ST:31
「絡む企み」













            準決勝 『climson red』 vs 『破壊王朝』



            ミネルバ達に対峙した、王朝の初期メンバー4人。

            GM『ダンクー」 ウィザード
            『ドーザー』 アーチャ
            『クレィン』 アーチャ
            『フォミュ』 ビショップ



ミネルバ    「なるほどね・・・・・。」
ジェイク     「´ρ`)y─┛~~ エンチャ+マシンの集中砲火か・・・・。」
ミスティ     「当たったら痛そうやなぁ。。。。。」

カゲトラ     「大丈夫でゴザる。飛ぶマシンくらい叩き落してみせるでゴザる。」
ミスティ     「さっすが、カゲトラ様やで〜〜〜。」





            観戦席から見るエヴァースノー。

プリッツ     「あれ?あの子・・・・・・・。まさか・・・・・。」
ウォレン     「ん?知りあいか・・・・?」
プリッツ     「うーーん。」









            ゾワッ

ミスティ     「な、、、なんか寒気が・・・・・。」
ミネルバ    「・・・・?」




             試合開始である。

             すぐさま、ミネルバ・カゲトラが前に出る。
             ミスティは何か薬品を持っている。。。。。

ミスティ     「ジェイク様、この薬もっといて〜〜〜。」
ジェイク     「´ρ`)y─┛~~ん?ああ。」



カゲトラ     「行くでゴザるよ!!」


ダンクー     「マシンアロー発射用意!!」

              ドーザーとクレィンがマシンを撃ち始める。

              当然ダンクーのエンチャが乗る。


ミネルバ    「!!インターバルシューターも来ますわっ!!」


              空より振るインターバルシューターも同時に使う敵。

              槍を廻し、上空の矢を落とすミネルバ。


              カゲトラはマシンの矢を叩き落し突進する。



カゲトラ    「そっちが早期決戦ならこちらもそうさせてもらうでゴザる!!
           乱雪月花(みだれ・せつげつか)!!」


              カゲトラのランク5のスキル発動!!

              目にも止まらぬ斬撃に水属性の凍結効果を追加。

              戦士で言えばドラゴンツイスターに匹敵する。



              敵のアーチャー2人は旋回しつつ矢を放つ!!



カゲトラ    「さすがに2人はキツイでゴザるな・・・・・。」


              徹底的に1人を追う!!


              だが、カゲトラにファイアーボールが襲い掛かる!!


カゲトラ    「乱雪月花!!




              飛来する火の玉を叩き斬る。





イェロン    「火、、、火の玉を斬りおった・・・・・。」







              だが、敵の攻撃は止まない。


              ミネルバも事実上そこから動けない。

              ジェイクは遠方から回復する。



カゲトラ     「なるほど、、、こういう事でゴザるか。。。。。」









ダンクー    「そういう事だ、もうアンタにCPは残っていない。」


              高難易度スキルの連発によりカゲトラのCPは尽きた。

              それでいて、回復の隙も与えない。


カゲトラ     「無限矢は当たり前でゴザるな・・・・・。」



               刀で矢を弾く、FBをも耐えるが確実にダメージは蓄積される。




ミスティ     「ラチあかんでー!!」


               ミスティが走り出す。

ジェイク     「お、、おい!!」



               何かの粉を撒いた。

               さらに、カゲトラに液体をブッ掛けた。


カゲトラ     「こ、、、、これは、、、青の回復薬か・・・・。」

ミスティ     「ミスティ特別調合の青POT、カゲトラ様!!
           さっきの技をやるんよ!!」





               よく解らないが、カゲトラはまた乱雪月花を繰り出す!!





               ミスティの撒いた粉が大気中に散っている。


               冷気の粒がその粉に付着する。




ミスティ     「ダイヤモンドダスト・・・・・。」



               カゲトラの技の冷気の威力が上がる。

               マシンのエンチャントの効果も薄くなり、
               FBに至っては途中で消える。

カゲトラ     「なるほど、蒸着『氷』!!(じょうちゃく・ひょう)」


              精神を統一し、水属性の力を刀に宿すスキル。
              水属性ダメージが上昇するのである。


              ほとんど効果の無い炎の矢を吹き飛ばし、
              アーチャーのドーザーに斬りかかった。


              凍結するドーザー。

ミネルバ    「よし!!今だわっ!!」

              ミネルバが弓を構える。狙いはBISフォミュ。


              度々放たれる矢をガードし、回復に専念できないフォミュ。


ダンクー    「クレィン!!氷雨だ!!」
クレィン    「物理なんだが、、、、まぁ、やるしかないな!!」



              逆にミスティのダイヤモンドダストが、敵の氷雨の威力も増幅する。



ミスティ    「((((;゜Д゜))))!!そこまで考えてなかった・・・・・。」

カゲトラ    「拙者の技は、氷だけではゴザらんよ!!
          刀には、炎も宿る!!赤赦『焔』!!(せきしゃ・ほむら)」



              カゲトラの刀に炎が宿る。


カゲトラ    「トドメでゴザる・・・・・。煉獄蝉時雨!!(れんごく・せみしぐれ)」




              ランク4のスキルであるが、氷雨を払い、
              アーチャークレィンに斬撃を決めるには充分であった。


ダンクー   「くっ、、、、、、、、。」


              そして、なんとかフォミュの回復で、凍結から戻ったドーザー。


ドーザー   「おのれ!!」


              攻速に任せたインターバルシューターを放つ!!



