ST:33
「轟く2色の咆哮」













            爆風で飛んだウォレンの帽子が地面に落ちたとき、

            ウォレンもフォルドも倒れていた。。。。。


フォルド    「なるほど・・・何体であろうが・・・・攻撃目標は1つか・・・・。」



            フォルドは気絶した・・・・・。




            試合はドロー。すぐさま医療ビショップが来たがウォレンの意識は無い。


            戦闘不能復帰は「リザレクション」で行う。
            あくまで戦闘不能治療であり、死者をよみがえらせるわけではない。


            生きてはいるが、まったく反応の無いウォレン。

            裏で控えてるアシャンと違い、この大会登録からはずしてでも
            治療させるべきと判断。(ミスティと同じように。)

            幸いと言うべきか、今は決勝戦。
            ウォレンはフォルド撃破もした、あとは残りのメンバーでできる状態なので
            登録削除となって治療しても問題は無い。

プリッツ    「ウォレン!!ウォレン!!なんてことすんのよ!!」
ルドルフ    「生きてはいるが、意識が戻らねぇ!!」

フレイオ    「こ、、このアースヒールの回復量は、、、、体力が無いに等しい・・・・。」
イェロン    「なんということを・・・・・。」



            すぐさま、ウォレンは運ばれていった。

            フォルドの方は重症だが意識はあった。。。。。





            そして闘場には、戦士ガラハドが立っていた。。。。。


ガラハド    「さて、俺様の相手は誰だ?全員か?」

イェロン    「プリッツ、、、、。ワシらにはまだやるべき事があるぞ。」
プリッツ    「解ってる!!ウォレンが引き分けを取ってくれたんだから・・・・・。」


フレイオ    「どうする?万が一にもここで落とせないよ・・・・・。」
プリッツ    「最悪な状態は、私とハインツが引き分けて延長戦・・・・・。
          となると、ここは勝っておかなきゃね。。。。。」


            フレイオが闘場へと向かう。

フレイオ    「とりあえず、僕は行くよ。」
イェロン    「ワシも行くぞ・・・・・。やばくなったら、ルドルフ来るがいい。」

ルドルフ    「お、おう!」


            イェロンも闘場へと上がる。


ガラハド    「ハッハッハッハ!!なんだ全員じゃねぇのか。
           戦士ガラハド!!参る!!」



イェロン    「フレイオよ、狙いはただ1つであろう。
          おそらくやつらは、お主のマスターバーストの存在を知らぬであろう。」
フレイオ    「でも、あんなCPがマイナスになる技は、1回しかできないよ・・・。」
イェロン    「解っておる。なんとか、その隙を作るしかないのぅ。」


           だが、問題はあった。
           イェロンが前衛で戦えが、フレイオは戦いにくい部分もある。
           さらに奥義を隠し持ってる事も察知されるであろう。


           フレイオが自分と、イェロンにヘイストをかけた。


フレイオ    「フレイムストーム!!


ガラハド    「なんの隙も作らずに、魔法か?」

フレイオ    「なるほど。。。相当な魔法抵抗の鎧か。。。。。
          まぁ、戦士としては当然の装備か。。。。。」
ガラハド    「ほほぅ。。。なかなかやるな。。。。。」

フレイオ    「そしてその蒼く輝く剣、水属性LV10か。」
ガラハド    「触れれば凍結するぞ。魔導士の炎で超えられるか?」


イェロン    (ワシは軽く無視か・・・・。(汗))



           ヘイストのある間にフレイオを杖を持ち走った。
           ガラハドの懐へと飛び込む。


ガラハド    「勇気あるじゃねぇか!!
          喰らえば一撃で凍ると言うたはずだがな!!」

フレイオ    「僕の身体じゃ、どうせ一撃で終わる。」



          ガラハドの剣は大剣であり、大振りであるためヘイストがあれば交せてしまう。
          さらにミスティッグフォッグの幻覚もあり、フレイオに当たらない。

          それでもその怪力で再び振り直しするのが早く、フレイオも魔法詠唱ができない。


          振り回す杖をガラハドはガードすることもなく鎧で受ける。


ガラハド    「なるほど、チリングタッチか・・・・・。残念だが蚊に刺されたほども感じないぞ?」

フレイオ    「確かに、、アンタのHPじゃ3日かかっても倒せないだろうね。」



           そんな攻防が続き、フレイオが後ろへ下がった。



フレイオ    「トドメをささせてもらうよ。僕のフレイムストームのMB(マスターバースト)
           『サラマンダーストリーム』で。」
ガラハド    「オマエもMBを使えるのか・・・・・。」


