ST:21
「炎の使徒」














            燃えさかる火炎フレイムストームを使うローブ男。
            アシャンは炎の中を斬り進む。


ローブ男    「感じるよ、キミの中の炎の元素を。
          だけど僕の炎はそれすらも凌駕する。。。。。」

アシャン    「なるほどね、、、、なんかおかしいと思ってたけど、
          アンタ、『炎属性の弱化』能力だね。。。。。」


           最初はローブの中にアヴァロが居るのかと思っていたアシャンだったが、
           相手に眠る炎の属性をその身で感じ取った。


ローブ男    「さすがだね。ま、ブローチも1つ装備させてもらってるけどね。」



            炎の風vs炎の爪であろうか。
            そこまでの火抵抗を持たないアシャン、
            爪の直撃に耐えうる守備力を持たないローブの男。

            一向に決着は着かない。


フェドル     「ええええい!!何をしておる!!」


            痺れを切らしたフェドルが盾を構えた!!

            地面をターンアンデッドの風が走る。


アシャン     「!!」


            その風に冷気が乗っていた。
            アシャンの足が地面に凍りつく。

アシャン     「しまった!!動けない!!」

            ファイアーオーブで溶かす余裕は無い。



ローブ男     「悪いね。決めさせてもらうよ!!」


            空中からのその爆炎がアシャンを包んだ。


ザヴロー     「この火力の直撃はマズイ!!」

            だが、ザヴロー・ザイン共に近づけるものでもない。


            フレイムストームがアシャンを包む。
            すさまじい爆炎が引いた。





プリッツ      「2vs1はズルいんじゃないの?」


            プリッツが前に立ちはだかっていた。

            手を翳しているだけなのに、火のダメージを受けていない。


プリッツ      「(`・ω・´)へへーーーん。


ローブ男     「その指輪は!? 火属性吸収!?」


            以前、ここで見逃したフーフーがくれたセッティングリングである。
            火のダメージを逆に吸収してしまうシロモノだった。


ローブ男     「あの指輪・・・・・・。」



            ローブ男はプリッツへと走る。


アシャン     「マズイ!!プリッツ!!その指輪を取られるな!!
           アイツがそれを装備したら、無敵になる。」

            アシャンが間に割って入る。

            だが、横からフェドルも近づいていた。。。。。

フェドル     「オマエはここで死ね!!」
アシャン     「氷のハンマー!?」


            氷で作ったハンマーを手にしていた。


ローブ男     「テレポーテーション!!」


            次の瞬間アシャンを飛び越え、プリッツの前に居た。

            スグにプリッツのその指輪を奪った。。。。

アシャン     「な、、、、、早い!!」


            気を取られたすきに、フェドルのハンマーがアシャンを襲う。
            とっさにガードをする。

フェドル     「無駄だ!!全てを凍らせる・・・・・。」

            ガードした腕が凍っていく。
アシャン    「うう、、、、、、。」


プリッツ     「((((;゜Д゜))))えっと、えっと、、、どうしよ。」

            戦闘経験の浅いプリッツは混乱している。


ローブ男    「コレだ!!この指輪だ!!なるほど・・・・・。」

アシャン     「ヤバイ、、、、、、凍ってしまう・・・・・。プリッツ!!」
プリッツ     「((((;゜Д゜))))えっと、、えっと。あたふたあたふた。」



ローブ男    「最高放出!!フレイムストーム!!」
プリッツ     「((((;゜Д゜))))うわあああああああああ!!」




























            カシャーン。






イェロン    「お。湯のみが割れた・・・・・。
          火抵抗じゃ意味がないのかのぅ。。。。。
          いや、お湯だから、水抵抗・・・・・。」


