ＳＴ：３６
「交差する思い」

　　　　　　　　　　　　プリッツの目の前に１本の槍が刺さった。


　　　　　　　　　　　　女性の声がする。



　　　　　　「もう、諦めるの？さっさとソレ持って立ちなさい！！」





　　　　　　　　　　　　その人とは・・・・・。








































プリッツ　　　　「((((;゜Д゜))))！！おっぱ・・・・ぃゃ・・・・・って！！」



　　　　　　　　　　なんとミスティの看護に行ったはずのミネルバであった。


プリッツ　　　　「((((;゜Д゜))))なにしてんのさ！！」

ミネルバ　　　「それはこっちのセリフですってよ！！」


　　　　　　　　　ふと、ハインツがつぶやく。。。。。


ハインツ　　　「ギルドメンバーじゃない者の手助けは、反則じゃないのか？」

アシャン　　　「だから、言っただろ・・・・・。アタシにできる事があると・・・・・。」





　　　　　　　　　　ミネルバの掲げたギルド申し込み書には、アシャンのサインがあった。



ミネルバ　　　「試合開始前に、ギルメンのサインがあれば登録できるのよ・・・・・。」

プリッツ　　　　「((((;゜Д゜))))！？」



アシャン　　　「悪いね、プリッツ・・・・・。アタシの独断で入れさせてもらったよ。」



ミネルバ　　　「わたくしにも、優勝しなければならない理由がある。。。。。
　　　　　　　　　　ルール上問題もありませんわ。」



　　　　　　　　また客の女性がミネルバにも反応する。

女性　　　　　「ウフフフ・・・・。いい素材じゃない・・・・・。あっちもおいしそう。」
テイマ　　　　「((((;゜Д゜))))また、なんか言ってる！！」
狼　　　　　　「＠＠；　う、、、うん。そうやね・・・・・。（汗）」





　　　　　　　　　　ミネルバが闘場に降り立った。


ミネルバ　　　「さっさと立ちなさい！！」
プリッツ　　　「う、、、うん。」


　　　　　　　　　　じっと、ミネルバを見ている。

ミネルバ　　　「な、、、なによ、、、、、。」

プリッツ　　　「（´；ω；`）ううん・・・・・・。ありがと・・・・・。」
ミネルバ　　　「お礼は、アイツに勝ってからいいなさい。。。。。
　　　　　　　　　　わたくしが増えた所でどうにもならないかもしれないんだから・・・・・。」


