ST:39
「円卓の騎士」













            古都ブルンネンシュティグ
             ギルド戦の盛んなこの街で、ギル戦を終えた1つのギルドが
             集まって反省会らしきものをおこなっていた。。。。。


             ギルド名は『devil magic』 GMはランサーのメフィー。
             彼女の兄ファウスが設立した、ギル戦メインのギルドである。

             そのせいもあり、戦闘にしか興味の無い者が多かったりする。


メフィー  「まず、アナタ。なぜ、倒したテイマのペットを必要以上に攻撃したの?」
男A    「決まってるだろ。リザされたあとペットが攻撃したらマズイだろ?
        だいたいアイツがヘルプリズンなんてしなきゃ、まとめて倒したんだよ。」
女A    「アンタの威力の低いダブソロなんて待ってたら全滅してしまうわ。
        アタシのプリズンで、皆を守った方がいいに決まってるわ。」
男A    「プリズン発動に死にかけてたヤツが何を・・・・・。」


男B    「GM、次のギル戦はドコっすか?」
男C    「まぁ、ドコがきても俺らの勝ちだろうな・・・・・。」

メフィー  「ちょっとアナタたち、私の話を聞いているの!!」


            本当に戦闘しか興味の無いものが多い。
            そしてマナーが最悪だったりする。

            中にはしっかりしたメンバーもいるのである。
            火炎WIZのヨウコである。

ヨウコ   「いいか?戦闘の中でいかにCPをチャージするかが大事なのだ。」
男D    「そんなん、竜の心臓でいいじゃないんですか?」
ヨウコ   「それは本当の自分の力だと思うのか?」
男D    「そんなマジメじゃなくてもいいじゃないですか。w」


メフィー  「・・・・・。」
ヒャク   「GM。」

            メフィーに話かけたのは、剣士のヒャク。
            まだ若いが副GMである。

ヒャク   「お兄さんが作ったギルドかもしれませんが、こんなのでいいんですか?」
メフィー  「いつから、こんなガラの悪いとこに・・・・・。」
ヒャク   「お兄さんが残した遺産で雇うというそのシステム事態がマズイんじゃないですか?
        かなり評判悪いメンバー多いですよ。」
メフィー  「それは解ってるわ。」

            もう1人のWIZ、メフィーの参謀とも言える男が来た。

パズトー 「GM。私もここままではマズイと思う。さすがに我々でフォローし切れない。
        私は解散を薦めるが?」
メフィー  「それはできないわ・・・・・。兄のギルドが・・・・・。」

バット   「んじゃ、このギルドをまず売っちまってだな・・・・・。」
バード   「バット!!またそんなバカの事を言ってるの?」
バット   「冗談だよ、バード・・・・・。本気にするなよ・・・・・。」
バード   「どうも、アンタだけは何考えてるんだか・・・・・。」

            お調子者のシーフ:バット。
            と、その見張り役ともいえるウィッチのバード。


エレファ  「俺も戦えればいいが、勝てばなんでもいいわけでもない。」
カジュー  「・・・・・。」

            息の合う2人、戦士エレファと、BISカジュー。

ユーコ   「私はあんまり戦いたくないですぅ・・・・・。」
ピクシー  「俺もギル戦はあまり好きじゃないな・・・・・。」

            非戦闘主義のサマナ:ユーコ、テイマのピクシー。

ユルグ   「GM。我々だけでギルドを作ったらどうなんだ?」
サシペレ  「だな、俺も賛成だ。このままじゃ俺たちもブラックリストにのっちまうぜ?」

ヒャク    「お兄さんは、こんなカタチでギルドを残してくれと思ってはいないと思うんだけど。。。」


メフィー   「・・・・・。」
ヒャク    「とりあえず、今のままでのGVはもう僕はやりたくない。」



            考えたすえ、とりあえず、このメンバーは少し休もうとし、
            事実上GMを移動することにした。。。。。


男B    「よし、これでもっとGVできるぜ。」

            GMを移行された、その男はすぐ様にギル戦申し込みに行くのであった。





パズトー  「これでいいんだよ。」

ユーコ   「よかった。私は人同士で傷つけあうのは好きじゃなかったよ。。。」
ピクシー  「勝っても何か釈然としないものもあるしなぁ。」








            そして、GVの決定した次の日の事だった。




サシペレ  「おい!!俺たち12人、ギルドから削除されているぞ!!」
メフィー   「な、、、なんですって!?」


           すぐに駆けつけてみる。



メフィー  「アナタ、何を勝手な事を!!」
男B    「よう、元GM。ウチはGVのためのギルドだ、やらないから追放した。それだけだろ?」
男C    「ま、いちいち戦闘にマナーとか言われるのもウザイしな。」
男D    「ヌルイ戦闘やりたきゃ、他でやってくださいよw」


メフィー  「こ、、、、この・・・。」


ヒャク   「GM、やめよう。これでいいはずだよ。。。。。」



           その場をヒャクが治めた・・・・・。


           街の酒場に12人は集まった。


メフィー  「アイツら・・・・・。」
パズトー 「言ったはずだ、、兄ファウスは、devil magicを創ったが、
        こだわっていたのは、そこだったのか?」

