ST:25
「非冒険者ギルド」














           古都ブルンネンシュティグ
            「LV上げ手伝ってください。」というトンチンカンな叫びの多いなか、
            それでも親切な人が手伝ったりする。。。。。
            そんな人を「自分の強さを自慢したいんだよ。」などと言うが、
            「メインLV250です。」とか普通に言われるのが今のクオリティ。
            一年前とは違いますよ。。。。。



テイマー  「秘密ありませんか〜〜〜?」

ミスティ   「秘密は、わからないから秘密ちゃうんかなぁ。。。。。」

剣士    「アジトPTないですか〜〜〜?」


            かなりの人がごった返す。

ミスティ   「足ふまれたーーー。えいっ!!」






ゴチ


           POTを投げつけてるミスティ。


ランサー   「いったーーー。まてーそこの子供っ!!」
ミスティ    「(`∀´)逃げろっ。」





カゲトラ    「ぬぬ。見失った・・・・・でゴザる。」
ジェイク    「あっちだ。」
ミネルバ   「ちょっと、ドコへ行くのです?????」
ミスティ    「いいから、ついといでー。」



            ちょこちょこと人ごみを進み行くミスティ。
            古都の南側、ちょっと人も少なくなってきた建物についた。

ミスティ    「入ってきてええでー。」

ミネルバ   「こ、、ここは?」


            中に入った、数人の年配の人々が何か会議をしていた。


議長     「ん!? 会議中だぞ!!」

ミスティ   「何いうてんねん、お父ちゃん。うちも会議出なあかん言うたやろ?」
議長     「ミスティ!!おまえはどこに行っていたんだ!!
         それに、その冒険者は誰だ!!」

ミネルバ   「この、父親・・・・・・・・・。










































         標準語なんだ・・・・・。」



ミスティ   「あんな、ウチ思ってんけどな、今の問題はやはり冒険者に聞くのが一番ええと思うねん。
         それで今、助けてもろた冒険者の人に来てもらってんで。」
議長     「お、、おお。そうであったか、、、、うちの娘がお世話になりました。」
カゲトラ   「いやいや。」


老人     「おや?あなたがたは・・・・。」

カゲトラ   「おお!!ご老人!!お体は大丈夫でゴザるか?」
老人     「ええ、おかげさまで。」


        と、老人はこないだの状況を説明した。
        ミネルバたちは良識ある冒険者だと皆に伝えるためだ。


老人    「我々は、世界各国のアイテムギルドじゃ。。。。。
         冒険者の使うアイテムの販売・開発を手がけておる。」
ミスティ  「ウチのお姉ちゃんが、旅に出てしもーて、ウチが結局やることになってしもてん。」

議長    「で、ミスティおまえの考えはなんだ?」

ミスティ  「ウチの思う問題は、「冒険者は薬を持ち歩かなあかん」って事や。
        現にウチは薬で戦てんけど、ビンはやっぱ重いんやで。」
メンバA  「そうです、さらには古都も、「POTビン・ポイ捨て」に悩んでる始末。」
メンバB  「我等ブリッジヘッドでは、海に大量の空き瓶が流れ着く始末。」
メンバC  「割れた破片も危ないではないですか!!」

議長    「わかっておる。そこで私はスマグの魔法研究所に頼んで、
        POTの瓶を氷で作る事に成功した。」
メンバA  「それでは、溶けてしまうではないですか!!」

議長    「まぁ、聞け。そんな誰でも解る事を解決してないわけがない。
        さきほどからその花瓶置いてあるよな?実はそれがそうじゃ。」


        机に置いてある花瓶の瓶を取った。


メンバB  「た、、、たしかに、、、これは氷。」

議長    「POT瓶を、水の魔法で精製し、そこにOP「無限弾丸」を付加した。
        ビン自体を無限化したわけでなく、水の粒子に付加した。」
メンバC  「そ、、、そんな事が可能なのか・・・・・。」

議長    「無限弾丸はそもそも、放った矢と同じものを瞬時に練金精製するOPだ。
        それを水の粒子に組み込む事によって、可能とした。
        フタを開けると内部の効果が消え、数分でビンは溶ける。」


ミネルバ  「青い魔石・・・・・。いや、、、まさか・・・・・。」



メンバB  「ならば、POTの成分自体に無限を付加すれば!?」
議長    「バカもの。。。。。









































          それではPOTが売れんではないか。。。。。」


メンバB   「そ、そうですね。(汗)」

議長     「だが、このビンを使用すると、POT自体の値段が上がってしまう。。。。。
         結局、「捨てればいい。」と安いPOTをドンドン買ってしまう。」
老人     「なるほど、それで中身の効果を倍増し、ビンのコストを上乗せしたのが、
          フルポーション系というわけですな。。。。。」

議長     「ああ、そうだ。だが、アウグスタの情報では定価で買うものは少ないという。
         その生産に置いて、澄んだ鉱水を提供してくれるハノブの村長が、
         ハノブの平和を脅かす、ネクロマンサー集団討伐の褒美にサンプルを渡しており、
         それが大量に出回っている。。。。。」
老人     「ハノブの鉱水なしでは、POTの大量生産はできんからのぅ。」

カゲトラ    「なるほど。。。。。しかし各々方。
          拙者共は、治療薬も25回分を壷に入れて持ち歩くのもキツイのでゴザる。
          しかも、治療薬も何種類とあるでゴザる。
          かといって何にでも効くというを買えば、
          拙者共の路銀に影響があるでゴザる。」

