ST:14
「右の魂、左の刃」











        現れた男。その名はグレッグ。



ウォレン  「なるほど。オマエが元凶か。。。。。悪いが始末させてもらうぞ。」

グレッグ  「相手のチカラを見抜くのも、実力のウチだぞ!!」


        レインの支援を貰い、ウォレンとヒルダが分かれる。

        両側からのダーティフィーバー&マシーンアロー。

        グレッグの実力が解らないので、とりあえず遠隔。

グレッグ  「効かぬな。。。。。」

ウォレン  「ちっ、やるしか無いか。。。。。」
        ウォレンは分身をして特攻する。
        三連脚である!!

グレッグ  「全然効かぬな。」

        グレッグは2人の攻撃をものともしない。



        ところが少し様子がおかしくなった。

グレッグ  「!!こ、、、これは。。。。。」

ウォレン  「さっき投げたナイフに「ポイゾネスダガー」を混ぜておいた。。。。。
       こんな単純な事にかかるとは、オマエも大した事はないな。」


グレッグ  「面白い。こちらも応援を呼ばせてもらうぞ。」

       奥の扉が開き、数人の戦士が現れた。

       さっきの部屋のやつらだ。。。


ヒルダ   「お兄様!!」
ウォレン  「!!」

       本来、身内がいると解ると人質にも成りかねないと言う状況なのに、
       なぜそれを明かすのか。とも思ったが、自分の身内を心配するのは当然であり、
       仕方ない事だろうとウォレンは思った。

       だが、それが必ず状況を悪化させると判断した。


グレッグ  「ほぅ。この中にオマエの兄がいるのか。
        ならば、兄にオマエを殺させるのもいいだろう。。。。。
        すでに洗脳済みだしな。。。。。」
ヒルダ   「なんて事を!!」

レイン   「安心しな。その解毒剤で、戻るよ。」
ヒルダ   「本当ですか!?」

レイン   「ああ、結構ここでは情報知ってるからね。」


グレッグ  「ほう、解毒剤を持ってきていたか。
       厄介な事になりそうだな。。。。。さらに解放するか。。。。。」


       奥の部屋の扉が開いた。

       白いタコのようなモンスターの足が見えた。

ウォレン  「!!ま、、、まさか、ホワイトシャドウか!?」


       そのモンスターの姿が見えたと思ったや否や、
       白い光線が放たれた!!


       戦士たち数人を貫き、ウォレンもギリギリでかわす。

ウォレン  「ヤバイ、アイツをなんとかしねぇと。」

        ウォレンはそのモンスターに攻撃を加える。
        光線を全て交わし、敵を奥へと誘う。


        少しして、ウォレンだけ戻って来た。


        その間にグレッグはヒルダを攻撃しようとする。
        必死に身を護るヒルダ。

        回復しようとしてるレインが標的となった。

グレッグ  「まずは、オマエか。」


        そこへウォレンが後ろから追撃!!
ウォレン  「オマエの相手は俺だろう?それとも、サシじゃ勝負できねぇか?」

グレッグ  「いいだろう。。。。。」
ウォレン  「ヒルダ!!解毒剤をなんとかいけるか?
        レイン、まだ動ける洗脳者からヒルダを護れ。」

ヒルダ   「やってみる・・・・。」

        ほとんどの戦士は、光線に打ち抜かれ動けない。
        その間に全員に解毒剤を飲ませてしまおうと言うのだ。


        解毒剤を飲ませると、戦士たちは倒れた。

レイン    「これで、目が覚めた時は元に戻ってるはずだよ。」
ヒルダ   「なら、あとはグレッグだけですね。」


ウォレン  「こいつは、俺がやる!!」

        ウォレンの連撃がグレッグに炸裂する。
        効いてないとは言いつつも、確実に体力を奪われている。


        そして、ウォレンの急所突きが、ノドを突いた!!
        グレッグがその場に倒れこむ。

        ウォレンはすぐにロープで縛り上げる。


グレッグ   「くっ・・・・。」

ウォレン   「フン、、口のわりに大した事ないな。」
グレッグ   「ククククククク・・・・・。」
ウォレン   「何がおかしい。」

グレッグ   「本当にその薬で、目が覚めるとでも?」

ウォレン   「何だと!!」

グレッグ   「そんなものを、私があんな部屋に無造作に置くと思うのか?
         オマエたちの動きは全て見ておったわ。」
ウォレン   「ならば、本当の解毒剤を出せ。さもなくばオマエもココで終わりだ。」

        ウォレンはダガーを突き立てる。

グレッグ   「グッ!!キ、、貴様。」
レイン    「そこの奥に箱があるはず。その中。」

        と、レインが

ヒルダ    「これね。。。。。」

ウォレン   「待て!!ヒルダ!!開けるな!!」


        ウォレンがヒルダの元に走ったが、ヒルダは箱に触れていた。

        エクスプロージョントラップ!!


