カンフーハッスル



オススメ度85%

05年01月13日







「少林サッカー」のチャウ・シンチー。
あのセンスに期待して観に行った。

タイトルはもう少しなんとかならなかったのかな。。。。。(汗)
広告に「サッカーはもうやめた」とかあって、劇中でもそう言ってたのが、
主人公と、少林のふとっちょだったので、あのメンツが出てるのかと思った。
(同じ役という設定で。)


出だしに足が飛んだり、首が飛んだりは残虐。
同じ劇場にいた、ジーサンバーサン、腰抜かすんとちゃうか?
ブルース・リー映画テイストなんだろうけど、(多分)
オモロ映画がウリなんだから、首ちょんぱとかはマズイでしょう。。。。。
てか何も殺さなくても。。。

「斧頭会」の恐ろしさの演出と思われるが、この映画にそこまで必要だっただろうか?
で、貧困な所は手を出さないはずだった彼らが、あの時、豚小屋砦に居た理由は?
対立する原因は、主人公の爆竹だが、なぜ、あそこに居たのだろう。

さて、豚小屋砦の住民。いいねぇ。
こういう、なんでもないオッサンとかがカンフーの達人ってのはかなりいい!!
あの辺りが実にいい。あの部分のアクション監督が「サモ・ハン・キンポー」らしい。



まず、見事な「馬脚」を披露した人足。
「十二路譚腿」(じゅうにろたんたい) だそうです。
親子を助けるために名乗り出た。かっけー!!
ただ、あんな簡単に古琴波動拳にやられるんじゃなく、
他の2人ともっと見せ場が欲しかった。。。。。
しかも、首飛んだし。。。。。
え?もう、やられたの!?って感じだった。。。。。残念じゃ。


麺士。「五郎八卦棍」(ごろうはっけこん)
いいねぇ。私もこの棍術が好きですこーしやってた。
酔拳で有名な、ウォン・フェイフォンの棍術である。
しかも、途中私の好きな「双龍槍」っての?槍の二刀流。
もう、感動。ただのオッサンだからなおさらイカス。(笑)


仕立屋。「洪家鐵線拳」(こうけてっせんけん)
鉄の輪を使うから、ハンガーとして職場に隠していたのであろうか。
かっこええ。てか、扇も使ってたな。。。。。
そうか、そこがウォン・フェイフォンのアレか!!
し、知らなかった。。。。。_| ̄|○|||


大家の旦那。「太極拳・楊式」(たいきょくけん・ようしき)
体操みたいなイメージのある太極拳。
楊式ってのは、今調べたんですが。。。
動きの基本は「円」。戦いを見てすぐわかった。
なんだ、こいつも使い手だったのか。。。。。
初めて、古琴波動拳の2人と戦った時かっこよかった。
あの2人の肩に手をおいて登場するシーン。
普段、奥さんの攻撃もそれでかわせよ。。。。。みたいな。(汗)
火雲邪神との戦いでも、夫婦一体の技。
釣鐘バズーカ!!そっとサポートする旦那がかっこいい。
戦隊モノを意識してるのか?


大家の奥さん。「獅子の咆哮」(ししのほうこう)
これは私は知らない。。。拳法なのか?
でも、普通に拳法も使ってたね、このオバハン。
てか、この人。。。少林サッカー出てなかった?
みんなで踊ってる所。
なんか、28年ぶりの映画出演らしいけど。。。。。


なんにせよ、最終決戦にはこの5人は欲しかった。。。。。

そして、敵も飛び道具メインの古琴波動拳でなく、
同じく拳法の使い手が良かったなぁ。。。。。


ま、この映画の見所はこの辺り。


ズバリ、主人公とか、おデブちゃん。
いらない。。。。。

最後においしいとこ持ってく必要が無い。

チャウ・シンチーは監督としてはかなりのセンスであるが、
脇役に少林メンバーを出した意味も全然なかった。。。。。

キーパー役が、斧頭会のボスだとは気づかなかった。
ずっと、竹之内豊か誰かだと思ってた。。。。。
その腰巾着も、鉄の肌の人やん。。。。。声優違うからわからんかった。