老人     「そうなのじゃ。そこでワシは安くその効果を上げるのを発見したわけじゃ。」
メンバA   「そのコケを培養する土地を持ってはいかがですかな?」
老人     「それも視野に入れてはいるが、魔物や悪徳な冒険者の手から守るのも、
         また資金が必要ではないか・・・・・。」




         と、ミネルバたちが普段飲んでいるPOT1つにしても、
         彼らがそこまで考えて作ってるなどと考えてなかった。。。。。



メンバB   「瓶は溶かして使える。それを買い取るというのは?」

ジェイク   「死ぬか生きるかと言う状況で、
         その飲んだ瓶の事を考える余裕のない者もいるがな・・・・・。」
メンバB   「そうだよなぁ・・・・・。」

メンバC   「空瓶1000本集めたら、Uアイテムと交換とか!?
議長     「Uアイテム・・・・・。」

メンバA   「それをギルドでやってもらうのは?空き瓶集め専門シーフとか出て・・・・。」
メンバC   「よほどのUでないとやらないであろう・・・・・。」

老人     「それ目的で、無駄にPOTを買われ、中身捨てられるのも忍びない・・・・・。」


ミスティ   「うーーーん。でも、その瓶集めはええかもしれんでー。」
メンバB   「その景品に、ロトBOXとかどうですか!?
          ハズレも含めれば経費も抑えられ、、中身もそこそこ期待できる感じに。」
老人     「ロトBOXも、一部には不評じゃしのぅ・・・・・。」


ジェイク    「´ρ`)y─┛~~まぁ、ロトは別に買わなくてもいいものだしなぁ。」


         ミネルバたちの意見がほぼ冒険者代表のような意見で取り入れられた。

         やはり販売側のみの視点でしか見えてない部分が多かった。
         元冒険者のメンバーもいつしか利益というものに絡まっていた部分もあった。

メンバA   「私らも、あの冒険していた頃の何かを忘れてしまったのかもしれんなぁ・・・・・。」
メンバB   「そうかもしれん・・・・・。」

議長     「ミスティ、オマエはPOTの効果には詳しい、さらにそれを安価で生産できないか、
         色々検討してみよ。」
ミスティ   「ウ、、、、ウチは・・・・・。」


ミネルバ   「・・・・・・・・。」


         そして、一同はまたそれぞれの部へ戻っていく。

         ミスティの父である議長と薬師の老人だけが残っている。





         少し考え、ミネルバはミスティに耳打ちをした。



ミネルバ   「アナタ本当は解ってるんでしょう?姉の代わりなんかじゃなく、
          アナタのお父様は、アナタの能力をかってるって事。」
ミスティ    「(´・ω・`)・・・・・。解ってる・・・・・。」

ミネルバ   「アナタはただ、冒険に出たいだけなのでしょう?」
ミスティ    「(´・ω・`)ええやん・・・・・。」
ミネルバ   「アナタの一番やるべき事はなんだとお思いです?」
ミスティ    「(´・ω・`)・・・・・・・・。」








ミネルバ   「議長さん。わたくし達が、冒険者側の目で色々見てみたいと思います。」
議長     「うむ。そいつは助かるのぅ。」
ミスティ    「(´・ω・`)・・・・。」





























ミネルバ   「そして、わたくしはミスティを連れて行きたいと思いますわ。」




議長     「なんですと!?」
ミスティ    「(´・ω・`)えっ?」


         それを薬師の老人は悟ったのであろう。。。。。

老人     「そうですな。こちら側の人間が付いていけば色々と調査になるじゃろう。
         だが、我々アイテムギルドの者が行くわけにも行くまいて。
         ミスティなら、新しい薬草などの発見などもできるじゃろう。
         ミネルバ殿たちになら、ワシは安心して任せられますぞ。」
議長     「ぬぅ、、、、姉妹そろって・・・・・。」

老人     「それは血だと思うのじゃが・・・・・。」
議長     「ぬぬぬぬ・・・・・。」



ミネルバ   「よろしくて?議長さん。」

議長     「まぁ、、、アウグスタのセスタス伯爵の娘さんなら・・・・・。」
ミネルバ   「・・・・・・・・。え、ええ、任せてくださって良いですわ。」

ミスティ    「(´;ω;`)お姉ぢゃーーーーーーーーん゛!!



         ポーションプリンセス「ミスティ」がミネルバの仲間に加わった。



議長     「ミスティ、、、、その犬はなんなのだ?????」
ミスティ    「(´・ω・`)チョキーさんの犬。」

議長     「・・・・・。まぁ、、、新しいペットが欲しいと言ってたような気もするが・・・・。」


ミスティ   「よーし。最初のクエスト、いきなりクリアーだ!!
         行くでーーー。ミネルバお姉ちゃん。」
ミネルバ   「まったく、元気がよろしいこと・・・・・。」






         そして、ミスティはチョキーに会いに行くのである。














ミネルバ   「私もまた、お父様の「名」が無ければ・・・・・・。」
ジェイク    「´ρ`)y─┛~~ ふん、、だから今我々には目指す物があるだろう・・・・・。」
ミネルバ   「そ、、、そうでしたわっ!!
         行きますわよ!!カゲトラ!!ジェイク・・・・・・・・・・・・・ミスティ!!」

ミスティ    「(`・ω・´)ノ おー!!」




         新しき仲間「ミスティ」と共に、ミネルバたちは古都を後にした。。。。。







          まて次回。

inserted by FC2 system