ST:11
「砂風が呼んでます」











         リンケン東の砂漠です。
         ルドルフの知る沸き場に行ってみたわけですよ。














プリッツ  「(´・ω・`)なんもいない。
ルドルフ  「たまにいるんだよ、対象モンスターを遠くへおびき寄せたりして、
       本来いない場所に連れていくヤツらが。。。。。」

プリッツ  「(´・ω・`)困ったなぁ。。。。。」


        と、アシャンから「クリスタル」を通して耳ウチである。

アシャン  <こっちも指定の座標いったけど、何もいないんだよ。>

プリッツ  「どうする?ルドルフぅ。」
ルドルフ  「天使になれば、探索できるんだけどなぁ。」

プリッツ  「元々天使のビショップと、人間のビショップといるんだよね。」
ルドルフ  「そうだな、ワシも天使っぽぃイメージなんだがな?」




プリッツ  「(・_・)ふーん。
        ま、そんな事より。。。。。
        アシャン姉〜、探すしか無いよね・・・・・?」

アシャン  <そうだねぇ、でも、このバカみたいにデカイ砂漠を探すのは骨だねぇ。>
プリッツ  「そーだ♪ いい事考えた♪」




        ここでプリッツが一案を出した。

        とある場所へ行こうと言うのだ。
        結局その日はリンケンに戻ったのである。


アヴァロ  「いったいどうしようと言うのですか?プリッツさん。」
プリッツ  「(-´∀`-)うっふっふっふ。」



        と、プリッツの指示の元、数日かけてたどりついた先は。





















        オアシス都市アリアン
        最北に位置するオアシスが都市となったわけだが、
        上級LVの冒険者の集落が一番多く、露店の数も古都に匹敵するであろう。(青鯖参考)

        ただし、高額商品が多く悪質な露店も少なくなく、
        アリアンの防衛組織「クロマティガード」も頭を悩ましている。

        名物は民族衣装を身につけ踊る「オアシスダンス」
         *ただし、18歳未満は入場禁止。


ルドルフ   「ここに何かあるのか?」
プリッツ   「(-´∀`-)ん〜ん。はぢめて来た♪
アシャン   「え?ここになんかあるんじゃないのかぃ?」









































プリッツ   「(`・ω・´) クエスト放棄♪
ルドルフ   「ぇ━━(*´・д・)━━!!!



       クエスト:「中途半端な冒険者」 放置



アシャン  「まぁ、いいか、この街で仲間探すんだろ?」
プリッツ  「でも、そんな簡単な問題じゃないよね?」
ルドルフ  「募集!!とか叫んでもロクなヤツこないかもしれないしな。」

プリッツ  「とりあえず、砂の風が私を呼んでるわけよ♪」
ルドルフ  「意味わかんねぇ!! でもまぁ、初めて来たんだったら、
        見て廻ろう。ワシも久々のアリアンじゃけぇのぅ。」
アシャン  「こっち、暑いからイヤなんだけどね。」
アヴァロ  「じゃ僕は色々なクエストなどを調べてみます。」

        なぜこんなオアシスにこの人なんだろう?と思わせるほど賑わっている。
        街の叫びも古都に劣らないが、古都と違い熟練者を思わせ者が多い。

プリッツ  「(`・ω・´)!!あの弓、なんか光ってるし!!
     うおおおおおお!!なにこっちの弓!?ゴアスバウト!?
     うおおおおおお!!シャープベンダー!?



        おのぼりさん丸出し?

