ST:22
「チカラ」














            
            ネメシスに向かうフレイオ。


フレイオ     「アシャンさん、ココは僕が。」

アシャン     「アンタ、ホントにあのフーフーなのか・・・・・。(汗)」
プリッツ     「(´・ω・`)キャラ全然変わったねぇ。。。。。


アシャン     「プリッツ、、、アンタ後でたっぷり説教だからね。」
プリッツ     「(´・ω・`)はぃ。


            戦闘中に混乱するなど冒険者にあるまじき行為。
            後でのアシャンの説教を想像するだけで身が縮む。



ネメシス     「フン、、、、マスターバーストであろう?」

フレイオ     「さすが、知ってるか。。。」



ザヴロー     「な、、なんと、マスターバーストを使えるのか!?」
フィント      「マスターバースト・・・・。」

           マスターバースト:スキルをマスターするとその威力が増大する。
                 一般にはその称号を手に入れた時目覚める能力。



フレイオ     「フレイムストームのマスターバースト(MB)
           『サラマンダーストリーム』受けてみるかぃ?」

ザイン      「サ、、、、サラマンダーストリーム!?」


フレイオ     「アンタだって、まだマスターバーストは使用できないんじゃないか?」

ネメシス    「フン、、何も限界まで極めればいいものでもない。
          スキルは使い方だ。。。。。」


フレイオ    「いいさ。見せてやるよ。」


          フレイオの魔法力が上昇する。
          フォーベガーチャージである。

ネメシス    「外したら終わりだぞ。」

フレイオ    「・・・・・・・・・。」


ザヴロー    「なるほど、一撃の威力は凄まじいが、その後の魔法力が無くなる、
          もしくはしばらく魔法は使えない。(CPマイナス状態)」

フレイオ    「この範囲!この射程!!そしてこの属性!!
         僕が知る限り、最高の火炎魔法だ。」


ネメシス    「フン・・・・・。」


          ネメシスは自分にファイアーエンチャントと、トルネードシールドを唱えた。

フレイオ    「な、、何を?」


          ネメシスの思考がよくわからないが、フレイオは
          サラマンダーストリームを放った!!


フレイオ    「燃え尽きろ!!」



ザヴロー    「!!ま、、まさか。。。。。」


          フレイオの最大魔力での「サラマンダーストリーム」が放たれる!!

          轟炎が捕らえた、姿が儚く消えてゆく。。。。。



ザヴロー    「それじゃあ、ダメです。。。。。」

フレイオ     「なんだって!?」

ザヴロー    「ネメシスは、あの2つの魔法に、恐らくウォーターキャノンを使用し、
           『蒸気』の気流を作りあげた・・・・・。』
フレイオ     「まさか、、、、じゃあ、今の・・・・・・・。」
ザヴロー    「ええ、、、、幻影です。。。。。」


          ネメシスは『陽炎』を作り出し、目標を見誤らせたのである。


ネメシス    「フン、、、、もう、オマエに利用価値は無い。」




          ネメシスはすでに後ろに廻っていた。。。

ネメシス    「オマエを倒すのに、炎は少しで充分だ・・・・・。
          私の魔力(ステで言う知識)があれば、ファイアーボルトでさえ、必殺となる。」



          ネメシスはファイアーボルトを連射した。

フレイオ    「!!」




          発射された、FVは何者かの身体に突き刺さり消滅する。


ネメシス    「無駄な事を・・・・・。」



フィント     「炎の精霊を召喚し、炎の元素を吸い取らせた・・・・・。


ザヴロー    「なるほど・・・・・。サマナーか。。。。。
           アシャンさん、、、、ここは撤退しましょう。」
アシャン    「ああ、そうだね。。。。。」


ネメシス    「おっと、、、、、用の無い人形は始末しないとな。。。。。」


          今度は、さっきの数倍の数のFVを連射した。
          範囲的にも精霊だけで防げるものでもない。




          フレイオの周りを盾が廻っていた。。。。。



ネメシス    「シマーリングシールド・・・・・・。」


          ザインのスキル『シマーリングシールド』の盾がフレイオの廻りをガードする。


ザイン     「なんだか、よくわかんないけど、アイツが悪人だってのは解る。
           ここは防ぐから、その間に帰還の巻物を!!」
アシャン    「よし!!」




