ST:18
「至極監獄大探索」









         アシャンティは、古都に来ていた。。。

         あの時、アヴァロはこの街で何かあったはず・・・・・。

         そして、あの赤い石がアヴァロに異変を起こした。。。。。

         その謎を解くカギは「古都周辺」「オート監獄」だと的を絞ってみた。



アシャン    「オート監獄には何かある・・・・・赤石の謎はそこにある。」


         だが、ネメシスの組織かどうかも解らないが、赤石の謎を解明する集団が居ることは
         確かであり、表立って行動するのはよくないと考えたアシャンはクエスト遂行のついでに
         オート監獄へ向かう事にした。


アシャン    「『炎の悪魔』・・・・・。フーフーの炎袋を持ってくるやつか・・・・・。
          あとは、インベナムテイルの毒袋を持ってくる『解毒剤』のクエストか。。。」

         クエストの依頼者を探す。


ランサー    「PT入ってくれませんか?」
アシャン    「ん?アタシ? 悪いねぇ、ちょっとヒマがないからね。」
ランサー    「そうですか・・・・・。」


          この街は冒険の初心者も多く、強そうな冒険者にPT依頼をする者も多い。


          アシャンは自分のやるべきその2つのクエストを受け、古都を後にする。



         森を突きぬけ、監獄へ向かう。。。。。


アシャン    「なんか、四足歩行にも慣れてしまったな・・・・・。
          もし、人間に戻れても大変かもなぁ・・・・・。」



         ふと、監獄の北西に何か建物が見える。。。


アシャン    「ん?こんなとこにあんなのあったかな?」



         近づいてみると教会である。。。


         そう、以前アヴァロが訪れた教会である。



         白い服の牧師が外の花に水を撒いていた。


アシャン    「牧師さん、こんな森の奥で人は来るのかぃ?」

牧師      「アナタが来たではありませんか。全ては神の意思です。
          全ては運命です。。。。。アナタが赤き呪いに侵されているのも運命です。。。。。」

アシャン    「!! アンタ、、、、、何者だぃ?
          牧師が白い服ってのも、変だな。。。。。」
牧師      「私はただの神に仕える者ですよ・・・・・。
          アナタがたとは、信仰する神が違いますが・・・・・。」


          と、アシャンの廻りを囲むモンスター。

          骸骨やゾンビなどのアンデッドモンスターである。

アシャン    「なるほど、、、、、死人使い(ネクロマンサー)か・・・・・。」

牧師      「アナタの身体も捧げるのです・・・・・。神に!!」


          襲い掛かるアンデッド。
          なぎ払うアシャン、それでいつつその場を退散する。


          結局、オート監獄へ逃げ込む事になる。

アシャン    「どうやら、確実に目を付けられてるようだね。。。。。
          この『狼』の力に何かあるな・・・・・。」


          狼に変身する力を持つウィザードは魔法都市「スマグ」で生まれたのがほぼ全てである。
          (公式設定)
          だが、アシャンティは違う。
          
          元々普通の人間であったのだが、謎の赤い石の光を浴びた時から
          その姿が異変を起こし、狼になってしまったのである。
          彼女自身ウィザードではあったが、まだ能力的にはそんなに開花はしていなかった。。。

          ただ、彼女の生まれた町「バリアート」に訪れた1人の冒険者がその運命を変えた。

          町には狼と化した人が次々と町を破壊していった。。。。。

          アシャンティが気絶から目覚めた時は変わり果てた町と、
          変わり果てた両親の姿、変わり果てた自分の姿であった。。。。。

          二度と目の覚めない両親の前に、自分でも驚くほど冷静に「赤き石の冒険者」を
          探し出そうと決めたのである。。。。。


          バリアートを後にする時、同じく生き残った同郷のアヴァロと共に旅に出た。
          アシャンティが他の者よりアヴァロを気遣う理由はそこにあった。


アシャン    「怪しすぎる。。。。。しかし、私だけでは苦しいな。。。。。」

          と、肩を叩かれる。

          アシャンは身を翻し、両手の爪を構えた。

プリッツ    「アシャン姉。。。。。(´・ω・`)私だよぅ。」
アシャン    「驚かせるんじゃないよ・・・・・。って、なんだってこんなとこに?」

プリッツ    「話せば長くなるんだけど、すっごぃ天使さんが、ここのクエストがいいよ。って
          ココまで送ってくれたから、また来ちゃったワケなんだけど。」
アシャン    「アンタ1人かぃ? ん?そちらは、、ウィザード?」