        爆発が起こった。
        ウォレンはなんとかヒルダを抱え逃げた。
        だが、負傷をおった。。。





ウォレン   「危なかった・・・・・。」

        そして、ウォレンはグレッグの方を見た。



ウォレン   「やはりな。レイン、オマエもソイツの仲間だろう。」

レイン    「気づいていたのかぃ?」


        レインは、グレッグのロープを解いていた。

グレッグ   「クックックック。これで形勢逆転か?」

ヒルダ    「な、、、、なんてこと。」


レイン    「いつ気づいた?」


ウォレン   「簡単な事。「あいつらイイやつだった。」と過去形だった事。
        開錠が必要なここにカギも持たず単独で来ている事。
        そして、俺らが解毒剤を持ってるとなぜ知っている?」
レイン    「抜け目ない男だね。。。。。」


        負傷を追ったウォレンにフルヒールを浴びたグレッグが寄る。

ウォレン   「マズイな、、、、、ヒルダ、逃げるぞ。。。。。」
ヒルダ    「でも、お兄様が。」
ウォレン   「アイツが・・・・・動き出す。」
ヒルダ    「アイツ・・・・・?」


        ウォレンに殴りかかろうとしたグレッグが後ろを振り向いた。



グレッグ   「!!」

        グレッグが気づいた瞬間に、光線が飛んで来た!!


グレッグ   「倒したんじゃないのか・・・・・。」

ウォレン   「ブービートラップで足止めしていただけだ。
        やはり、オマエを「仲間」と認識してるわけじゃなく、
        無差別に攻撃してるだけか・・・・・。」

        そして、グレッグの存在を認識し、近づいてくる。
        光線を連続で発射している。

グレッグ   「オマエ、囮になれ!!」


        グレッグが、レインを突き飛ばす。

レイン     「な、、、、何を!!」

ウォレン    「な、、なんてやつだ!!」


         そして、光線が発射された!!

         数発の光線が身体を貫いた。。。。。
         そして、その場に倒れた。。。。。



ウォレン    「!!」

レイン     「な、、、、、なぜ。。。。。」










































レイン    「なぜ、私を助けた!!」
ウォレン   「ヒルダ!!


        レインをさらに突き飛ばしたのはヒルダだった。。。。。


グレッグ   「愚かな女だな。クックックックック。
        今まで騙されていた女を助けるとは、全く理解し難いな。」


レイン     「くっ、、、、ここにいても・・・・・。」

ウォレン    「お、、おい!!」

        なんと、レインはどこかへワープしてしまった。
        おそらく、帰還の巻物を使ったのであろう。


ウォレン    「許さねぇえええええ!!
グレッグ    「叫んだところで、何も変わらない。次に貫かれるのはオマエだ。」


        ウォレンは走った!!

グレッグ    「光線の方が、早いんじゃあないか?クックックック。」


        次の瞬間、グレッグが蒼き炎に包まれた。


グレッグ    「な、、、、なんだこれは!?」


        なんと、自分だけでなく、燃えさかり断末魔の叫びを上げる魔物の姿もあった。


グレッグ    「いったい、、、、なにが。。。。。」


ウォレン    「そのまま・・・・・・消えろ・・・・・。」



        ウォレンはヒルダを抱き起こす。


ヒルダ     「ウォレンさん・・・・・お兄様・・・・は?」
ウォレン    「光線で撃たれているが、大丈夫だろう。」
ヒルダ     「フェニックスのイヤリングが・・・・・無い・・・・・。」
ウォレン    「こんな時に何を!!」

        ヒルダのイヤリングが片方なかった。。。。。


ヒルダ     「あれが2つそ・・・・・ろっていれば、どんな傷も・・・・・。
         参ったなぁ・・・・・。」
ウォレン    「すぐに探してくる!!」







ヒルダ     「ウォレンさん・・・・。」




        ウォレンは今まで来た道を走った。
        シーフとしての感覚を全て研ぎ澄ました。




        そして、フェニックスのイヤリングを見つけた。










        すぐにヒルダの元へと戻ったが、そこにヒルダの姿はなかった。。。。。

        倒れた冒険者の姿も・・・・・・。


        


ウォレン    「シーフと武闘家、、、、どちらかの能力でいいって事はなかったわけか、
         俺の中に目覚める能力なら、それを受け入れればよかったのか・・・・・。」



         シーフ・武道家共に目覚めていく中で、ウォレンは複雑だった。

         武道家として目覚めようとここにきて、シーフとして能力が開花し、
         そして今、武道家最強のスキルを身につけてしまった。
         そう「烈風撃」である。


ウォレン    「ならば、、、、なぜ、、もっと早く・・・・・・。」





         洞窟を離れ、古都に向かうウォレン。









         そして後日。





















アーチャー   「ウォレンさんのように、鍵あけと、火力両方兼ね備えた人がいると助かりますよ。」
ウォレン    「ま、俺は両立するつもりなんでな。。。。。」

ウィズ     「へぇ、キツイ道を選んだんですね。」
ウォレン    「必ずしも、1つを極める事がチカラじゃない・・・・・って、かっこつけすぎか?(笑)」

アーチャー    「いえいえ、ウォレンさんくらいの人ならいいのかも。」


         また、オーガ巣窟に姿を現した、ウォレンであった。


























ウォレン     「あ、そうだ、、、、。オマエら、コレと同じイヤリングしてる人、見なかったか?」
















          


          シリアスは苦手か?ってとこで、まて次回。

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