ネメシス    「邪魔をするな!!『ライトニングサンダー』!!」



          辺りを高LVの雷撃が包む。


ザヴロー    「まずい、、、、、麻痺してしまっては、、、、、、。」



ザイン      「だ、、、大丈夫だ、、、ここからは、、、『引き受けた』!!」



          ザインのデュエリングで、全ての攻撃の対象を自分に向けた。


プリッツ     「そ、、そんな事をしたら!!」


アシャン     「プリッツ!!いくよ!!」











          アシャンの広げたスクロールが、全員を古都のはずれに移動させた。。。。。



          古都に降り立った彼らの中にザインの姿は無かった・・・・・。




プリッツ     「ザインさん。。。。。」

アシャン     「どうしていつも、、アタシは無力なんだ・・・・・。」
プリッツ     「・・・・・・・・。」

フィント     「悪いけど、、、、私はここで失礼するよ。。。。。
          とてもじゃないけど、手に負えない・・・・・。」
ザヴロー    「ええ、わざわざ危険な事に身を落とす事もありません・・・・・。」

プリッツ     「・・・・・・。」


          プリッツは何も言えなかった。。。。。
          皆でやればなんとかなるとか言いたかったけど、
          恐怖を覚えそうな自分、無力さを感じる自分、勇気の無い自分も
          どこまでできるか不安であった。。。。。



アシャン     「力を付けないと、できることもできやしない。。。。。」
プリッツ     「(´;ω;`)うん。。。。。」

ザヴロー    「なぜ、、、アナタは1人で背負うのですか?」

アシャン     「え?」

ザヴロー    「あのバリアートでの事件の生存した二人かもしれませんが、
          私は、アナタの言う「力」が違う方向を向いてる気がしますよ。」
アシャン    「どういう意味だぃ?」


ザヴロー    「そうですね、アナタの言う強さで言うなら、『私の方が弱い』。
          では、アナタと私が戦ったとして、アナタは私に絶対勝てるでしょうか?」
アシャン    「・・・・・。」

ザヴロー    「解ってるはずです。。。。。強さ・力と言うのは、スキルやLVでは無いんです。
           私は、アナタがすでに持ってる『チカラ』、まだまだ戸棚な奥に仕舞ってる。
           そう見えて仕方がありません。。。。。」



          ザヴローはコートを翻し、一歩進んだ。


ザヴロー    「ああ、そうです。。。。。ご協力、ありがとうございました。。。。。
           私もこの件、上司に報告しないといけないものでして・・・・・。フフフ
           では失礼します。。。。。」

プリッツ    「お疲れ様でした〜。」
アシャン    「お疲れ・・・・・。」




          少し離れて、立ち止まった。。。。。


ザヴロー    「あ、そうだアシャンティさん。また今度、お茶でもしましょう。」
アシャン    「何をバカな・・・・・。」


ザヴロー    「私最近、考えてる事を『独り言でブツブツ言ってしまう』んですよねぇ。
          そんな私を見たら、止めていただけますか?
          捜査の内容を独り言で話すのはマズイですからね。。。。。」
アシャン    「アンタ・・・・・。」





          ザヴローの言う意味を理解したアシャンだった。


アシャン    「ありがとな。。。。。」


ザヴロー    「次こそ見せてもらえると思います。。。。。その『チカラ』を。
          アナタがたの『チカラ』を。。。。。」












プリッツ    「(´・ω・`)・・・・・。」

アシャン    「・・・・・・。」



          アシャンはそっと空を見上げ、少し引き出したように笑った。

          自分の中の何かが取れた気がした。


アシャン    「さて、プリッツ。アシャン様の説教会といくか?」
プリッツ    「(´;ω;`)お手柔らかに、御願いします。。。。。」












           ちょっと凹んだプリッツだったけど、
           その後、古都のケーキバイキングに連れて行ってもらってご機嫌でした。










































プリッツ    「ケーキバイキング儲からないような気がしたけど・・・・・










































           ケーキ『無限弾丸』だったのか。。。。。」










           ありえないOPを耳にして、次回へ。

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