?」






                扉を超えると、なんだか今までのソルティケーブの景色とは
                一風変わった光景だった。





                牢獄のような場所の奥にソファーがあった。



プリッツ   「なんか、妙な景色。」




                と、またたく間に、数人のヴァンパイアが囲んだ。



ヴァンプ   「何の用だ・・・・?人間よ。」

プリッツ   「(`・ω・´;)うあっ!!」


シーマ    「残念だけど、私は人間じゃないわ。」

ヴァンプ   「興味本位で来たのなら、帰れ。」



                奥のソファーの紫色の髪のヴァンパイアが立ち上がった。


                その強大なオーラのような感じが、強さを感じさせる。


プリッツ   「あなたが古代ヴァンパイアね。」

古代     「いかにも。我輩は古代よりのヴァンパイア『ディヴロ』、何用だ?
          この我輩の眼が必要か?それとも・・・・・。」









                その威圧感。



プリッツ   「(`・ω・´;)」












































ディヴロ   「占いの依頼か?


プリッツ   「 ゙;`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブッ
フレイオ   「アレは、まさか本人が書いたのか・・・・・。」


プリッツ   「え?本当に占いしてるの?」



ディヴロ   「我輩は我輩の存在理由を探している。
          なぜ、このような吸血鬼に生まれ、なんのために生きているのか・・・・・。
          とりあえず、退屈なので占いでも開業したのだが、
          如何せん、客が来ぬ。。。。。なぜだ?
プリッツ   「(`・ω・´;)どうみても、立地条件かと。」


ディヴロ   「なるほど・・・・・。
         あまり大量にこられても困ると、人里離れてみたんだがな。
         ここまで辿り着くほどの悩みを抱えている覚悟が欲しかったんだが。」

ルドルフ   「なんとなく理にかなってると思うのはワシだけか・・・・・?」


ディヴロ   「だが、我輩は幻滅した。
          自分の作図能力のために、我が『眼』を欲する者。
          我が『眼』が必要ならいくらでも持っていくがいいが、
          その自分の能力のために、我輩の一族を利用するその考えが許せぬ。
          故に、それらの人間共は始末させてもらった。」

フレイオ   「そう言われると、それを責める事は・・・・・。」



ディブロ   「そして、貴様等も我が『眼』を欲する者か?」


プリッツ   「本当の目的は違うんだけどね。。。。。」



          と、プリッツは理由を話した。

          フェニックスの羽の必要な事も。





ディヴロ   「なるほど。そこのカバンが欲しいと言うわけか。。。。。」

プリッツ   「(`・ω・´)うんうん。大事な仲間の命がかかってるの!!」

ディヴロ   「我輩の血があれば、永遠の命も得れるぞ・・・・・。
          太陽には弱いがな・・・・・。」
プリッツ   「((((;゜Д゜))))人種変わってしまうっ!!
         確かに、アナタの眼を持ってきたら報酬って言われたけどさ。
         なんか、無理。(笑)
         私たちと何も変わらないよね。。。。。
         ヴァンパイア=モンスターっていう偏見もよくないよね。」

ディヴロ   「我々より、ウルフマン一族の方が異形とも言えるがな。」



プリッツ   「んー。そのカバン、、貰えないかなあ?」

ディヴロ   「確かにこれは我輩が拾って置いてあるだけだ。
          捨てようが無くなろうが知った事ではない。
          愚かな者ではあったが、持ち主も居るわけだしな。」

プリッツ   「んじゃさ、んじゃさ!!
          私の恋愛運でも占ってよう!!」



ディヴロ   「我輩が見るのは、そういう物ではない・・・・・。
          まさに定められた運命だ・・・・・。」

プリッツ   「なんか全然意味解んないけど。お願いしますっ!!」









          ディヴロはタロットカードを混ぜ、
          なにやら不思議な並びでいくつか並べた。




ディヴロ   「ふむ・・・・・。」












































ディヴロ   「貴様、近いうち死ぬな。」


プリッツ   「 ゙;`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブッ
シーマ    「((((;゜Д゜))))!!
フレイオ   「((((;゜Д゜))))!!
ルドルフ   「((((;゜Д゜))))!!