          後ろに黒いコートの男が居た。
          アシャンよりも年上であろう。

ウィズ     「フフフフ。お初にお目にかかります。えーー、ワタクシ、ザヴローと申します。
          えーー、同じギルドの方ですか?」
アシャン   「ギルドがまだできてないけど。」
ザヴロー   「おっと、そうでしたか、これは失礼しました。フフフフ。」

プリッツ    「なんでも、『解毒剤』のクエストをやりたいんだってさ。」
アシャン    「なるほど、『炎の悪魔』とのクエね。」

ザヴロー   「あー、いえ、、、実はワタクシ、、、、、スマグの刑事をやっておりまして、、、、、。
          とある事件のために、、、、、この解毒剤が必要なんですよ。フフフフフ。
          で、ワタクシですね、戦闘とか魔法がほとんどできないんですよ、
          お恥ずかしい話。。。。。そこでプリッツさんに動向してもらったと言うワケです。ハイ。」
アシャン    「なんて不安な同行者を・・・・・。」


プリッツ    「って、どうやって戦うの!?」
ザヴロー    「ワタクシ、頭を使う事は得意なんですが、、、、、。どうも戦闘というものが苦手で。。。。。」

          本当の「知識」「知恵」キャラのようだ。

ザヴロー   「本当に多少しか使えないんで。。。。。お手数おかけします。。。。。
          あ、称号「錬金術師」は持ってますので、いらないアイテムありましたら、
          金に換えてしまいますので、遠慮なく言ってください。。。。。」

          (*称号「錬金術師」は、ゲームでは「魔法ダメージ2%UP」です。)


ザヴロー   「で、、えー、、、、と。」

アシャン   「ああ、アタシはアシャンティ。アシャンでいいよ。」


ザヴロー   「アシャンさん、、、アナタ先ほどから後ろを気にされてますが、、、、、。
          誰かに追われてるんでしょうか?」
アシャン   「ああ。」


          と、アシャンは教会の事などをプリッツに話した。
          まだ正体の知れないザヴローだが、話した所で問題の無い部分を話した。


ザヴロー   「なるほど、アナタも『赤い石の惨劇』の被害者の方でしたか、、、、、。」
プリッツ    「なにそれ?」

ザヴロー   「バリアートで起きた事件の事です。。。。。」


          アシャンの表情が変わったのを、ザヴローは見逃さなかった。

ザヴロー   「おっと、その話はここまでにして、、、、、。
         その教会、、、きっと『地下墓地』があるのでしょう。」
プリッツ    「なんで?」

アシャン   「あの死人の数はおかしい。。。。。」
ザヴロー   「そうですね。恐らく、『バインダーの音叉』、ええ、あの井戸の地下です。
         あそこと繋がってるのは、確実でしょう。
         さらに、位置的に言えば、怪しいのは・・・・・・。」

アシャン   「オート監獄・・・・・。」

ザヴロー   「ハイ。。。。。」


          とりあえず、三人でオート監獄へと入った。

ザヴロー   「えー、解ってると思いますが、アシャンさん。アナタ恐らく動向を探られてますね。
         ここは1つ、えー、我々のクエストを手伝ってるフリをしておいたほうが得策かと思います。ハイ。」
アシャン   「ま、アタシもクエだしね。」




          元監獄であったらしく、それらしい設備が多々ある。。。。。
          なぜかはしゃぐプリッツ。
          ザヴローはMAPを広げて確認している。

