ST:30
「ギルドの信念」













            プリッツの弓を撃つ手が止まった。。。。。





プリッツ     「ハァ・・・・ハァ・・・・・。死ぬかと思ったけど、この斧本物だったら死んでる・・・・。」

            プリッツのすぐ横をかするように斧が地面に刺さっていた。


            ギルドトーナメントは選手を死なせないように、各武器には刃がおとしてある。

            無論それでも殺傷能力はあるのだが、とくに戦斧はその重量でぶった切る。
            プリッツの場合はかすっただけなので、斬れることもなかったのである。








マイセン    「な、、なるほど。。。。。オマエの武器は「ハッタリ」だったのか・・・・・。」

プリッツ    「((((;゜Д゜))))!!策って言ってよ!!


マイセン    「まさか、エンチャント文書を失敗させて防具を破壊されるとはな・・・・・。」
プリッツ    「(-´∀`-)へへへへ。」




            マイセンの鎧は砕かれていたのである。
            そして、そこを集中的にマシン連射であった。

            マイセン戦闘不能により、エヴァースノーの勝利が決まる。




プリッツ   「(-´∀`-)/゛ いぇい♪」


            大穴の勝利で、会場の大部分からはブーイングであるが、
            一部からは大喝采であった。









イェロン   「あの時点ですでに、マイセンの鎧にはヒビが入っておったのじゃ。」
ウォレン   「爺さん、目いいな・・・・。」


フレイオ   「ていうか、プリッツ。文書買うお金よくあったね。」
プリッツ   「(-´∀`-) ううん。ブリッジヘッドのねシーフ倉庫前で露店してたときに、
         いっぱい捨ててあったの。」

ウォレン   「オマエ、、、、それ、、、シーフの盗品じゃないのか・・・・。」

プリッツ   「(-´∀`-)もったいないじゃん。」

ウォレン   「竹やぶに捨ててある、1億Gを使うようなものだぞ・・・・・。」
プリッツ   「(-´∀`-)ダメなの?」

イェロン   「ヤバイ組織が捨てたわけだからのぅ。
         場合によっては・・・・・ゴニョゴニョ。」


プリッツ   「ぇ━━(*´・д・)━━!!!
          私、売り飛ばされるの?」
ウォレン   「かもな・・・・・・・・・。」





             とりあえず。エヴァースノー・負傷者1名で2回戦進出。












             他の試合でも観戦しようと思っていたが、
             2回戦の相手が決まるまでそんなに時間がかからなかった。。。。。





             2回戦の相手のギルドとの戦闘方法決めで、プリッツが呼ばれる。


GM       「やはり、『ギル戦』って言うくらいなので、5vs5くらいがいいかと。」
プリッツ     「5人かぁ。。。。。私とウォレン・イェロン爺・ルドルフ・フレイオかぁ。」


             もしここで多数の負傷者を出すと、準決勝・決勝に影響がある。
             だが、『ギル戦』をしに来たわけであり、当然応じるのであった。



             2回戦。5vs5 に決定。



             5人のスキルを考え戦闘の作戦を考える。
             ウォレン・イェロンの動きをどう援護するか・・・・・。





             試合開始予定時間なのに、待合室にお呼びがかからない。。。。。





             気になったプリッツが武闘場の方へ行ってみた。


             係員同士がなにか、緊迫した表情で話をしている。

             が、プリッツに気づき、エヴァースノーの入場を伝える。

プリッツ    「(´・ω・`)?なんかあったのかな・・・・・。」


             何か不思議な空気の中、武闘場へと上がる。

             場内は変わらずの大歓声。


             プリッツ・ウォレン・イェロン・ルドルフ・フレイオに対峙する相手のギルド。

             屈強な狼、素早さそうなランサー、さっきからしゃべりまくってるアーチャー。
             なんか寝てない?って感じのビショップ。

ウォレン    「まぁ、、、なんとかなるな・・・・・。」
プリッツ    「あれ?GMさんがいない・・・・・。」


             さっきプリッツと打ち合わせをしたウィザードがいない。。。。。










































アチャ    「あ、すまん、ウチのGM腰痛で戦闘不能。」





















プリッツ   「ぇ━━(*´・д・)━━!!!











