ST:45
「赤き魔の呪い」












            神聖都市アウグスタ
             もういい加減書く事ないのだが、
             実は地下に巨大な牢獄があったりするかもしれないのである。







            アウグスタに着いた、ミネルバ・カゲトラ・イェロン・ミスティ。

            真っ先にミネルバはアウグスタ聖騎士団を訪ようとした。

ミネルバ    「もうココにはこないものと思ってたけど、そうも行かないようね。」
カゲトラ     「父上達が何か隠してるのは明白でゴザる。」


            アウグスタの高級な町並みを抜け、
            騎士団の建物が見えた。。。。。

            前には紳士風の男が立っていた。


男        「お嬢様」

            と、入り口でミネルバに声をかけたのは・・・・。

ミネルバ    「セバス!!」


            執事のセバスチャンだった。(ベタ)

            ミネルバが産まれてすぐ母親はいなくなり
            いつも世話をしてたのはセバスであった。

            少しの近況などを話をした。。。。。


            そして赤石の謎を追ってる事も説明した。。。。。



セバス     「お嬢様が今こうしてここに戻られたと言うことは、それなりの覚悟があると判断します。」

ミネルバ    「??? 何を言ってるの?セバス。」

セバス     「私も旦那様に口止めをされておりましたが、
           私は奥様の行方を知っております。。。。。」
ミネルバ    「なんですって!? お母様は生きてらっしゃるのですね?」


セバス     「こちらへ。。。。。」


            セバスの表情が険しいものになった・・・・。

            そしてミネルバも何かの重要な事があると感じ取った。



            セバスは騎士団の奥へと向かった。


ミネルバ    「こっちは、小さい時、魔物が居るからと・・・・・。」

セバス     「ええ、我々共には、奥様を殺した魔物を捕らえてある。
          旦那様はそうおっしゃいました。。。。。」



            地下へ降りて行く。。。。。
            ほとんど人が出入りする事はなかったであろう錆びた扉。


ミスティ    「なんや、イヤな雰囲気の場所やなぁ・・・・・。」

カゲトラ    「あのバリアート事件で暴れていた魔物がどこかに封印されてると聞いたでゴザるが、
         まさか・・・・・。」
イェロン    「なるほど・・・・・。そういう事になっておったか・・・・・。」


ミネルバ   「イェロン、何か知ってるのね。。。。。」


イェロン    「seven seeのGMハインツの父、ミハイル。
          ヤツもバリアート事件以降行方が不明になっている。
          あの事件の時、バリアートに居たのは、、、、、。
          セスタス伯爵と、その奥方・・・・・。」
セバス    「その通りでございます。。。。。。」




            地下道を歩いていく。。。。。

            何気に包む禍禍しい空気。。。。。




            一番奥の牢屋に、何かが居た・・・・・。



            人の気配を感じ取ったその魔物は、鉄格子に食いかかる!!


ミスティ    「!!」

            サッとカゲトラが前に出る。。。。。

ミネルバ   「こ、、、これ魔物が・・・・・。」

セバス    「ええ、これが奥様を襲った魔物とされています。」


ミネルバ   「な、、、、なぜこの魔物を生かしておく必要があるのです!!」

イェロン    「待て、ミネルバ・・・・・。」




             全てを察したイェロンが放った。












































イェロン    「この魔物こそ・・・・・。お主の母・・・・か。」

ミネルバ   「な!!何を!!」

           怒りに震えるミネルバ。

セバス    「お嬢様・・・・落ち着いてください・・・・・。
          私めがココへお嬢様を案内した意味。
        ここに封印してる意味。
        旦那様がお話にならない意味。
        お嬢様に関わってはいけないという意味を・・・・・。



カゲトラ    「・・・・・・・。ミネルバ殿を、同じ目に合わせたくないということか。。。。。」

ミネルバ   「こ、、、こんな事が・・・・・・・。
          これが、、、、、これがお母様だと言うの!?」


           牢屋の中の「母」はただの獲物をして、牢屋越しに見ているだけである。
           今にも襲い掛かりそうな。。。。。


ミネルバ   「お母様・・・・・・・。」

セバス    「娘の成長を見れない・・・・・。母親に取ってそれ以上の苦痛がありましょうか。
         そして旦那様は全てを賭けて、奥様を元に戻す方法を探しておられます。」

イェロン    「バリアート事件で、赤石の呪いを受けたということじゃな。」

セバス    「そうです。赤石から発する閃光や、赤石から生まれる魔物の攻撃を受けると
         人間の血の遺伝子情報が狂います。。。。。
         まれに特殊な能力を持って生まれ変わりますが、
         だいたいの者は、この異形な姿へと変わり・・・・・理性・記憶がなくなります・・・・・。」
ミスティ   「ひえぇぇ。。。。。。」

カゲトラ    「で、セバス殿。ミネルバ殿の母上を治す手段はあるのでゴザるか!?」


セバス    「・・・・・・。もう十数年旦那様は探しておられますが、
         この赤石ですら多くの謎に包まれておりまして・・・・・。」


ミネルバ   「お父様の所に行きますわっ!!」




            ミネルバは走った。。。。。


            4人も後を追い、セスタス伯爵の屋敷へと。




ミネルバ   「お父様!!なぜ、話してくれなかったのですか!!」

セスタス   「セバス。。。。。話してしまったんだな。。。。。」


セバス    「申し訳ありません旦那様。 ですが、お嬢様の気持ちを・・・・・。」
セスタス   「解っておる。。。。。
          ミンよ、、、、、信じたくはないが、あれが我が妻の今の姿だ・・・・・。
          もはや私の声すた届きはしない。。。。。

