ST:51
「力と正義」












            フレイオが瀕死である。。。。。


            強敵とも言えるセバス・イェロンに加えて、剣術の達人カゲトラまでもが
            赤き石の暴走となった。。。。。


シーマ    「これはマズイんじゃないの?」
アシャン   「全くだねぇ。。。。。」




ミネルバ   「カ、、、、カゲトラ・・・・・。」




プリッツ   「うーん。。。。。参ったなぁ。。。。。」
アシャン   「どうする?これじゃ、こっちが殺される・・・・・。」

プリッツ   「もし、私だったら迷わず攻撃して欲しいけどね。。。。。
           って、、、、うん、そうだ。」
シーマ    「どうするの?」




            プリッツはミネルバの方を向いた。


プリッツ   「ミネルバ、ごめんね。私攻撃するよ。」


アシャン   「な、なに言ってるんだ?」


プリッツ   「お爺ちゃんごめんね!!攻撃させてもらうからね!!
          このまま私たちが無抵抗になって、後で傷つくのもイヤだし。
          ここで私たちが倒れたら、あのバカ狼倒す人居ないもん。」
シーマ    「ま、そう言っちゃそうね。」





             幸い、凶暴になって、攻撃などが荒くかわせないわけでもない。
             さらに向こうは攻撃を避けようともしない。


プリッツ   「とりあえず、さっきジドルクにもらった指輪全部借りる。
          で、シーマはカゲトラを捕縛しといて。
          アシャン姉は、お爺ちゃんの足を攻撃して、動きを!!
          私はあの執事さんを止める!!」



             プリッツはセバスに向かって行った!!

             あらゆる属性の魔法が放たれる!!


プリッツ   「大丈夫だもん。。。。。」



シーマ    「地獄の業火よ!!
    牢獄となりて、強固な鍵で封印せよ!!

    ヘルプリズン!!



              だが、その発動にカゲトラの一撃を喰らった。


シーマ    「うっ・・・・。 こ、こっちはOKだよ!!
          私がイくまでなら、持ちこたえるわよ!!」




              アシャンも遠慮せず、イェロンを攻撃する!!


アシャン   「悪いね、イェロン爺・・・・・。」



              だが、暴走するイェロンもすさまじいのである。

              普段は歳のせいか行動に制限があったが、
              それを無視した攻撃なのである。


アシャン   「くやしいわね・・・・・。全盛期のイェロン爺と手合わせ願いたかったよ。」




              アシャンの拳が、イェロンを捉えた。
              その場に崩れるイェロン。



プリッツ   「執事さんも、許してねっ!!」


              炎の嵐を掻い潜り、石突でミゾオチを攻撃する。

              暴走状態は狙いが正確ではないのである。




プリッツ   「さて、ネメシス!!アンタだけは絶対許さないんだから!!」



ネメシス   「フッ、所詮出来損ない共か・・・・・。
           だが、まだ私の相手をするには1000年早いのではないか?
           小娘・・・・・。」


               ネメシスが何かを召喚した。


アシャン   「こ、、こいつ、職業の隔たりが無いのか・・・・・。」



               召喚されたのはゴーレムであった。


シーマ    「地獄の蟲に、喰われるがいいわよっ!!」


               と、ゴーレムの一撃がシーマに見舞う!!


シーマ    「な、、、、何、この、、、、攻撃力は・・・・・・。」



               そこそこの守備のあるはずのシーマが一撃で倒れた。

               すぐにアシャンがシーマを引っ張り、プリッツよりも前に出る。


               大振りなゴーレムがアシャンを捉える事はあまりないが、
               狙いは正確になっている。

アシャン   「なぜ、ゴーレムにここまで正確な動きが・・・・・。」


ネメシス   「知れた事・・・・・。赤石の呪いを超え身体に宿ったオプションを持つ人間の血を使った。」

アシャン   「オマエ、、死者をも冒涜するのか?」
ネメシス   「死しても、私の役に立てるのだ、光栄の極みではないのか?
           貴様も、同じく素材になるがいい・・・・・。」



               アシャンが怒りに奮えた・・・・・。


               その怒りの鉄拳がゴーレムに刺さる。


アシャン   「クッ、、、、こ、、これは・・・・・。」

ネメシス   「その人間の血を、魔法銀ミスリルを媒体にし、作り上げたのが、
           このミスリルゴーレムだ。貴様ごときの力で砕けるものでもないだろう・・・・・。」

アシャン   「どこまで、命を・・・・・。」




フレイオ   「ダメだ、、、アシャンティ、、、、正気を保つんだ・・・・・。」




               アシャンの怒りの暴走と、指輪の制限が戦う。

               その隙にゴーレムの一撃が決まる!!
               壁に吹き飛ばされるアシャンティ、完全に体中の骨が折れたであろう。


プリッツ   「シーマ!!アシャン姉!!」


               アシャンもシーマも返事は無い。



ネメシス  「どうだ?小娘、貴様も我が実験体にならぬか?
         運が良ければ貴様も未知の能力に目覚めるぞ?」

プリッツ  「私がそれに、YESと答えるとでも思ってるの?」


ネメシス  「ククククク・・・・・。じきにな・・・・・。」




               ゴーレムの拳が何度もプリッツを襲う。

               わざと痛めつける程度の力に抑えてあるようだ。


               それでもプリッツは立った。



ミネルバ  「プリッツ、、、、、もういいから、、、、ココから、、、、。」

プリッツ   「バカ言わないで!!
          ギルメンを見捨てて逃げるGMがあるの!?
          だったら、私は一緒に死ぬ方を選ぶわ!!」



               ミネルバはもがく。

               だが、その手枷が外れることは無い。


ネメシス  「無駄だ、、、貴様は赤い石に選ばれたのだ・・・・。
          そこで覚醒を待つがいい・・・・。」


               ミネルバは暴走をしなかった・・・・・。

               そう、ミネルバの血に混ざった赤き呪いが彼女を変えてゆくであろう。

               彼女もOPを宿した『成功体』として・・・・・。



プリッツ   「絶対に・・・・・・・・・・・。」



               立ち上がるプリッツにゴーレムの蹴りが唸る。


               そして、プリッツも立てなくなった。



プリッツ   「うう・・・・・。どうして、私には、、、、、、。」












                プリッツの心に、父の言葉がよぎる。







父      「本当に『負ける』と言う事は、自分の中で『負ける』と言う事だぞ?」

プリッツ   「(´・ω・`;)ぜんぜんわかんなぃよ。」

父      「そうだな、プリッツも大きくなったら解るさ。」










プリッツ   「やっぱり私はダメだよ。。。。。私はまだ『負けてない』のに・・・・・。
          足りないんだよぅ・・・・・。いっつも・・・・・。」


                悔しさの涙が落ちる・・・・・。







        「それで終わりなのか?」









                ふと、謎の声がどこからか聞こえた・・・・・。


プリッツ   「だ、、、、誰?」






                待て、次回。

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