        縁日ではしゃぐ子供のように、伝説の武器防具に目を輝かせる。
        あっというまに人ごみに中に消えていった。


アシャン  「ホント、子供みたいなだよな。。。。。ルドルフも大変だろ?(笑)」
ルドルフ  「まぁ、なんかほっとけないし、実際プリッツがギルドマスターになるのは
        正直不安だな。。。。。イイ意味でな。」
アヴァロ  「そうですね、純粋ですからね。それを利用する者がいなければいいが。」

ルドルフ  「ま、ワシは今のメンツがギルメンにそのままなると思ってる。
        なんだかんだでウォレンやイェロン爺も、気にかけてるしな。」
アシャン  「ま、なんか、長い旅で忘れてたものを思い出せてくれる子だからね。
        アタシはこのままオモリしててもいいけど?(笑)」
ルドルフ  「少なくとも、戦闘力の少なさの悩みくらい減らしてやりたいな。」



        と、その時、町中に叫びが轟く。


ネメシス  <愚民共に告ぐ、赤き石の力、欲さんとするもの、我が下僕となれ!!街の最北で待つ>


        と、周りの冒険者もざわめく。


戦士  「なんだ?なんだ?バカか?」
僧侶  「ネメシス? あのウィザードか!?」
戦士  「知ってるのか?」
僧侶  「昔、PT組んだが、妙なヤツだったな。。。。。」

槍兵  「赤き石?もしかして、レッドストーンって事?」
弓兵  「ホンモノがあるわけないじゃん。」

剣士  「これ、もっと値段下がりませんか?」

魔導  「あれ?マジアチャやめたの?」
槍兵  「うん、ランサーにした。マシンと違って、知識上げないと威力あがらないから。」



ルドルフ   「なんなんだ?このネメシスってやろうは?」
アシャン   「こっそり様子でも、見にいってみるか・・・・・。
         アタシはどうしても、赤石の謎を解く理由があるからねぇ。」
ルドルフ   「ま、あえて聞かないが、そうだろうとは思った。」
アヴァロ   「赤石・・・・・。」


        3人は建物に隠れて、その疑わしき場所へと行ってみた。

        4人くらいの人がいた。
        狼と、戦士3人である。

        会話がなんとか聞こえる程度に近づいた。


狼    「貴様らか?我が下僕になろうと言うものは?」
戦士1  「バカ言うな、オマエが言う「赤石」ってモンをちょっと見せてもらおうかと思ってな。」
戦士2  「どうせ、ホンモノなんかあるわけねぇだろうけどな。」
戦士3  「とっとと石を出しやがれ!!」

狼    「まったく、これだから下等な生き物は困るのだ。。。。。」











        一瞬だった。


        何が起こったか解らないうちに、戦士の一人が身体を貫かれて倒れた。


戦士1  「!!」
狼    「我が名はネメシス。もう一度聞こう、我が下僕となるのはオマエたちか?」

戦士2  「あ、、、ああ、も、、もちろんじゃねぇか、ただ赤き石のチカラがホンモノか
       気になるじゃねぇか。。。。。ブルン王国だって何年も・・・・・。」


ネメシス 「見るがいい。」


        ネメシスが取り出した、赤き石。
        なにやら、脈でも打っているかのような凶々しい石。

戦士1  「なんだこりゃ・・・・・。」

ネメシス 「人間を超えるチカラが眠っている。」

戦士2  「なんだ?俺たちにウルフマンになれと言うのか?」

ネメシス 「フッ・・・・・。おまえたちが、神に選ばれし者ならばな!!」


        赤き石から一瞬爪のようなモノが見えた。
        ネメシスが2人の戦士に触れさせた。。。。。

        おそらく、その爪が引っ掻いたのであろう。

ネメシス 「これでいい、オマエたちに素質があれば、神のチカラを得るであろう。」
戦士1  「グアアアアアアアアアアアアアアアアア!!な、、、なんだこりゃ!?」
ネメシス 「どうやら、オマエは素材としても最悪だったらしいな・・・・・。
       神は見放した。。。。。」


