ST:59
「守るべきもの」











               


               ぴくっこ料理。



スコーン   「ぴく刺身のあんかけか、さすが店の主って事ですな。」
女将     「イーッヒッヒッヒッヒ。今まで誰も食べようとはしなかったんだね。」




               なんともその料理の売れる事売れる事。


               ぴくっこと聞くと毛嫌いする者も多かったが、
               それでもその店の人気料理になっていた。




プディ    「女将さん、今日も忙しかったですねぇ。」
女将     「まったくだよ。ちょっと忙しすぎだねぇ。。。。。(汗)」

スコーン   「で、なぜ手伝わされてるんだろう・・・・・。」




               いつのまにか厨房に居るスコーンであったが、
               プディと仕事できるのに文句を言うはずもなかった。





女将     「ふーー。色々創ったけど、この『ぴく丼』『ぴく焼飯』が一番いいねぇ。」


               新メニューをつまみながら言う。


プディ    「そうですね^^ ぴくっこも大発生してるみたいだし、材料には困りませんね。」
スコーン   「(`・ω・´;)これで、良かったのだろうか・・・・・。」








               そして、その閉店後に・・・・・。



女将    「おや?シンクさんじゃないか。どうしたんだぃ?」

シンク   「店は繁盛してるようじゃな。。。。。
        ぴくっこの大発生が逆に好転してるようじゃが、
        ぴくっこはそれでも増え続ける・・・・・。」

スコーン  「原因は解ったのですか?」

シンク   「蟲の洞窟から沸いて出てるそうだ。
        もはや、その数は数万匹。。。。。入ろうとする事すら厳しい。
        少しだけ踏み入った冒険者から、中も無数のぴくっこで溢れていたという。
        ポータルスフィアクリスタルの耳うちで、最後に残した言葉・・・・・。
        『赤き光を見た。』と。」

スコーン  「赤い石の呪いですか・・・・・。」
シンク   「そうじゃ。」

スコーン  「赤い石の呪縛を受けたモンスターは、なんらかの能力OPを持って
         生まれ変わるんですよね?」

シンク   「そうじゃ。」


スコーン  「まさか・・・・・ぴくっこに付加したのは・・・・・。」










































シンク    「『無限弾丸』じゃろうな・・・・・。
         放っておけば無尽蔵に増え続ける・・・・・。」
スコーン   「その赤い石を破壊すればいいんですか?」

シンク    「それは解らぬ。かといって国が報酬を出す事とまで危機感が無い。
          ファイアスト−ムで焼き払えば済むとでも思ってるようじゃ。」

スコーン   「シンクさん、どうします?」

シンク    「ワシはこの事態を解ってくれる者を集めてみるつもりじゃ。」
スコーン   「自分も行きますよ!!」




           と、その話を聞いたプディ。


プディ    「私も行きます・・・・・。」

スコーン   「危険ですよ!!」
プディ    「そんな事は解っています。
          でも、誰かがやらねばなりません。」

スコーン   「だから、生きて戻る保障はありませんよ?」
プディ    「じゃあなぜスコーンさんは行くんですか!?」


スコーン   「自分の事より、皆の事を!!

プディ    「だったら・・・・。
          私もついて行きます。」


スコーン   「ぇ?」

シンク     「ほぅ・・・・・。」
女将     「プディ・・・・・。」






























プディ    「皆の事を守ると言うのなら、
      私も守ってみせてください!!
     私を守るために生きてください!!


スコーン   「!!」





































           その後、ぴくっこ討伐隊が組まれ、
           その中にスコーンとプディの姿があった。


           ほぼ強行突破の末に、洞窟の中で赤石を見つけ破壊したそうだ。










           そして後に産まれた子に「プリッツェル」と名づけたそうだ。





























女将    「と、いうわけじゃよ。イーッヒッヒッヒッヒ。」
プリッツ  「(´゚艸゚)∴ブッ 何よ、お父ちゃんとお母ちゃん、そんなドラマチックなの!?」

ルドルフ  「(`・ω・´;)中々熱い両親だな。」


女将    「熱い男だったよ。」

プリッツ  「なんで、お店やめたの?」

女将    「それは・・・・・。」










































女将    「一時期絶滅したからだよ。(笑)」

プリッツ  「Σ( ̄□ ̄;)そうじゃん!!」

ルドルフ  「(´・ω・`;)で、もしかして、さっきからプリッツが食べてる焼飯って。」


プリッツ   「((((;゜Д゜))))え・・・・・!!
   ま、、、まさか!?










































女将    「ぴくっこ焼飯。(笑)」


プリッツ  「 <(゚ロ゚;)>お父ちゃん、お母ちゃん、
  アタィ食わず嫌いやったんね・・・・・。


ルドルフ  「方言でとるでとる。」


プリッツ  「てか、食べてたのか・・・・・。ずっと。」
女将    「そうだよ。スコーンが毎日連れてきてたでしょうに。」


プリッツ  「そっか。お父ちゃんの考えた料理だったんだ。」
女将    「そうだね。」


プリッツ  「よし!!」










































プリッツ   「.*゚+(人*´∀`)+゚*.明日から皆のゴハン。私が作る!!

ルドルフ   「 <(゚ロ゚;)>ノォオオオオオ!!












            おいしいんだぞ!ルドルフ!!



            って事で、待て次回。










































おまけ。




WIZ    「私も仲間にしてくれないか?



戦士   「お、、おいどうする?」
ランサ  「うーん。」
テイマ  「入れてあげ・・る?」

戦士   「でもさ?」















































戦士   「腰にPOTが30本くらい繋げてあるぞ?
テイマ  「絶対、動きにくいよね・・・・・。」

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