ST:50
「ever snow」












            何かに気づいたプリッツ。



プリッツ   「うーーん?」

























            抱えたミスティ兎の尻尾に、見覚えのあるピアスが。


プリッツ   「あれ?これって、あのおっぱい女のじゃないの?」

ミスティ   (せやせや!!そないな事もあったで!!)


            そう、あの時ミスティにつけた『移動速度UP』のピアスだった。


プリッツ   「ということは!!まさか、この兎!!」
ミスティ   (せやせや!!ウチやで!!)












































プリッツ   「(`д´)盗んだらダメでしょーーーーー!!
ミスティ   (  ゙;`;:゙;`(;゚;ж;゚; )ブッ  )



            と、シーマがふと。


シーマ    「その兎、もしかしてミスティじゃないの?」

ミスティ   ( (´;ω;`)さすがやで、シーマはん!!)

プリッツ   「えー? あの生意気小娘?(笑)」











            
ガブッ!!





プリッツ    「いったーーーーーーぃ!!」

シーマ     「やっぱりその様ね。なんらかの呪いがかかって、
            兎変身が解けないって事かしら?」

ミスティ    (コクコク。)

プリッツ    「で、アンタがここに居るってことは、あのおっぱいはどうしたのよ!?
           カゲトラさんもついてたでしょ!? お爺ちゃんも居たでしょ!?」

ミスティ    ( (´;ω;`) )


プリッツ    「何かあったって事ね。。。。。
          シーマ!! 2人を急いで呼んで来て!!」
シーマ     「そうね。」





             すぐに、フレイオ・アシャンと合流。


プリッツ    「アシャン姉、大丈夫?」
アシャン    「ああ、悪いね、ザマァ見せちまったな。。。。。」
フレイオ    「多分、もう大丈夫だと思うけど・・・・・。」


シーマ     「ミスティ、皆の居る場所。案内できる?」

ミスティ     (コク。)
             と、西へ走ろうとする。



フレイオ    「ま、、、まさか、オート監獄じゃないよね?」
ミスティ     (コク。)


フレイオ    「あ、、、あそこか・・・・・。行きたくないなんて言ってる場合じゃないね。
           僕にも因縁の場所だけどね。」
アシャン    「ある意味、アタシの終着も、そこなのかもしれない。
           アンタに会った時から・・・・・・。」

プリッツ    「よし、行こう!!」



              4人と1匹は、オート監獄を目指すのであった。








              古都を走ってた。


              ふと、プリッツを呼び止める声。



プリッツ    「ん?」

              見覚えのある男だった。


ジドルク    「よう!俺だよ。」
プリッツ    「あ!!露店の天使さんだっ!!」


              17話で、指輪を壊された露店の天使ジドルクである。


ジドルク    「どこ行くんだ?」

プリッツ    「ん〜、ごめん、ちょっと急いでるの。」
ジドルク    「そうか、悪かったな、足止めして。。。。。
            ま、オート監獄だけは行くんじゃないぞ。」



              先を急ごうとしたプリッツが足を止める。


シーマ     「どういう事なの?」

ジドルク    「ん・・・? キミは『悪魔』だね?」
シーマ     「それが解るということは、純血の天使ってことね。」

ジドルク    「まぁ、それはいいんだが、感じないか?この凶々しいオーラを。
           どう考えても、赤石の波動。。。。。」
シーマ     「たとえ、それが解っていたとしても行かなければならないわけ。」

ジドルク    「なるほど。。。。。」


              ジドルクは少し考え、店に並べてるリングを4つ渡す。


ジドルク    「俺は露店しか脳がないから、コレをやる。
            火抵抗のリングに風抵抗と光抵抗を付けた。」
フレイオ    「こ、これは結構な良品だけど・・・・・。」


ジドルク    「キミの目を見てれば、事の重大さは解る。。。。。
           そして俺がしてあげるのはここまでだ。」



               プリッツはリングを受け取った。


プリッツ    「ありがとう!!その心意気、確かにもらったよ!!」

ジドルク    「おっと、オマケがあるんだよ。この槍もあげよう。
            『グリーンディザスター』(ゲームにはありません。)
            これは、普段は小さく折りたためる。
            そして、必要な時に伸ばして使う槍なんだよ。

            この先の特殊なカラクリは、手元のココを握ると動く。」


プリッツ     「このU、、もしかして・・・・・。











































               高枝切りハサミじゃないの?(汗)」


ジドルク    「ま、軽いし持ってて損は無いよ。
            あとは、この『増えるワカメ』もオマケに・・・・・。
            って、悪い!!いつものクセでつい!!先を急いでくれ!!」


プリッツ    「う、うん。ありがと。」




               4人+1匹は走った。


アシャン    「なるほど、その槍実は役に立つんじゃないのか?」
プリッツ    「え?」

フレイオ    「オート監獄は障害物の多い場所だから、
           伸縮自在の槍ならって事じゃないのかな?」
プリッツ    「そこまで考えての事なんだ・・・・?」
アシャン    「多分ね。」