プリッツ   「えええええええええええええええええええ!?」

ディヴロ   「ああ、すまぬな。言い方が違ったか。」

プリッツ   「((((;゜Д゜))))!!」


ディヴロ   「今の貴様、何かが変わっていくであろう・・・・・。
          ふむ・・・・・。呪い・・・・・。進化・・・・・。


          赤き石の呪いか・・・・・。」


プリッツ   「!!」




フレイオ   「プリッツそうなの!?」


プリッツ   「(´・ω・`)・・・・・。」

ルドルフ   「いつ、呪いを!?」





           プリッツはアシャンと初めて会ったあの時。

           そう、アヴァロに異変の起きたあの赤き光ですでに異変を感じていた。



プリッツ   「(´・ω・`)なんだろうねぇ。どうもなってはいないんだけど。」


ディヴロ   「貴様、、耐性を持っているな。
          生まれついての能力か・・・・・?
          まぁ、やがて貴様は変貌するであろう・・・・・。
          それまでにやりたい事はやっておけ。」

プリッツ   「Σ( ̄□ ̄;)うっあー。いやー。」


シーマ    「プリッツも、、その呪いに・・・・・。」


ディヴロ   「まあ、悩んだらいつでも来るが良い。」

プリッツ   「(´・ω・`;)う、、うんありがとう。」








           そして、プリッツ達はカバンを貰って帰るのだった。







ディヴロ   「ああ・・・そうだ、人間よ。」



プリッツ   「(`・ω・´)!!何!何!開運の秘訣?」













































ディヴロ   「占い料金、300万Gだ。」

プリッツ   「( ̄□ ̄;)高っ!!

ディヴロ   「高いのか?自分の運命を見るのが。」


プリッツ   「うん、その後、別の運命見えちゃうかも!!



ディヴロ   「ならば、我輩の退屈を凌ぐ何かを置いていけ。」


プリッツ   「(´・ω・`;)えー。」



           自分のカバンを漁る、プリッツ。



           落ちる弁当箱。





ディヴロ   「!!な、、なんだそれは!!
          退屈を超える謎よりも旨そうな・・・・・。」


プリッツ   「(´・ω・`)私のお弁当だよう。」

ディヴロ   「ん?人間共の食事か。」
プリッツ   「ヴァンパイアはゴハン食べないの?」


ディヴロ   「まぁ、たまには血も飽きるからな。」


プリッツ   「コレ食べる?」


ディヴロ   「ほほう。なかなか興味深い。
         よし、貴様、また今後も人間共の食事を何か持って来い。」

プリッツ   「(`・ω・´)!!料理なら得意だよっ!!」


ディヴロ   「この、不思議な白い物体が以外に旨いな。」





ルドルフ   ( ((((;゜Д゜))))ぴくっこだ・・・・・。)
フレイオ   ( ((((;゜Д゜))))ぴくっこだ・・・・・。)
シーマ    ( ((((;゜Д゜))))ヴァンパイアにも旨いんだ。)











             そして、プリッツたちはソルティケーブの占いの館を後にした。







             ぴく丼食べつつ、待て次回。



















































おまけ。





ディヴロ   「なんだか、最近、我輩の眼を取りに来る人間共が減ったと思わぬか?」

ヴァンプ   「ディヴロ様の占いを待つ人間共が多いかと・・・・・。」

ディヴロ   「あの人間のせいか?」

ヴァンプ   「おそらく・・・・・。」

ディヴロ   「だろうな・・・・・。」












































ディヴロ   「誰一人として、金を持ってこぬ・・・・・。

ヴァンプ   「我々に人間の貨幣があっても意味は無いのでいいのかと。」

ディヴロ   「かもしれんな・・・・・。」




ヴァンプ   「ディヴロ様、その『ぱたっこのフライ』は私が目を付けて・・・・・・。」
ディヴロ   「貴様には、『テンプラーの天麩羅』をやったではないか。」

ヴァンプ   「しかしですね・・・・・。」

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