        と、その戦士がみるみるうちに、獣人と化す!!
        ウルフマンとも呼べない姿に。

戦士2  「お、、おい!! どうした!!
       おいオマエ、何したんだよ!!」
ネメシス 「言ったであろう。神のチカラを得ると。。。。。」



        その様子を見ていたアシャンの顔色が悪い。

アシャン 「アイツら、、、、アレで。。。。。」
ルドルフ 「やはり、オマエも赤き石の呪いの姿なのか?」
アシャン 「ああ、確信したよ。。。。。」




ネメシス 「そこの3人、オマエらはなんだ?」


ルドルフ 「ちっ、、、、バレてやがったか・・・・・。」


        アシャンが真っ先にネメシスに対峙する。

アシャン 「ネメシスだっけ?アンタかぃ?その赤き石の所有者は?」
ネメシス 「ほほぅ。呪われしウルフの女か・・・・。
       この石は神の物。私は神のチカラを広める媒体にすぎぬ。」
アシャン 「その石。悪いけど頂くよ。 アヴァロ!!ルドルフ!!ヤるよ!!」

ルドルフ 「な、、、なにぃ!?」



       突然の戦闘に驚きながらも、支援魔法をかけるルドルフ。
       同時にファイアーエンチャントをかけるアヴァロ。


ネメシス 「ライトニング・・・・・・。」


       ネメシスが手をかざす。蒼き雷がアシャンを襲う。

アシャン 「な、、、なんだって!?」

ルドルフ 「ウ、、、ウルフマンのままで、魔法を!!」
アヴァロ 「そ、、、そんなバカな、、、、。」


戦士2  「なるほど、、、これが神のチカラか!!すげぇぜ!!」

ネメシス 「おい、オマエ、、あの3人を始末しろ。
      神のチカラの降臨には個人差があるが、まぁ、多少の戦力にはなろう。」
戦士2  「へっへっへ。わかりやしたぜ。ネメシス様よ。」


       戦士バイソンが戦いに参加した!!

アシャン 「ちっ・・・・・。 アヴァロやるよ!!」

アヴァロ 「グラビィティアンプリファー!!

       重力魔法で、敵の動きを鈍くする。

ネメシス 「グラビィティアンプリファー!!

       なんと、さらに高LVのグラビィティを上からかける。
       あの重力場にかかる3人。


ネメシス 「フン・・・・・。まだまだだな。」


       ネメシスが赤き石を手に持った。

       また、一瞬時間が止まったような気がした。
























アヴァロ 「うわああああああああああああああああ!!」

アシャン 「アヴァロ!!」
ルドルフ 「くっ、、、、なんだ今のは!!」


       どうやら、赤き石の爪をアヴァロに引っ掛けたようである。

       またしても、アヴァロがウルフマンになっていく。。。。。

ルドルフ 「ま、、またか!!ヒールじゃどうしようもねぇよな。」


ネメシス 「おお!!見つけたぞ!!神の降りるべき場所が!!」

アシャン 「な、なんだって!?」



ネメシス 「ハッハッハッハッハ!!まさかもう見つかるとは!!
      戦士バイソン、そっちの2人を早く始末しろ!!」

バイソン 「おおおおお!!なんだかチカラが沸いてくるぜ!!」

       不思議なチカラの宿る戦士バイソンの斧の一振りが唸る。
       その破壊力を見て、状況を判断する2人。



ルドルフ 「マズイな・・・・・。やむをえん。。。。。」



       ルドルフは「帰還の巻物」を広げた!!
       一瞬閃光が走り、辺りを包む。
       ルドルフのPTは、アリアンの南の方へと飛んだ。。。。。
        (*言うまでもなくゲーム内の効果とか違います。)



ルドルフ 「くっ、、、なさけねぇ、、、、歯がたたなかった・・・・・。」
アシャン 「!! ア、、アヴァロが!!」


      なんと、アヴァロがいない。
      ネメシスが連れ去ったのであろうか。。。。。


ルドルフ 「マズイな、、、、、。ウォレンたちとを!!」
アシャン 「ああ、今すぐやるよ。」



      と、プリッツは、ネメシスの叫びが入った時何をしていたのだろうか?


      まさか露店でもしていたのであろうか?


     











































プリッツ   「(´・ω・`)ココ、ドコだろう?
         な〜んか、ネズミがいっぱいいるんだけどな。」



        アリアンの地下に居た。

        ネメシスの叫びなど聞いていない。




















        少しシリアスな展開で続く。。。。。

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