CASSHERN






オススメ度20%




原作「新造人間キャシャーン」をそんなに知らないが、こういうのは
原作を知らない人でも楽しめないといけないでしょうね。


ストーリー:
東博士の研究する「新造細胞」の研究所が軍によって作られた。
そこで、落雷で何人かの新造人間が突然産まれてしまい逃げ出す。
軍はすぐに殺した。だが、逃げ延びた4人の新造人間が人間を滅ぼそうと
ロボットをさしむける。
一方、軍の将軍の息子がクーデターをおこし、軍をのっとり新造人間を倒しにいく。

その後、軍の命令で第7管区へ戦争へ行ってた東博士の息子鉄也が戦死する。
その死体を東博士は新造細胞で復活させる。
そして、新造人間となった鉄也と新造人間は対決するが、
鉄也は人間にも煙たがれる存在であった。
新造人間ブライ(唐沢寿明)は鉄也に手を組もうと話を持ちかけるが・・・・・。




まず、重い
戦争はダメ、好きな人を失うよ。とかいうメッセージくらいしか伝わってこない。
ただ、そう単純な事じゃなくて、もっと何かあると、監督は言いたげだが、
何も見えない。。。。。

簡単に言えば「キャシャーン」でなくてもよかったのである。
CMのキャッチフレーズは「キャシャーンがやらねば誰がやる。」だった。
これじゃ、悪のアンドロイド軍団と戦う原作を彷彿させるが、
そんなセリフはもちろん作品内にはないし、
悪と戦うなんてニュアンスはあまりない。
ほんと、おもわせぶりなCMがちょっと詐欺っぽかったと、今思います。

女性新造人間サグレーとの戦闘はあるにはあったが、
光のエフェクトが邪魔!!カメラの切り替わりが激し過ぎ!!
と、見ててゲンナリ。

もうひとつの新造人間バラシン(要潤)はキャラ的に結構かっこよかったが、
戦闘1回で死ぬ。。。。。戦闘もなんかモノクロでつまんない。

第七管区の住人の信じる守護神キャシャーンの名前を聞いていた
鉄也は、この戦闘の前で「俺の名はキャシャーン」と名乗るだけだった。。。。。

その後、新造人間アクボーン(宮迫)の出るあたりは、ちょっとよかったけど、
全体的にお粗末な話である。
これなら、ロボット軍団に立ち向かうキャシャーンという
単純なストーリーで
よかったと思う。
てか、フレンダーがタダの犬じゃん!!
ヘルメットも壊れててかぶらないし。。。。。
白いバトルスーツもほとんど血と泥で黒いままだし。

キャシャーンがジェットで飛んでるとしか思えない。
(膨張する体液を定期的に放出する噴射口という説明もない。)

(原作は、地球を滅ぼす人間・そういう意味で地球を救うブライキングのロボ軍団
 それを倒す白い悪魔キャシャーン。ってな見方があり、少しだけ忠実だったかも
 しれません。)


しかしなぜ、雪山にロボットと城があって、
それをブライ(唐沢)は知っていたのだろう?
誰が作ったの?あのロボット。

新造人間(キャシャーン含む)が、なんか弱すぎ。
斬られて死ぬ。刺されて大ダメージなのも。。。。。
なんか人間と変わらないじゃん。。。。。
第七管区の「オリジナルヒューマン」がなんなのかも
始めに説明しとくべきだと思う。

最終兵器みたいなのを止めるには、あの時計の針を止めないといけない、
ソコももう少し説明しないと、なんかイキナリ?みたいな。

生まれた4人の新造人間は人間の原点とも言える
オリジナルヒューマン(第七管区に生活してて戦争で殺された。)が
バラバラにされて新造細胞に浸かってたってオチはまぁいいんだけど。

そして、父親東博士を憎む鉄也、人間を憎む新造人間がいて、
ルナは「憎むのはダメ」とかいい、キャシャーンも「憎しみはここで終わり」
と、憎しみは何も産まないというニュアンスをかもしだしつつ、
最後に2人で自殺(?)するというオチ
逃げとるやんけ。。。。。
結局ホントに「戦争はダメ」を訴えるだけの作品になったような気がする。
「同じ世界に存在する事を許しあってほしい。」とかベタな意見をいいつつ、
最後に自殺(?)するのはなぁ。。。。。
しかも、恋人を撃ったからってオヤジを殺してるし。。。。。


映画館のポスターも「え?これがキャシャーンのポスター?」
みたいな、クソ恋愛映画のようなポスターだったし、キャッチフレーズも
大切な人〜戦争ダメ〜みたいな内容だった。。。。。

さらにエンディングテーマも、キャシャーンにはあってない
まして、監督の嫁っつーことで使ってないか?オイ。
これがただのC級映画なら、ベタなエンディングでヨシなんでしょうがね。
キャシャーンじゃねぇよ。。。。。



カメラワークに問題アリな作品だったなぁ。。。。。
セリフを掻き消す「繰り返すセリフ」もウザイなぁ。。。。。
字幕がホントに欲しかった。

ノーカットは4時間あったらしいが、2時間20分とそれでも長めだが、
キツイですね。。。。。
´ρ`)y─┛~~


唐沢・宮迫など俳優がすごくいい味だしてました。
とくに宮迫なんて、「キャシャーンに宮迫?」とか思ってたけど、
いい場面があったね。あれはよかった。







とにかく、キャシャーンの名を語った時点でダメでしたね。

こんな意見書いてると、作品を理解してないとか言われそうですが、
単純に観ただけで、楽しいかどうかと言われたら、、、どうですか?
観る人全員が、作品の言いたい事を全て理解できるわけではないわけですし。
本当に反戦を訴える作品を作りたいのなら、キャシャーンを使わなければ
いいと思う。。。。。
げんに、「キャシャーンの名を語る、嫁のプロモーションビデオ」とか
言われるのも解る気がしますよ。
監督自己満足な作品な気がしますね。
キャシャーンの名を使った作品であるために、
高点数はつけられない作品です。
キャシャーンを名乗るなら、反戦映画でなく、英雄映画にするべきじゃないかな?
仮にキャシャーンの名を使わなかったら、、、、、、。
誰も観ないかもしれないけど。

まだそっちなら、納得がいく・・・・・かもしれない。
あ、「CASSHREN」≠「キャシャーン」で、
同じ名前を持つ別の映画なら、、、、、、、、、。


え?この映画、、、6億もかけたの?

え?初監督作品?????
もうちょっと、勉強した方がいいかなぁ。。。。。
私はもっと単純でいいと思うけどね。。。。。

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