           対するギルド「オペレーション・ズー」棄権により、
       「エヴァー・スノー」2回戦突破。




           準決勝進出


ウォレン   「まぁ、無傷で進めたのはいいが、なんだこのカタルシスは・・・・・。」
ルドルフ   「少し楽しみだったんだが・・・・・。」



アチャ    「全くアイツは・・・・・。」
狼      「ま、まぁ、仕方ないですよ。。。」


           ランサーもつまらなさから、壁を高速で突付きまくってる。

イェロン   「あまり相手にしたくなかったのぅ・・・・。危ない危ない・・・・・。」


BIS     「ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ・・・・・。」










            そして、またすぐに準決勝の対戦相手を知る事となった。



            そう、ギルド戦の王者。
            99連勝目を上げた、「seven see (セブン・シー)」

            この大会は全て、1人づつで戦って来た。
            7人全員ほぼ無傷での準決勝進出となった。


プリッツ    「(´・ω・`;)なんかのマグレで負けてくれればよかったのに。」

ハインツ    「・・・・・・。」
イェロン    「まさか、ミハイルの息子と戦う事になろうとはな・・・・・。」
ハインツ    「悪いが、100連勝目、いただくぞ・・・・・。イェロン!!」
イェロン    「さて、それはどうかのぅ。」

ハインツ    「所詮は素人集団。」

イェロン    「誰かのさしがねで、出場させられ優勝狙いか・・・・・。
          哀れじゃのぅ・・・・・。」
ハインツ    「我等は任務を遂行するために存在する。
          邪魔をするなら、容赦はしない・・・・・。」

イェロン    「まぁ、やってみるがいい・・・・・。小僧。」

ハインツ    「戯言は終わってから聞こう・・・・・。」







            そして、準決勝に進む4チームが決まった。


            『ever snow(エヴァー・スノー)』 vs 『seven see(セブン・シー)』
            『climson red(クリムゾンレッド)』 vs 『破壊王朝(はかい・おうちょう)』



            ただ、準決勝は二時間後という事になった。
            名声にあやかりたいような冒険者が、ギルドに入れてもらおうとしたりしている。



            とくに、ミネルバとの対戦チームは、金の力で強い傭兵を雇い入れたりし、
            メンバーも初戦からかなり代わっているというチームである。

GM(破壊)  「我こそはseven seeに勝てるという猛者はおらぬか!?」
戦士      「俺も入れてくれ!!」

副(破壊)   「焦らなくても、試合直前まで受け付けるからいいぜ!!」






ミネルバ    「まぁ、そういうギルドもありなのかもしれないわね・・・・・。」
ジェイク     「´ρ`)y─┛~~ ソロ狩り目的だけのギルドも居るんだ、珍しくないだろう。」

カゲトラ    「ミネルバ殿の理想とは、かけ離れているだけでゴザろう。」
ミスティ    「ミネルバお姉ちゃんはもっともっと人数増やそうとか思てへんの?」

ミネルバ    「無駄に人数だけ増やしても仕方ないのですわ。」
ミスティ    「せやなぁ。。。。。」







            準決勝『climson red』 vs 『破壊王朝』


            ついに試合開始です。


            試合方法は 4vs4

            ただ、ミネルバたちには控えの選手が居ないので4人で戦うのに対し、
            破壊王朝は、8人をフルに交代させる事ができるのである。


ミスティ    「倍戦わなあかんねんな。。。。。」

ミネルバ   「総体力で見れば倍かもしれない、でもうまく弱点をついて
          早目に片付ければ、何も問題は無いわ。」
カゲトラ    「そうでゴザる。むしろ無尽蔵に出現する魔物の方がキツイでゴザる。」

ミスティ    「そういう問題かなぁ。。。。。」


ジェイク    「´ρ`)y─┛~~ ま、やるしか無いだろうな。」








             武闘場へと上がる4人。


プリッツ    「あ。おっぱい女の登場だ。ん?なんかプリンセスがいるけど、
          あの子供が新メンバーなのかな?」
ウォレン    「そうらしいな。。。。。」


プリッツ    「そういえば、重要な事思い出したんだけど。」
イェロン    「なんじゃ?」








































プリッツ    「ギルド『毒蜘蛛』の人たち、勝ちあがってないよね・・・・。」
フレイオ    「そういえば、なんかデカい口叩いてたけど、負けてるね。」








プリッツ    「(´・ω・`;)普通って二回戦であたって、毒とかで苦戦させるよねぇ。」
ルドルフ    「ま、、まぁ、いいではないか。」










           そういえばそうだったと思いつつ次回へ。

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