ミネルバ   「!!」


              その上空への方向から、目標を予測するミネルバ。


ミネルバ   「ジェイク!!」


ジェイク    「!!届くのか・・・・・。ここまで。」


              ジェイクは防御力が無いため常に後衛である。
              だが、回復職を狙うのも策でもある。



ミスティ    「ジェイク様がやられたら、シャレにならんわっ!!」



              ジェイクを突き飛ばすミスティ。



              無常にもいくつもの矢はミスティに刺さる。

ミスティ    「!!」

              夥しい流血が散る・・・・・。


ミネルバ   「こ、、、これは!!]


              今回のトーナメントでは禁止されてるはずの
              「矢じりが鉄の矢」だった・・・・・。


ダンクー   「今だ!!メテオストーム!!


              ミネルバへの攻撃を防ぐため、カゲトラが身体で受け止めてしまった。


カゲトラ   「くっ、、、、、、、、これはキツイでゴザるな・・・・・。」


ミネルバ  「ひ、、、卑怯な・・・・・。」


              頭に血が上ったミネルバは矢を連射する。


ミネルバ  「許さないわよっ!!」





              矢をガードしようと、フォミュが盾で防ぐ、その後ろでダンクーがチャージをする。


              





              が、そのマシンアローをガードしきれない!!

フォミュ   「こ、、、これは、マシンじゃねぇ・・・・。マジカルアロー!?」




              ミネルバの
              マジカルアローのマスターバースト
      『クラスターマジカルアロー』

              魔法攻撃の一種であるマジカルアローを連射するのである。


              尽きなく発射される魔法の矢の嵐が体力を削っていく。
              フォミュが倒れた、その時、控えていた3人のメンバーが闘場に上がる。

ダンクー    「マーリン!!回復を頼む!!」

              マーリンと呼ばれたBISがダンクーに回復を。


ミネルバ    「止まらないですわよ!!」


              ひたすらにクラスターを撃ち続けるミネルバ。


              そのまま、ダンクーも倒れた。。。。。


              なんと、後ろに控えていた選手がいても、GMの戦闘不能で敗北である。



              審判がクリムゾンレッドの勝利を宣言する。


              これで決勝進出である。。。。。

カゲトラ   「さ、、さすがミネルバ殿でゴザる。」



プリッツ   「うおおおお。。。。。やっちゃたよ。あのおっぱい女。」
ウォレン   「そうか、GMを狙えばいいわけか・・・・・。」
フレイオ   「それより、あの子、、やばいんじゃないかな?」



               すぐさまミスティにかけよるミネルバ。


ミネルバ  「ミスティ!!大丈夫!?」

               だが、ミスティの返事は無い。。。。。


ジェイク   「くっ、、、回復じゃ間に合わねぇ、、この傷じゃ・・・・・。」
ミネルバ  「すぐに医者へ!!」


               駆け寄るギルド戦専属の医務班が来る。

               が、普段刃を落としたような武器の戦いであるため、
               ここまでの大怪我の治療設備は無いという。


ミネルバ  「古都の南地域にあるはずよ。」

               と、奥から係員が出てきた。

係員    「会場の外に出られますと、失格になりますが・・・・・。」

ミネルバ  「な、、、、なんて意味の解らないルールなの!!」


               なんらかの力が働いているこの大会。。。。。


カゲトラ   「く、、、、拙者が連れていってもいいでゴザるが、、、、。
         ジェイク殿と2人での決勝戦というわけにもいかぬか・・・・・。」



ミネルバ  「なぜ、ここまで、、、、、、お父様・・・・・。」
係員    「私に言われましても、私はセスタス伯・・・・・・!!」


               つい暴露してしまったセスタス伯爵の名を、
               解ってはいたが、やはり裏でこの大会を仕切っていたのだ。



ミネルバ  「・・・・・・・・・・・いいわ。ギルドはなくとも、赤石は追えるわ!!
         climson redは決勝戦を辞退しますわっ!!」



               なんと、決勝戦を辞退である。




               待っていたかのように係員が伝える。


審判    「climson red辞退のため、次の準決勝の予定でした試合を
         事実上の決勝戦にします。」





               なぜセスタス伯爵は、そこまでミネルバの行動を止める必要があるのであろう。

               一体何を隠しているのであろう。 

               今のミネルバはただミスティの安否と、父への怒りでいっぱいであった。。。。。







ミネルバ   「お父様・・・・・。わたくしは絶対に許しませんわ・・・・・。」








               続く。

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