大ボス「火雲邪神」。はじめはよかったけど、
「崑崙派・蝦蟇功」はちょっとつまんなかった。
個人的にはもっと、かっこいい系の拳法がよかった。
夫婦との戦いももう少しねぇ。。。。。
火雲邪神を助けに行く時、血の水流があふれてたけど、アレはなんだったんだろ?
なんかのパクリ?それとも、それだけ邪悪な人がいると見せかけて、
カトちゃん見たいなジイサンが居るってギャップで笑いを誘っただけなんだろうか?



豚小屋砦の辺りだけ、もう一度みたい。。。。。
すばらしい。


全体的にもう少し、少林みたいな「笑い」が欲しかった。
ナイフ投げて跳ね返って刺さるのは、結構笑った。
大家のオバハンとの追いかけっこももう少しなんか捻って欲しかった。
飛んだ時のオバハンのポーズはおかしいが。



で、結局、「如来神掌」って、子供向けの架空の拳法って事じゃないの?
夫婦が、「会得したものはいない」とか、伝説系になってたけど。。。。。
なんか調べたら、編み出したのが火雲邪神だったみたいだが。。。
あれも、あんな演出でなくて、ホントに子供の頃の漫画が役に立つとかでいいと思う。
妙な体質とかの設定もなんかねぇ。。。。。

覚醒する理由が、死にかけたってのも弱い設定な気がします。



何よりも、CMでその最後の技を見せてたのが、ちょっとな。。。

で、最後にジイサンが、子供に本を見せた中に「独狐九剣」の本が!!
(`・ω・´)おおおおお。

飴の少女はカワイイけど、本編との関わりが薄い。
ま、主人公自体が薄いと思うんだけど。。。。。
そんなワケで、85点とちょっと低めです。

私的には、豚小屋砦に攻めて来たヤツラを、住民が退治する。
そんな設定でよかったと思った。
半尻の床屋も素質あったんじゃないの?
はじめのおデブボスをドラム缶まで吹っ飛ばしたのは誰だったんだ?
名乗り出た、人足の彼だったのか?????
でも、性格的に罪をカブって名乗り出た気もするが。。。。。
床屋がやったなら、大家の奥さんのパンチくらい避けそうだし、
素質はあると言われると思うから違うな。。。。。
カンフー使いと知られるとマズイから、最初にこっそりヤったでいいか。。。
その後は、もうやるしかない!てんで戦った。よし。(汗)
(2度目を観てきた。床屋のすぐ後ろに人足が居た。
 デブがフッ飛んだあと、なぜか後ろには居なかった。。。。。
 ってわけで、彼に決定。)





ムキムキのジイサンも斧頭会にやられる程度だったのか。。。。。
なんかの宣伝で住民はみんなカンフーの達人みたいに言ってた気がするが、
5人だけだったか。。。。。



てっきり彼らも覚醒すると思ったのに。。。
(少林で歌ってた人か。。。かなりの出世だな。)
少林の反則チームのキャプテン。(岸辺シロー似のメガネ)も出てたなぁ。
あんな感じのキャラを使い手にする、そういうギャップがシンチー監督映画のいい所だと思う。

妙なイケメンを使い手にする必要は無い。




と、いうわけで、もう一度観たい作品である。



あ、超納得いかないのは、
最後に「日本版のイメ−ジソング」か知らんけど、変なラップバンドの歌。
超ゲンナリ


本当にイメージにあってると思ってるのか?
と、問い詰めたい。
最近の洋画にすぐ、ジャパニーズの歌つけたがるけど、
全然じゃん。
数年後、ラップブームとか終わってたら、なおさらじゃん。


ただ、●●●イメージソングの肩書きが欲しいだけだろ?
プロモにチャウ・シンチーが出てる? ハァ?

で?
最後の最後で気分悪いね。

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