          私も何度悩んだ事か・・・・・。
          いっそ、あの姿で生きるなら・・・・・と剣を取ったが・・・・・。」

セバス    「旦那様はその後、自害なさるおつもりでしたので、私が止めました。」



セスタス   「私は、治す方法を探す事にしたのだ・・・・・。
         全ての財力と、人脈を使ってな・・・・・。」

ミネルバ   「なぜ私に憎まれるような行動をしてまで・・・・・。」

セバス    「お嬢様。簡単な事です。。。。。
          旦那様はお嬢様を危険にさらし失うくらいなら、自分が憎まれる方を選んだのです。
          お嬢様の性格でしたら、旅に出て追求していく事は誰にでも想像できますゆえ・・・・・。」
ミネルバ   「当然ではありませんこと???」


セスタス   「ミンよ・・・・・。妻もこうなって、もし、娘まで失ったら・・・・・・。
          私はどうして生きていけばいいのだ・・・・・。」
ミネルバ   「・・・・・。」




セスタス   「ミンよ、、、、だが、こうなった以上は、オマエの好きにするがいい。
          幸い、いいギルドを見つけたな。。。。。
          オマエがギルドを作ると聞いた時は、そのメンバーも危険だと思い、
          姑息な手で、阻止しようとした・・・・・。」
イェロン    「なるほど、そういうわけじゃったか・・・・・。」

セスタス    「あの日、ミハイルは私と妻の護衛として居てくれた。
           元アウグスタ騎士団長として、立派に・・・・・。
           だが、あの日現れた魔物と戦い、乱戦の後姿を消していた。。。。。」
イェロン    「息子のハインツはそれを知っておるのか?」


セスタス   「もちろんだ・・・・・。seven seeは私の直属の騎士団だ。
          彼らに赤石の謎を追わせている。」

イェロン   「その7人は?」


            セスタスはseven seeの7人の名を上げた。

            ハインツ・ウィザード
            ガラハド・戦士
            フォルド・武道家
            メィリィ・テイマー
            フリード・ビショップ
            アーネス・ネクロマンサー
            ネメシス・ウィザード
            

イェロン   「ネメシスだと!?」

セスタス  「どうかしたのか?」


            イェロンはアシャンティから聞いた全ての情報を話した。



セスタス  「ば、、ばかな、同じ名前なだけじゃないのか?
         彼がウルフマンに変身できるとは聞いた事も無い。」

イェロン   「赤石の呪いのせいじゃないのかのぅ?」

セスタス  「・・・・・。そういえば彼には赤石の魔力の分析などを頼んでおったな・・・・・。」

ミネルバ  「今、裏で動いてる組織の幹部クラスの可能性はあるって事ね?」
イェロン   「そうじゃな。」

ミネルバ  「行ってみましょう。。。。。オート監獄へ。」


セバス   「お嬢様!!」

セスタス  「ミンよ・・・・・。もう、止めても聞かぬであろうな。。。。。
         解った・・・・・。オマエも共にやろうではないか。」
ミネルバ  「当然ですわ、お父様。お母様を戻す方法を探しましょう!!」



セバス   「お嬢様、及ばずながらこのセバスも同行させて頂きますぞ。」

ミスティ   「お爺ちゃん無理したらあかんでー。」


ミネルバ  「セバスは元アウグスタ騎士団魔導士団長よ?」
イェロン   「平均年齢の高いPTになりましたな。ホッホッホ。」


             ウィザードセバスがPTに加わった。



             そして、ミネルバPTはオート監獄へと旅立つのであった。。。。。








ミネルバ  「ふー。少し疲れましたわね。」

ミスティ   「ん?お姉ちゃんもう疲れたん?歳ちゃうか〜?(笑)」
ミネルバ  「まだ、二十歳ですわよっ!!」


セバス   「20年前でしたな・・・・・。あの頃はまだお嬢様は奥様のお腹の中におられましたから。」


ミスティ   「お姉ちゃんは無事でよかったねぇ。呪いからお母さんが守ってくれたんねぇ。」
ミネルバ  「そうですわね。」

セバス   「・・・・。」

イェロン   「・・・・・?」




            少し、休憩をしていた。


イェロン   「アルパス監獄か・・・・・。若い時はよく修行に行ったもんだのぅ。」



            南に見えるアルパス監獄を眺めていた。。。。。

カゲトラ   「しかし、古都の南になぜこんな巨大な監獄を2つも作ったのでゴザろうな。」
ミスティ   「そんなけ、悪人がぎょーさんおったってことやろ?(笑)」

ミネルバ  「いつか、全て暴いてさしあげますわ。」

セバス   「さて、急ぎますかな?ヘイストしますぞ。」


カゲトラ   「しかし、セバス殿のヘイスト。足に翼が生えたようでゴザるな。」

セバス   「無駄に歳と経験はありますので、ヘイストLV128でございます。
        若い頃はMB『ヘヴンスウィング』などと名づけたりもしました。
        いやはやお恥ずかしい。」
ミスティ   「結構、ちやほやされて調子に乗ってたタイプやね。(笑)」
ミネルバ  「な、、、なんてことを・・・・。」


セバス    「そのとおりかもしれませんな。(笑)」



             少し緊迫した空気を和ませるミスティなりの気遣いであった。








             聳え立つオート監獄。




             ミネルバたちは潜り込んで行った・・・・・。









             次回へ。

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