メフィー  「・・・・・。」

ヒャク   「そうだよ、なぜGVをやるようになったのか、思いだそうよ。」

メフィー  「だけど、兄さんのギルドの名で、今まで勝ってきたのよ?」


サシペレ 「俺は、あんなのは勝ちだとは思わないけどな。。。。。」
ユーコ   「そうよー。私たちのギルド評判よくないし・・・・・。
        あの紋章を持ってるだけで、陰口とか・・・・・。」

ヨウコ   「ま、募集で集まる人は、戦い重視の者が多いからな。
       我々のように、意気投合で集まったわけじゃない。。。。。」



ユルグ  「まぁ、でももうその紋章も無いし、あのギルドのメンバーって
       言われる前に、俺たちだけでギルドを新しく作る方がいいんじゃないのか?」




ヒャク   「そこで相談なんだけど。。。。。アークってもちろん覚えてるよね。」

パズトー 「当然だ。ファウスの創った時の最初のメンバーじゃないか。」
バード   「 『こんなギルドは僕は求めていない。』って早々に抜けていったわね。
        今思えば、彼の行動が正しかったかもしれないわ。。。。。」


ヒャク   「その彼がギルドを作ってるんだ。『ebony devil』って。」
メフィー  「そこに入れてもらうって言うんじゃないでしょうね?」

ヒャク   「入れてもらう、というか、、、、彼はこんな日が来ると
        あの時からギルドを作って、ずっと1人で待っていた。」
エレファ  「なるほどな。。。。。」


       アークが抜けたのは、ギルド登録数がまだまだ少なかったころであった。。。。。





メフィー  「・・・・・。」


ヒャク   「腑に落ちない部分もあるのは解るよ、
        だけどもうあのギルドの名は汚れてしまった。。。。。
        この新しい看板でお兄さんの意志を継ぐことが大事じゃないの?」
メフィー  「・・・・・・。」




       そして、アークが入ってきた。


アーク   「やぁ、皆、久しぶり。」
パズトー  「アーク・・・・・。」

バット   「しばらく見ないうちにギルドを作っていたとは。。。。。」

ヨウコ   「私は乗る。。。。。アークのギルドでやっていこうと思う。」
ユーコ   「私も・・・・アークのとこなら・・・・・。」

パズトー 「メフィー、、、、もう一度やり直さないか?13人で。」



メフィー  「1つだけ条件があるわ。」


アーク   「なんだぃ?」









































メフィー   「GMはアークがやってくれるのよね?。(笑)」

ヒャク    「結構、参ってたんじゃないか・・・・・。」

メフィー   「だって、アイツら・・・・・。ねぇ・・・・・。(笑)」



エレファ   「アーク!!とりあえず、紋章つけようぜ!!」

アーク    「紋章の材料をフルポーションと替えてくれる人がいるんだよ。
         でも、1人じゃ400本も集まらなくて・・・・・。」




カジュー   「よし、ビガプール南で狩ろうぜ。あそこの魔物が持ってるぜ。」


ピクシー   「俺とユーコは、安く売ってくれる人を探すよ。」

ヨウコ    「なんか、久々の狩りじゃないか?」
ユルグ   「そうだな。」
バード    「ただの狩りなのに、なんか楽しくなってきたわ。」






         ビガプール南のトレント・ティンバーマンなどが
         フルポーションを落とすとの事で、そこでのギルハン。




エレファ   「おいおい、こいつら、土属性攻撃か!?」
バード    「さすがに、そんなOPの装備は持ってないわね・・・。」


メフィー   「・・・・・。」

ヒャク    「どうしたの?メフィー。」


メフィー   「ねぇ、そういえば、、、、、私たちの狩りの最初に拾った水色って。
        布の服の『土属性抵抗』だったわよね・・・・・。」

パズトー  「そうだったな。。。」
ヨウコ    「そんなOPじゃ売れないな。とか話してた気がするな。」


ユルグ   「 『知識+5』のOP拾って自慢してたな・・・・・。」
バード   「さすがにこのLVじゃ、ゴミとしか言えなかったわね・・・・・。」



エレファ   「カジューがリザ覚えるまで、結構やられてたな・・・・・。俺。」
バット    「エレファは、火抵抗とか関係なしに行くからだろ?(笑)」




ヒャク    「バット!!また、いつのまに僕のカバンに、草鞋とか入れたんだよ!!」
バット    「俺のカバンには邪魔だったからな。(笑)」









アーク   「メフィー。」
メフィー  「こういう事じゃないのかな?兄さんの思ってた事は。
        狩りも、GVもこういう意味で勝ちたかったんじゃないかな?」


メフィー  「解ってるわよ・・・・・。」


アーク   「ま、負けず嫌いだからね。。。。。メフィーは。」


メフィー  「で?ebony devilは、GVやるの?」
アーク   「倒したい、ギルド。無い?(笑)」


メフィー  「あるかも。(笑) いいの?GMがそんなので?」

アーク   「僕は、ドコとは言ってないけどなぁ。(笑)」
メフィー  「まぁ、とりあえず、紋章作ってからに。」

アーク   「だね。」



メフィー  「よろしくね。GM。」

































          時を待たずして、新しく紋章を掲げたギルドがGVに登場したとか。。。。。


          なんでも、勝ちにこだわる似たような名前のギルドを倒したとか、倒してないとか。





          今も、GMとそれを囲む12人の仲間のギルドは、古都にいる。

























         続く。

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