プリッツ    「じゃあ、この増えるワカメも?」


シーマ     「それは違うと思うけど・・・・・。」
プリッツ    「(´・ω・`;)だよね。」







                ミスティがココで止まった。


                そう、あの脱出口だった。


プリッツ    「なるほど、ミスティはココから来たのね。」

フレイオ    「ココの下は牢屋だね、なるほどミスティはアラクノフォビアの呪いで、
           変身が解けないのか。。。。。」(ゲーム内でそんな効果は無いです。)

アシャン    「ネメシス・・・・・。ということはここにアヴァロも居るんだろうか?」
プリッツ    「とにかく、行くしかないね。」




                フレイオが道を案内した。

                その牢獄へ続く隠し通路を。


フレイオ    「ここを通らないと、番人ホワイトシェードの光線にやられるからね。」
プリッツ    「それはイヤだなぁ。。」






                そして、ネメシスの研究所とも言える場所へとやってきた。





プリッツ    「ミネルバーーーーっ!!」




                 壁に貼り付けになってるミネルバ・カゲトラが居た。
                 スネイクも居たのだが、プリッツには面識が無い。


ミネルバ   「プ、、、プリッツ・・・・・。来てくれたのね・・・・・。」

プリッツ    「あったりまえでしょ!!」


                 その騒ぎを聞き、奥からネメシスが出てくる。


ネメシス    「久しぶりだな・・・・・。小娘。」


プリッツ    「離しなさいって言っても聞かないよね・・・・・。
           悪いけど、このオート監獄がアンタの墓標なんだから!!」


ネメシス    「図に乗るな・・・・・。人間の分際で・・・・・。
           ほほぅ、ここにも裏切り者が居たか・・・・・。
           超越した人間にしてやった恩を忘れた雛鳥が。。。。。」

フレイオ    「僕が人間になれたのは、運がよかっただけだ・・・・・。
           そんな結果論を振りかざしたところで、実験体にされたのは事実だ。
           今日はその自分の実験結果に倒されるといいよ。」


ネメシス    「私が相手するまでも無いな・・・・・。
            この奥に相手を用意しておいた。適当に死ぬがいい。。。。。」


ミネルバ    「プリッツ・・・・・。」


プリッツ     「ん?」


            そのミネルバの呼んだ意味を知った・・・・・。


            その奥に居る2人を知ったその瞬間に。





プリッツ     「お爺ちゃん・・・・・。」



イェロン      「GAAAAAAAAAAA!!」


            イェロンとセバスであった。

            すでに人間としての意識が無い。
            もう1人の老人が、ミネルバの執事であると伝えられ、
            なおさら、怒りが爆発した。


プリッツ     「絶対許せない!!」

ネメシス     「実験体としても、役に立たなかったな。
            無駄に歳をとっただけか・・・・・。」

アシャン     「フレイオ、、、、、場合によっては、アタシは解放するよ。
            持てる力の全てを注いででも!!」

ミスティ     (なんで、ウチはなんもできへんのや・・・・・。)



プリッツ      「行くよっ!!」




            すでに正気を失ってるセバスのメテオシャワーが響く。



フレイオ      「メ、、、メテオ!? あのご老体、一体どんなLV・・・・・。」


アシャン      「さて、フレイオ、どうするんだぃ!?」




シーマ       「闇に住む魔界蟲よ、彼らを捕縛せよ!!
              ワームバインド!!



            地面から現れたワームが、イェロン・セバスに食いつく。


アシャン      「いいかい!!戦闘不能にするだけだよ!!」


            アシャンティはクローははずし、殴りかかる。



            轟音と共に、セバスのワームが砕け散った!!



シーマ       「私のワームを一撃で砕く、サンダー!?」


             セバスのライトニングサンダーが辺りに被爆する。



フレイオ      「仕方ない、両方を一定範囲以内に連れ込み、
             グラビティアンプリファーをブチ込む!!」








            次の瞬間、フレイオの身体を何かが貫いた!!

フレイオ      「クッ・・・・・・・。ま、、、まさか。」























             なんと、カゲトラの刀が貫いていた。



ミネルバ      「カ・・・カゲトラ・・・・・アナタまで・・・・・。」


カゲトラ       「フ、、、フレイオ殿、すまぬでゴザる・・・・・。」



             カゲトラはまだ意識はあれど、身体は呪いに支配されていた。

カゲトラ       「な、、ならば、、、切腹す・・・・・・・・・・・AAAAAAAAAAAAA!!」





              自分の腹を裂こうとするカゲトラであったが、
              闇の支配が先だったようだ。。。。。






ネメシス      「使えない実験体ばかりだな・・・・・。
              ミネルバよ、、、貴様はどうなのだろうな?」


プリッツ       「アシャン姉!! やばいよ!!」
アシャン       「シーマ、一度こっちへ!!」

シーマ        「フレイオ!!しっかりするのよ!!」

フレイオ       「だ、、、だめだ、、、、腕が、、、、、。」





              もはや、フレイオは戦える状態ではなかった。。。。。


              強大な敵、しかも倒すわけにはいかない。

              倒れる仲間。



              ever snow絶体絶命!?










              まて次回!!  

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