ハインツ　　　「少しは面白くなりそうだが・・・・・。」

　　　　　　　　　　ハインツは軽くファイアーボールを撃ってみた。


　　　　　　　　　　槍を回転させて弾くミネルバ。


ミネルバ　　　「一筋縄じゃいきませんことよ。」


　　　　　　　　　　プリッツも横にいるミネルバの存在が力となった。
　　　　　　　　　　槍を持って立ち上がる。

プリッツ　　　「いきませんことよっ！！」
ミネルバ　　　「いけますわね？」

プリッツ　　　「ミネルバぁ〜。ＰＯＴ無いのぅ？」
ミネルバ　　　「ＰＯＴ位自分で持ってないの！？」

プリッツ　　　「（´･ω･`）なんだよぅ。。。」


　　　　　　　　　　自分の中でのライバルであったミネルバが横に居る不思議な嬉しさ、
　　　　　　　　　　少し前を行っていた者と肩を並べてるその実感の沸かない事実があった。

　　　　　　　　　　またミネルバも、実はどこかで認めていた存在を同情でなく
　　　　　　　　　　自然に共に戦おうという芽生えた意識に対する不思議な感じに包まれていた。




　　　　　　　　　　そして、ハインツを中心に２人で囲むように攻撃をする。

　　　　　　　　　　さすがに両方からの責めでハインツも多少苦戦する。

　　　　　　　　　　それでも魔法の時間差を利用し２人を寄せ付けない。


プリッツ　　　「（´･ω･`）当たらない。。。。。」
ミネルバ　　　「集中力が足りないの！！」


　　　　　　　　　　ミネルバはラピッドスティンガーでハインツの腕を狙っている。

　　　　　　　　　　多少なりともハインツの腕にダメージを与える。
　　　　　　　　　　魔法の砲台とも言える腕を潰す作戦と言うかセオリー。


プリッツ　　　「(｀･ω･´)何度でもやるもんねっ！！」



　　　　　　　　　　ハインツの行動をいち早く読んだミネルバ。


ミネルバ　　　「プリッツ！！下がりなさい！！」

ハインツ　　　「遅い！！グラビティアンプリファー！！」


　　　　　　　　　　ハインツの廻りを重力場が支配する。


プリッツ　　　「((((;゜Д゜))))！！しまった・・・・・。」

ハインツ　　　「ライトニング！！」

　　　　　　　　　　さらにそのままライトニングサンダーが炸裂する！！

プリッツ　　　「ああああああああ・・・・。」

ミネルバ　　　「なんとか、決定的な一撃を決めないと・・・・・。」

プリッツ　　　「っていうか、アイツＣＰいくつあんだよぅ・・・・・。」



　　　　　　　　　　一瞬の隙にＣＰをチャージするハインツにＣＰ切れはほぼ無い。
　　　　　　　　　　だが、ＭＢを使ったので少ないＣＰの境であろうと予想した。

ハインツ　　　「エンペラー・ザ・ワールド」


プリッツ　　　「((((;゜Д゜))))！！ＭＢを二回！？」
ミネルバ　　　「なるほど、、、、、。」



　　　　　　　　　　そしてまたハインツの動きが見えなくなった。


　　　　　　　　　　必死で槍を振り回すミネルバ。
　　　　　　　　　　多少の魔法なら弾くつもりだった・・・・・。


　　　　　　　　　　どこからとともなく、ウォーターキャノンが飛ぶ！！



　　　　　　　　　　その凄まじい水圧は２人をフッ飛ばす。


ミネルバ　　　「そこよっ！！」


　　　　　　　　　　ミネルバがラピッドスティンガーで踏み込んだ！！



　　　　　　　　　　見事ハインツの足を刺した！！


ハインツ　　　「な、、なぜだ。。。。。」

ミネルバ　　　「自分の能力に溺れてるから、廻りが見えないのよ・・・・・。」


　　　　　　　　　　プリッツの刺した槍から少量のガーディアンポストの電撃が走っている。

　　　　　　　　　　電撃の線の乱れで位置を判断したのであろう。


プリッツ　　　「((((;゜Д゜))))私が必死で覚えたＧＰも簡単に使ってるし！！」
ミネルバ　　　「マジアチャなら、当然でしょ・・・・・。」

プリッツ　　　「（´･ω･`）←マシン」


ミネルバ　　　「これで、いくらヘイストでもそこまで速く動けないはずだわ。」
プリッツ　　　「ある意味私も無理だけど、そんなこと言ってらんないね！！」



ハインツ　　　「そろそろ、トドメを刺させてもらうぞ・・・・・。」


　　　　　　　　　　ハインツが杖を山登りＤＸに変えた。

ミネルバ　　　「クリティカルか・・・・・・ストーンタッチだわ・・・・・。」
プリッツ　　　「（´･ω･`）ストーンタッチ？」

ミネルバ　　　「スキルの勉強もした方がいいわよ、アナタ。。。。。
　　　　　　　　　触れる物を石にするスキルよ。」


　　　　　　　　　　ハインツが走る。足にダメージがあれど、ヘイストの早さは伊達じゃない！！


　　　　　　　　　　必死に槍で防御する２人。

　　　　　　　　　　２ｖｓ１だというのに全く動じない、この接近戦の実力もハインツがＧＭたる所以であろう。




プリッツ　　　「((((;゜Д゜))))あっ！！」


　　　　　　　　　　杖に弾かれ、プリッツの槍が地面に転がった！！


ハインツ　　　「まず、１人だ！！」





　　　　　　　　　　ハインツの杖が肌に触れる！！












































プリッツ　　　「((((;゜Д゜))))！！ミネルバ！！」



　　　　　　　　　　　ミネルバがプリッツをかばっていた。。。。。

　　　　　　　　　　　段々と背中から石化していく。。。。。

ミネルバ　　「ホントに世話の焼ける・・・・・。」
プリッツ　　　「（´；ω；`）な、、、なんでだよう。。。。。」






　　　　　　　　　　　闘場に雨が降り出す・・・・・。



　　　　　　　　　　　少し視界が悪くなっていく。。。。。
























ミネルバ　　「しっかりしなさい・・・・・。
　　　　ギルドマスター！！」
















プリッツ　　　「(｀；ω；´)うん！！」


　　　　　　　　　ミネルバの槍を持ち、構える。

　　　　　　　　　ハインツも用心して離れてチャージしている。。。。。


プリッツ　　　「！！」


　　　　　　　　　槍を投げるマネをしてみた、すぐに避けようとするハインツ。



プリッツ　　　「あんにゃろ。。。。。チャージングはわざとだ・・・・・。」




　　　　　　　　　ハインツが『巨竜の心臓』を使っていた。
　　　　　　　　　一定の長時間ＣＰをＭＡＸに持続させるアイテムである。


プリッツ　　　「なんだかんだ言って怖いのか！ちっくしょー！！」






　　　　　　　　　視界の悪いこの雨をなんとか利用するしかない。。。。。


　　　　　　　　　とにかく走って走る！！
　　　　　　　　　ハインツとの間合いを常に考えながら・・・・・。


ハインツ　　　「グラビティアンプリファー！！」


プリッツ　　　　「もらったあああああああ！！」



　　　　　　　　　　ハインツの行動に合わせてジャンプしたプリッツ。


　　　　　　　　　　メテオだったら終わってるような気がするが。。。。。




















　　　　　　　　　　　まて次回。