           フレイオの両手から炎が巻き起こる。

           それが炎の玉となり上空に撃ち出される。

           ファイアーボールである。

           火の玉が時間差で敵に降り注ぎ、その間にサラマンダーを詠唱しようというのであろう。



フレイオ    「受けきれるか!!これを!!」


           上空の火の玉が一斉にガラハドに降り注ぐ。

           さすがにこれは剣の風圧で払わねばならない。



           そして、フレイオの両手から轟炎が放たれる。


ガラハド    「充分間に合うぞ!!」


           火の玉を振り払い、その氷の剣を前にし炎を防ごうとする。


フレイオ    「はたして、間に合うかな・・・・・?」

ガラハド    「!!」















            ガラハドの動きが少し遅い。


ガラハド    「さっきから少しおかしいと思ってはいたが、、、、、。」



            繰り返し当てていたチリングタッチはダメージではなく、
            その鎧を徐々に冷やしていた。。。

            その凍結しかけた鎧が冷え、ガラハドの身体を鈍くさせた。



            そして、その炎をガードできなかった。。。。。












































            一陣の炎が止んだ・・・・・。


ガラハド     「さすがだな、、、、この俺様に一杯食わせるとは・・・・・。」



イェロン     「なんという体力・・・・・。」


ガラハド     「今度はこっちの番だな・・・・・。見せてやろう・・・・・。
           ソニックブレードのMB『ソニックディヴァイダー』を。
           まぁ、CPが無くなってしまうが、これで終わりだからな。」




            ガラハドの振った剣から衝撃波が巻き起こる!!



            咄嗟にイェロンが前に立ち、その衝撃波を受けた。



イェロン      「くっ、、、、、こ、、これはソニックブレード・・・・。」

ガラハド     「優男と老人に俺様のディヴァイダーを放って死んでもらったら困るんでな。
            オマエら、降参しろ。。。。。」

イェロン      「なんじゃと!!」

ガラハド      「CPの無くなった魔導士に何ができる・・・・・。
            老人の力で俺様の筋肉を相手にどうする?」






















フレイオ      「準備は整った・・・・・。イェロン爺、下がって!!」



















             ガラハドとフレイオの間に居たイェロンが飛び退いた!!

ガラハド     「!!な、、なんだ、その炎は!!ま、、、、まさか!!」








             正真正銘のサラマンダーストリームである。


フレイオ     「さっきのはフレイムを両手で出しただけさ・・・・・。」

ガラハド     「くっ!!」






              剣を振る間もなく爆炎に包まれた。。。。。


フレイオ     「相手に降参をすすめるそのオゴリが油断を生んだのさ・・・・・。」










              爆炎の火龍はガラハドを包み続けた。


















ガラハド     「ソニックディヴァイダーーーーーー!!



              爆炎を切り裂いて、真空の刃が飛ぶ!!

              隙をつかれた2人に直撃!!
イェロン     「なんじゃと・・・・・・。」


フレイオ     「しまった・・・・・。油断した・・・・・。」
              
              そのまま2人は意識を失った・・・・・。




プリッツ     「((((;゜Д゜))))!!そんなバカな!!」

               ほぼ勝利が確定したと思ってた所を一撃で逆転状態である。


ルドルフ     「やるしかないのか・・・・・。」





              すぐさまルドルフが闘場に立った。



ガラハド     「あぶねぇとこだったぜ。この俺様をここまで焦らしたのは初めてだな。
           さて、司祭さんよ。この俺様とやろうってのか?」
ルドルフ     「ビショップがただの回復だけだと思うなよ。。。。。」




              ガラハドvsルドルフ

              ルドルフに秘策があるのか。




              次回へ。

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