プリッツ   「愛し合う〜〜♪ふた〜〜り、いつの時ぃ〜も〜〜〜♪
         んっん、ぇぃ! んっん、ぇぃ! 愛し合う〜〜〜♪

ザヴロー   「その歌を口ずさむのに、その部分を口ずさむ人は、余りいないですねぇ。。。」
アシャン   「プリッツ、なんだって、そんなはしゃいでるんだ?」

プリッツ   「ここでアシャン姉と会ったんだよね。」
アシャン   「そういえばそうだね。なだか、結構昔のような気がするねぇ。」


          と、1人の剣士が話しかけてきた。

剣士     「お?アナタがたは、狩りですか?クエですか?」

ザヴロー   「えーーと、我々はですね、『炎の悪魔』と、『解毒剤』この2つのクエストを
         今からやるところなんですよ、ハイ。」

剣士     「なんだったら、前衛やってもいいですよ。私も経験積みに来ただけですし。」

          相談の結果。
          まぁ、それならどちらもおいしいだろうって事でOKしてみる。

プリッツ   「(^ー^*)おー。心強いですね〜〜。私プリッツよろしくね。」
剣士     「僕はザインです。よろしく。」


          と、簡単な自己紹介をした。
          ザインは1人で旅をしている剣士で、特にクエストとかも気にしてないようだ。

          だが、、世界を廻ってるらしく、
          クエに詳しいって事で早速ザインの案内のもと2階へ行く。



          このクエの標的はインベナムテイルと、フーフーである。
          その両方が生息する場所がココにあるらしい。

ザイン    「この階に、その両方のモンスターがいるんだよ。」
アシャン   「らしいねぇ。でも、人がいやしないか?」


          向こうの方で誰かが戦っているようだ。

ザイン    「狩りならば、譲ってもらうように言うよ。」

          と、そのPTの方へ行ったザイン。

          少し話をしているようだが、スグに戻って来た。


ザイン    「なんか、向こうもクエらしい。。。。。他の場所を探すか。」


テイマー   「アイツら、多分。狩りだよ。。。。。クエストって偽ってずっと狩ってる。
          私もクエストなんだけど、他の場所もあいてないよ。」

          入り口の横に座ってるテイマーが話しかけてきた。
          何か屈強そうなガイコツを連れている。

ザイン    「なんだって?????」
プリッツ   「なんてやつら・・・・・。」

テイマー   「私も早くクエストやりたいんだけどね。。。」
ザヴロー   「なんでしたら、アナタもご一緒しませんか?」
テイマー   「いいの?」

ザヴロー   「もちろんです。優先順番はアナタが先なので、援護しますよ。」
テイマー   「OK〜〜〜。んじゃその後、私も手伝うよ。」


           そして、テイマーのフィントが仲間になった。


プリッツ    「((((;゜Д゜))))ガ、、、、ガイコツさんよろしくね・・・・・。」
フィント    「あっはっはっは。噛みついたりしないから。(笑)」

ザヴロー   「しかし、よくこのような恐そうなパートナーを・・・・・。」
フィント    「いい用心棒でしょ?(笑)」
プリッツ    「(`・ω・´)名前は?」

フィント    「え?無いよ。」

プリッツ   「(´・ω・`)それはかわいそうだよぅ。」
フィント    「(´・ω・`)そか。。。いつも、「行け!!」とかしか言わない。」

プリッツ   「(`・ω・´)よし、私が名前を考える。」
フィント    「舌噛みそうなのはカンベンしてね。(笑)」



          と、火炎弾が飛んで来た!!


フィント    「危ないねぇ。。。。。」
プリッツ    「お。フーフーだ!!」

ザイン     「いや、、、アレはブレイジャーだ!!」

アシャン    「さっきから思うんだけど、、、、フーフーとサソリ独占してるのって、
          同じ仲間じゃないのか????? ブレイジャーやシーフだけ、
          こっちに誘導してるのは気のせいか?」



          なんと、その一味はクエストの狩場を独占し満足に浸る集団だった。

          ただ人を困らせる事だけを目的としていた。

ザイン     「とりあえず、このブレイジャーだけ倒しておこうか・・・・・。」

プリッツ    「よーーし。行けーーーー!!『バオバオ』〜〜!!」
ザヴロー   「プリッツさん、アナタが命令してどうするんですか。。。。。」


フィント     「ちょっと待って!!名前に対してのツッコミは無し!?」
アシャン    「プリッツ・・・・・センス無いな・・・・。」

ザイン     「そうですか?結構いいかと。(笑)」


フィント     「えーーーーーい!!バオバオー!!攻撃だ!!(ヤケクソ)」













          炎を吐き散らすブレイジャーvs 5人。

          さぁ、プリッツ・アシャン以外の3人の実力はいかに!?



          まて次回。

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