          アリアンで留守番をしているイェロン爺。

イェロン    「しかし、このOPはややこしいの。
          ウィザードじゃなくてよかったのぅ。。。。。」

          何か付加効果の本でも読んでいるのであろう。



イェロン    「さて、ワシも何かしないとのう。。。。。
          ギル戦メイン戦力にされそうじゃしの。。。。。
          ふーーー。久々じゃ。。。。。」


          と、アリアンの街へ繰り出す。
          露店がブローチを販売していた。


イェロン    「アレを20個ほどマントにつけたら、どうなるのじゃろう。。。。。
         軍隊の勲章みたいでいいかものぅ。。。。。」

店主     「お、ギルメン用にブローチかぃ?爺さん。」
イェロン    「もっとスゴイのは無いのか?(笑)」

店主     「なんでも最近、全ての魔法力を強化するブローチ、
         『魔導王の眼』でもあったら、一生喰うのに困らないけどな。(笑)」

イェロン   「ユニークアイテムかぁ。。。。。そういえば銀行にまだあったかのぅ。」


         『魔導王の眼』=全ての魔法を80%強化するUブローチ。
          (*ゲーム内には存在しません。
















            また吹き荒れた凄まじい爆炎。

            吹き飛ばされ燃えさかる。。。。。

            炎に包まれ、転げまわる。


プリッツ    「((((;゜Д゜))))あうあうあう・・・・・。」


ザヴロー   「な、、、、、なんと。。。。。」


            地面を転げ廻り、火をなんとか消す。


            そして立ち上がった。。。。。




フェドル    「どういうつもりだ!!てめぇ!!」




            なんと、ローブ男が焼き尽くしたのはフェドルだった。












ローブ男   「見つけたのさ、自分の道を。」

アシャン   「どういう事だ!?」



プリッツ    「((((;゜Д゜))))!?なななななななんで?」

           プリッツはすでに混乱している。
           フィント、ザイン、ザヴローは全く理解できていない。


ローブ男   「覚えてないかな?その指輪は僕があげたものだ・・・・・。」
プリッツ    「((((;゜Д゜))))えーー!?


          そう、あのフーフーだったのである。(第5話参照)


ネメシス   「どういうつもりだ、、、フレイオ。
         フーフーだったオマエをそこまで進化させたのは誰だと思っている。」


          偶然にも、ネメシスが赤石の魔力の媒体に選んだのがあのフーフーである。
          おそらく人間と合成するカタチになったのであろうか。
          その際にフーフーの記憶は失っていたのである。

          プリッツ達を見ても思い出すほどではなかった。


フレイオ   「ネメシスさん、確かにアンタに感謝はしている。。。。。
        だが、今この指輪に眠るOPで全てを思い出した以上、
        僕は自分の道を行く。。。。。」
ネメシス   「価値の無い人形に、用は無いな。。。。。」



フレイオ   「たとえアンタでも、この僕の最大魔法を受けて無事でいられるかな?」

アシャン   「おい、、、、どういう事だ。オマエ、あの時のフーフーなのか!?」
フレイオ   「そうさ。。。本当に人間になった時のために、この指輪に強い記憶を込めていたのさ。」

アシャン   「ど、、、どんな賢いフーフーだったんだよ。。。。。」


フレイオ   「ま、おかげでここに居られるんだからいいだろう?」
アシャン   「とりあえず、信用してやるよ。」
プリッツ   「((((;゜Д゜))))!?



ザヴロー   「話が半分しか、見えませんね。。。。。」
アシャン   「ザヴローさん、後で話す。まぁ、今はコイツは味方だよ。」





フレイオ   「ネメシスさん、僕の最強魔法。受けきったらアンタの勝ちだ。」
ネメシス   「フン、、、、たかが炎。我が身体に効くと思っているのか!?」

         フレイオはチャージングでCPをためる。



フレイオ   「おっと、元フーフーだからって、炎と限るかな?」
ネメシス   「面白い。やってみるがいい!!」



















         いきなり仲間になった、元フーフーのフレイオ。

         謎の奥義を残し、次回。

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